14日、FW合宿をしているラグビー日本代表。2日目はリーグワン、横浜キヤノンイーグルスとの合同練習を行った。練習後取材に応じた岡部崇人は所属先のイーグルスとの練習について「今日はジャパンの中で一番気合が入っていたと思う」と話した。
岡部崇人
慣れ親しんだ人とスクラムを組む感覚は新鮮で楽しかったですし、それとは別に気持ちを切り替えてジャパンのスクラムを組む、ジャパンのラインアウトモールをやりきるというところに集中して臨みました。
――ジャパンの活動をここまでやってきて、難しさだったり、面白さだったり、どう感じていますか
難しさというのは何もなくて、面白い方が勝っているかなと。いろんな人の癖とか、そういう部分が勉強になりますし、早く組むにはどうしたらスクラムが合うようになるかなど楽しくやっています。
――日本代表でプレーすること
自分たちにフォーカスして相手にドミネイトするというテーマだったんですけど、キヤノンだからというより自分たちにフォーカスして一貫性を持って今回のキャンペーンをやっていくための初回だったのでそこはいい練習ができました。
――新しい選手もいる中でありながらいいスクラムを組めていたように見えました
まだまだ修正しなければならない課題も今日の練習のおかけで見つかりました。
――スクラムでジャパンとしてこだわっているところ
ジャパンらしい速さとか、距離の近さで勝負していこうという感じです。(イーグルスとの違いは)シンプルな重さやパワーも違いますけど、自分たちがやってきたフォーカスをいかに遂行できるかみたいな部分ですかね。向こうは一人がグッと前に出てくるというような感じでしたけど、僕達は全員同じ画を見ることができているので、同じことをする、だから押せるという感じだと思います。
――インターナショナルラグビーだと早く組むということを意識していますよね
そうですね。(ニール・ハットリーコーチングコーディネーターからも)言われています。
――ラインアウトはどうですか?
昨日、新しいオプションが増えて合わせる時間が少なかったんですけど。今日できた部分も多かったんでそれもちょっと自信になりましたし、もうちょっと練習したら完成度も高くなっていくかなと思います。
――ヴィクターコーチがいるといないとでは違う?
そうですね。細かい部分をすぐに教えてくれるので大分いいと思います。(主に)ジャンパーのスキルの部分(の指導)が多いですかね。
――モールについては
ジャパンでは全くやっていない状態で、3週間、間が空いていたので仕方ない部分はあったかなと思いますけど、メンタルの部分でもっと相手をつぶしてやるといった部分を一発目からやるべきだったかなというのはチームでも(課題として)出ていました。
――今回初招集のオペティ・ヘル選手は?
まだあんまりクボタとキヤノンの試合でしか組んだことがなくて、今の彼の現状を知らないので何とも言えないですね。
――キヤノンスポーツパークに代表として練習することについて
嬉しくもあり、ちょっとやりづらさもあり。いつもいじられているんで、今日も。「日本代表、さすがですね」みたいなことを言われてたり。
――誰に?
監督はじめ、みんなからですよ(笑)。今日はジャパンの中で一番気合入っていたんじゃないかなと思います。
――FWだけで集まって合宿を組むことの良さは
ラグビーのことだけじゃなくて、両サイドスクラムを組むメンバーだったり、ラインアウトでリフト選手たちと一緒に都内で生活するのは必然的にチーム力というか、集団の絆みたいな部分ができてくると思うので、その部分ではめっちゃいい合宿になっていると思います。
――昨日焼き肉にはいった?
はい。嬉しかったすね。(同じテーブルは)原田、坂手さん、ハッチ(ハットリーコーチ)、アマト、秋山ですね。みんな同じくらい食べましたね。ハッチとアマトは中締めで帰りましたけど残りは、腹が満たされるまで食べました(笑)。
――オールブラックス含めこれから対戦するチームについて
セットプレーのところでスクラムだったら、チームでやってきた低さや速さをもっと極めていかないと持っていかれると思いますし、ラインアウトやモールの部分でもいけると思われたらそれだけでゲームを壊されることもこれから対戦するチームだったら全然あり得る。自分たちで危機感をもって今チームでやっていることをもっと磨いていきたい。
――今4キャップですが、日本代表でプレーすることについて
いい意味で慣れてきましたし、アドバイスしたりされたり、指摘しあえる関係性もできているかなと思います。チームは若くてキヤノンでは中堅ですけど、ジャパンで結構、年齢的に上の方なのでアドバイスすることの方が多いかなと。