13日(土)「リポビタンDチャレンジカップ2024」ジョージア代表とテストマッチを戦うラグビー日本代表の試合登録メンバーが発表された。
キャプテンのリーチマイケル(東芝ブレイブルーパス東京)が初の4番で先発。ハーフ団は先日フランス・トゥーロンへの入団が発表された齋藤直人と李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)のコンビが先発。
リザーブにはSH小山大輝がリザーブ入り。出場すれば初キャップとなる。また、JAPANXVでしっかりパフォーマンスを残したPR岡部崇人(横浜キヤノンイーグルス)もリザーブ入り。同じく初キャップとなる。今回のツアーで3試合連続で出場しているFB矢崎由高(早稲田大学)はこの試合でも先発出場。どんなプレーを見せるか注目だ。
さらにフランスでプレーするテビタ・タタフ(ユニオン・ボルドー)が今ツアーで初先発。どんなパフォーマンスを見せてくれるのか期待が膨らむ。
エディー・ジョーンズHCは「この試合は最も重要な試合とも言えるのですが、同時に世界のトップ4に入ることができるチームづくり、それを実現するためのプロジェクトの一貫でもある」と話した。
LOとして先発するリーチマイケルキャプテンは「(4番として苦労している点について)自信をつけること。PRとHOのコネクションだったり、毎回スクラムでコミュニケーションとって、良くなっていっている」と現況を明かした。
「リポビタンDチャレンジカップ2024」ジョージア戦試合登録メンバー
*カッコ内の数字はキャップ数
☆2023年ワールドカップスコッド
1 茂原 隆由(静岡ブルーレヴズ/1)
2 原田衛(東芝ブレイブルーパス東京/1)
3 竹内 柊平(浦安D-Rocks/4)
4 リーチ マイケル (東芝ブレイブルーパス東京/85)☆◎主将
5 ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京/12)☆
6 ファウルア・マキシ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/6)
7 下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス/5)☆
8 テビタ・タタフ(ユニオン・ボルドー・ベグル/16)
9 齋藤 直人(スタッド・トゥル―ザン/20)☆
10 李承信(コベルコ神戸スティーラーズ/12)☆
11 長田智希(埼玉パナソニックワイルドナイツ/8)☆
12 サミソニ ・トゥア(浦安D-Rocks/1)
13 ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ/18)☆
14 ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京/9)☆
15 矢崎 由高(早稲田大学2年/1)
控え
16 坂手 淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ/42)☆
17 岡部崇人(横浜キヤノンイーグルス/0)
18 為房慶次朗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/1)
19 サナイラ・ワクァ(花園近鉄ライナーズ/3)
20 ティエナン・コストリー(コベルコ神戸スティーラーズ/1)
21 小山大輝(埼玉パナソニックワイルドナイツ/0)
22 山沢拓也(埼玉パナソニックワイルドナイツ/7)
23 根塚洸雅(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/2)
日本代表 エディー・ジョーンズHC
今回、(ジョージア代表戦は)非常に重要な一戦となります。これまで大変良い準備をしてきたので、選手たちの取り組む姿勢には本当に満足しております。今回、自分たちのスタイルのラグビーができる試合だと感じています。メンバー選考ですがいつもテストマッチごとにベストの23人を選ぶようにしています。ということで、このメンバーが今週のベストの23人です。
―― ベストメンバーということだが、新しいLO(リーチ)もベストに近づいている?
今週に関してはそうですね。ベストな4番です。最高のキャプテンですし彼がチームにいてくれることは大変喜ばしく思っています。そして選手として、その姿勢や練習のやり方も含めて、4番としてスクラムを組んでもらいます。第4のバックローのようなプレーを期待しています。
――ジョージアも今変わってきていて、いいランナーもいる。タタフがNO8ということで、フィジカルで戦うメンバーを意識しているのか
ジョージア代表と戦う時は、コンテストから逃れることはできないでしょう。だから私たちは、相手を圧倒できると思われるFWパックを選びました。そして次に、当然ボールをスペースに運びたい。
ご存じのように、タタフはフランスから戻ってきました。向こうの(プレーオフ)決勝に進出するなど、非常にいいシーズンを送りました。この試合ではチームで今一番走れるベストなNO8だと感じています。
イングランド代表戦では8番でプレーした(ファウルア)マキシを6番に移動したのは、セットピースからのワークレイトを鑑みて最適だと思ったからです。ラックの周辺でかなりのインパクトを与えてくれると感じています。
――タタフは合流して1週間だがコンディションは?
3、4週間前にボルドーを訪問したときもそうですが、フランスでのパフォーマンスをしっかり見続けてきましたが、シーズン中もハードワークしていました。合宿に合流してからも、コンディションはいいです。
もちろん、完全なピークとまではいきませんが、土曜日に40〜50分プレーする分には十分だと考えています。彼のランニングスキルはジョージア代表を苦しめるでしょう。
――ハーフ団は齋藤×李が先発、ベンチは小山×山沢が控えています
齋藤はJapan XVでのマオリオールブラックスとの2試合はとても良かったです。去年のワールドカップでも、先発した2試合のパフォーマンスはかなり良かったと思います。彼は世界最高のSHになるだけの能力を秘めています。
そして、李ですが、私たちは現在テストマッチで通用するレベルの10番を見つけているプロセスを始めたばかりで、このポジションの層の厚さを必要としています。もちろん、チームにはSO松田力也という非常に経験のある選手がいるんですが、彼以外にも選手は必要なので、今回、その機会を李に与えました。
山沢は30歳になって日本代表に復帰しましたが、トレーニングではまるで18歳のようにはつらつとしています。だから、今このポジションに厚みを持たせることが出来てきています。チームが始動した時は1人しかいなかったのに、今や3人になったのですからね。
さっきも言いましたが、この試合は最も重要な試合とも言えるのですが、同時に世界のトップ4に入ることができるチームを作り、それを実現するためのプロジェクトの一環でもあります。そのためには、すべてのポジションに高いレベルの選手を3人用意しないといけないんです。
日本代表 リーチ・マイケルキャプテン
――LOとしての感触?
感覚はしっかり掴んでいると思います。将来的にもLOでやりたいと思います。
――スクラムの取り組み、コミュニケーションは
コミュニケーションはよくとっています。多分このチームの中で、フロントローが一番練習していると思います。毎日細かいスキルをやったり、テーマを決めたり、ビデオ見たりとたくさんの努力をしてきている。ジョージアは弱いスクラムの相手ではないので、しっかり準備していると思います。
――ジョージア戦の位置付け
すごいいいチャレンジだと思います。もちろん僕らは「超速ラグビー」を目指していて、ただ、フィジカルがないとそれはできない。相手のデカイFWをどれだけ止められるかがキーポイントになると思います。ジョージアはちょうどいい相手だと思います。
――リーチから見たタタフは
フィジカルでは世界一だと思います。彼ほど強い選手はいないし、フィジカルは頼りになる。日本のみなさんが、タタフのプレーを久しぶりに見られると思うので楽しみにしてほしい。
――4番で苦労している点は
自信をつけることです。PRとフッカーのコネクションだったりと毎回スクラムでコミュニケーションとって、良くなっていったと思う。スクラムに関してはすごく良いです。(ラインアウトの)ジャンパーはまったく問題ないです
――超速ラグビー浸透していると感じる?
イングランド戦を通じて、やろうとしていることが明確になって、形になってきたと思います。