関東学院六浦、ハイレベルな4強の激戦を勝ち抜き二連覇! | ラグビージャパン365

関東学院六浦、ハイレベルな4強の激戦を勝ち抜き二連覇!

2024/11/21

文●大友信彦


第7回全国U18女子セブンズは関東学院六浦が決勝で京都成章を破り2年連続3度目の優勝を飾った。

DAY1は関東学院六浦、福岡レディース、京都成章、追手門学院という4強が安定した強さを発揮。1回戦、2回戦、つまり準々決勝とも4校揃って相手をゼロに封じて4強へと勝ち上がった。

準々決勝の結果

追手門学院:1回戦○29-0桐蔭学園 準々決勝○14-0佐賀工
関東学院六浦:1回戦○44-0宮城Dianate 準々決勝○31-0四日市メリノール
京都成章:1回戦○24-0CHEERS 準々決勝○36-0石見智翠館
福岡レディース:1回戦○43-0鳴門渦潮 準々決勝○22-0麗澤

各校とも、準々決勝の相手は全国4強クラスの実力校だったが、その攻撃を封じきるディフェンス力は圧巻。麗澤と対戦した福岡レディースの大内田葉月主将がみせた後半5分のトライセービングタックルは見事だった。

また、関東学院六浦が四日市メリノールを破った試合のラストプレーでは、関東④山本梨月主将が自ら蹴ったショートパントをノーバウンドで捕球してそのままトライするという、従来の女子ラグビーでは想像できなかったハイレベルの個人技を披露。どの試合も、高校女子ラグビーのレベルアップを証明するプレーの連続だった。


激戦続きの準決勝

DAY2の準決勝は見応えがあった。

関東学院六浦と追手門。互いに無失点でここまで来ているだけにどちらが先制するかが注目されたが、先に点を取ったのは追手門だ。キックオフを捕った関東学院六浦が僅かにファンブルし、パスのリズムが乱れたのを見逃さずにDFで圧力をかけてボールを奪うと一気に攻め、開始28秒で⑦長谷川恵梨が右隅にトライ。

しかし関東学院六浦は焦らなかった。②高橋みひろの突破で相手陣深くに入ると⑥齋藤紗葉がトライ。⑤伊藤ちひろのコンバージョンも決まり逆転する。

追手門にとって痛かったのは前半6分、スクラム後の密集で不当なプレーがあったとしてイエローカード。数的優位のチャンスを得た六浦はそのPKでスクラムを選択し、相手の人数が足りないショートサイドへアタック。クレバーな選択で⑫島津穂実がトライし、12-5とリードを広げて折り返す。

それでも追手門は後半、7人に戻った3分、キックを使って相手ゴール前に攻め込んでPKを得ると、速攻で④辻あかりがトライ。12-10の2点差に迫る。

だが直後の5分、六浦にビッグプレーが飛び出す。相手キックオフで自陣深く押し込まれてからのアタック、ゴール前10mでボールを持ったFW③浅利那未が相手タックラーに囲まれながら強靱なフィジカルでタックルを振り払って突破し、そのまま大股のストライドで90mを独走してトライを決めるのだ!

さらに六浦は⑩高橋あいり②高橋みひろのツインズが連続トライ。この日は主将の山本梨月とトライゲッターの瀬戸萌仁加の2人が受験のため欠場したが、その不在を感じさせない強さを見せつけての勝利だった。

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