「アサヒスーパードライ・パシフィックネーションズカップ2024」でカナダ、アメリカに連勝したラグビー日本代表はプールBを首位通過した。準決勝はサモア代表との対戦となった。世界ランキングで下位の相手に勝利することは至上命題とされていたエディージャパン。フィジカルの強い2チームに対してしっかりと結果を残した。
3年後のワールドカップではトップ4入りを目指すジャパンにとっては「トップ10」圏内のフィジー、サモア、ジョージア、ウェールズに勝利していかないとトップ8入りも厳しい状況だ。準決勝のサモア戦ではどんなパフォーマンスを出すことができるか注目だ。
新しいチームを構築中のエディージャパンの中で、2キャップ、2トライとフィニッシャーとしての役割を遂行しているWTBマロ・ツイタマ(静岡ブルーレヴズ)はチームにとって頼もしい新戦力だ。第1戦のカナダ戦はアウェイということもあり、初キャップを果たした気持ちを訊くことができなかったが改めてアメリカ戦後、そのあたりも含めミックスゾーンで取材に応じたマロのコメントを紹介する。
WTBマロ・ツイタマ
このチームに選ばれた自分がプレーできることを大変光栄に思いますし、今日はみんないい仕事ができたことで、よい結果を得ることができ、とても嬉しく思います。次の試合も楽しみだね。
ーーWTBとしての役割が果たせていますね
常に自分は目標を高く持ちたいタイプなので、試合をしっかり見直して、来週に向けて自分はどこが成長できるのかというのを見ていきたいと思います。
――カナダ戦で初キャップが取れたときの気持ちは
自分がサクラのジャージを初めて着ることができたのは本当に光栄に思います。過去5年間、自分の中で多くの犠牲を払う中で、やっと手に入れた感じだったので大変売れ光ったです。
――テストマッチをプレーして何か発見したことは?
インターナショナルレベルでは、以下に展開が速いかというのを発見することができましたね。
――それは日本代表だから?それともインターナショナルマッチだから?
どちらもですね。自分たちのチームの速さもそうですし、相手もそうです。あとは慣れているリーグワンの知っている選手たちとの試合ではなく知らない、身体の大きな選手とプレーするというところが重要な発見です。
――前半最初に幻のトライがありました。
(ラインを)出ていたのはわかっていたよ。何回もね(笑)。インサイドの(李)承信からすごくいい球の供給がきてて、そこに走り込めたのですごくいいラインを走れたんですけどね。
――自分のプレーで手応えを感じているところは
自分の強みというのは、自分を常にプッシュし続けて常にアタックのオプションになるということと、自分の改善しないといけないところはボールキャリーより、オフザボールのワークレートを挙げないといけないところですね。
――サモア戦について
まずは選ばれないといけないですけど、プレーができれば自分の生まれ故郷と対戦することはすごく楽しみですし、自分のセカンドホームである日本代表を代表して自分の生まれ故郷と試合できるのはすごく特別なものになると思います。
――代表で知っている選手は?
叔父のアラパティ・レイウアがスコッドに選ばれています。特別な試合になりますね。100%。それぞれ別の国の代表として戦うことになりますが、家族にとってはとてもスペシャルな試合になりますね。
――叔父さんとは仲良し?
お互いよくメッセージをしています。特に試合前はお互い頑張ってというメッセージを送り合っていますね。
――先ほど「いろいろな犠牲があった」と言われていましたがどういうことがありましたか
パートナーが一緒に日本に来日したんですけど、彼女にはいつも運転してもらったりとか常にサポートしてもらったり、自分がここまでこれたのは彼女がいたおかげだと思っています。一緒に歩んできた結果だと思っています。
――ワールドカップまで3年、どんな思い
先のことはまだ多くは考えていません。本当に毎週毎週ステップを踏んでいくというところで、チームに貢献したいと思っています。