9月に開幕するワールドカップ2023・フランス大会に向けて、12日から千葉県・浦安で強化合宿を開始したラグビー日本代表。今回代表初招集となった選手は12名。アマトファカタヴァ選手(リコーブラックラムズ東京)もその一人だ。
藤井雄一郎ナショナルチームディレクターは「スピードあるし、コンタクトもあるし体も大きい。何名かの選手を前回呼んだが、なかなか世界でいいプレーができるかどうか。ファカタヴァ選手は試合の中でいいパフォーマンスを繰り返していた。ただコーチングしなければいけないことたくさんあるのでコーチ陣がしていくと思います。」と評価。
兄のタラウも同じくブラックラムズに所属、弟は横浜キヤノンイーグルスに所属している。タラウとアマトは大東文化大学で「ファカタヴァ兄弟」として注目され、大学選手権でもベスト4入りに貢献した。今シーズンリーグワンでは16試合全試合に先発出場し、15試合で80分フル出場。残り1試合も後半34分まで出場した。ブラックラムズの「チームMVP」としても選ばれ、代表合宿は本人も今回が初めてとなる。
まずは来日した経緯について「トンガの高校に通っていましたが、途中で奨学金をもらってNZの高校に編入しました。勉強をしながらラグビーをしました。高校の最後をティマルボーイズハイスクールに通っていました。そのときに、マリストアルビオンクライストチャーチというクラブチームでプレーするチャンスを得ました。1年ほどプレーをしていて大東大のスカウトが私達2人(タラウと)が出ていた試合を見て、私達を選びたいと言ってくれました。それが私達が日本に来たきっかけになりました。」と話した。