29日、JAPANXVの10番としてマオリオールブラックス戦に先発出場した山沢拓也（埼玉パナソニックワイルドナイツ）。イングランド戦で先発した李承信や松田力也とはまた違う、山沢らしい10番のプレーを見せた。

SO山沢拓也

――試合の感触は


個人的な感触は10番自体、久々のポジションだったが、10番としての役割をちゃんとやろうとして臨んだ。最初はよかったが､最後、自分からボールを手放してしまったりしたのでもっとよくできるなと思った。

――ライン全体が動いていたし、キックパスも蹴った


代表がやろうとしているラグビーがあるので、個人ではなくチームとしての判断になるともっとよくなるし、もっと代表のラグビーでいけるかなと今日、またより思えた。


――FWがモールに拘っていたが


アドバンテージを取ったときにボールを回してもらおうと思ったが、（相手に）嫌らしくボール出さないようにやってきたところもあったので、こういうレベルの高い相手には反則ではありますが上手くやられたと思います。

――代表レベルのSOは22年のイングランド戦以来でしたが


今日のプランでもあったが、いかに最初の20分で、自分たちのラグビーをやるかというところで、チームを動かすためにも、常に成長していく必要がある中で、プレーしているやりやすさもあって、もっとよくしないといけないところもありますが、きついけど、やっていて自分の良さも出せるラグビーかなと思うし、そこら辺はやっていて充実感もある。

――チームとしてもっとボールを動かす意識が根付いている？


そうですね


――10番の役割とは


まずはボールを動かす上で、早い声かけが超速ラグビーをやる上でキーになる。そこの声掛けが遅くなると全部崩れてしまう。あとはテンポを上げるところ、コントロールするところといったゲームマネジメントが10番としては必要だと思う。そこは自分としてはまだまだだと思う。10番として出るときは意識する必要があるポイントかなと思います。

――最初は15番で準備していたが10番はいつから？


今週からです。どっちも嫌いなことはないし、どっちも楽しい。10番は今までやってきた中で、ゲームコントロールする上で、タッチが多くなるのでそういう楽しさもあるし、15番も外が見られるので。15番として正直まだレベルはまだまだですが、突き詰めていけば15番も面白いポジションだと思います。


――前半、ループを多用したが……


それは自分たちの勢いが出ていたり、相手の真ん中があいまいのポジションになっていたので、積極的にコールして、勇気を持ってアタックできたかな。ただもっとループした後のアタックはもっとよくできたかな。基本的にはループとかして相手より速くボールを動かすことを狙っていた。

――10番として超速ラグビーができた感触はある？


自分がボールをもらうところまでは上手くオーガナイズできたが、それ以降のところはもっと上手くできたと思うところがある。外からの声掛けをもっと要求することが、このラグビーをするところでは大事でもっとよくしたい。

15番の立場なら10番の声掛けを大事にしていきたい。そこのコミュニケーションは意識の問題はやれと言われればできると思うが、質みたいなところはやっていく中で、ボールを速く動かすので、その分、早く見て、早く声掛けしないといけない。誰も自チームでやっていないので徐々に慣れていくと思います。

――（ヴィリアメ・ツイドラキへの）キックパスはいい感触だった？


そうですね。もうちょっと前に蹴ってあげればプレッシャーもなかったのかな。しょうがないです。


――知識や経験が昔よりついている？


10年前と比べたら（ついています）

SO高本幹也

純粋にすごく嬉しかったですし、同時にチームとしても個人としてももっと成長して勝利に貢献できる選手になれればいいなと思っています。


――リザーブからの出場でしたがベンチで試合をどう見ていましたか？


やりたいラグビーは練習でやってきていることは出している部分もあったんで、バランスを取って80分間コントロールしてやっていけば良くなっていくんじゃないかなと個人的には思います。

――チームには後から合流しましたが、代表が目指しているラグビーは理解できた？


1週間ですけど、わかってきてもっと自分らしさというのはもう少しアピールできたらいいかなというのはあります。


――落ち着いてプレーしているように見えましたが実際は？


そうですね。リザーブというのもあったかもしれないですけど、そんなにプレッシャーはなかったですね。今日はそんなにプレータイムがなかったんでなんとも言えないですけど、リザーブならリザーブの仕事があると思うんでそこはコミットできたらいいかなと思っています。