21日のイタリア代表戦を終え、夏ツアーを終えたラグビー日本代表。チームを率いるエディー・ジョーンズHCが強化試合2試合、テストマッチ3試合、計5試合と選手たちの成長、さらに8月下旬から行われるパシフィックネーションズカップに向けた意気込みを話した。
現在の成績がチームにとって当たり前ではないことを伺わせた
――6月、7月の代表活動を総括して
厳しいスタートでした。負けてスタートするのはいつも厳しいですが、チームの方向性については本当に前向きに捉えていますし、時間が必要だと思っています。チームを作るには時間がかかります。現在(選手の総キャップは)200キャップあるんですが、そのうちの90近くはリーチ マイケルのもの。だから、チームとしてはまだ始まったばかりですし、それでもチームは十分に力を発揮したと思います。
イングランド代表戦の試合の一部、イタリア代表戦の試合の一部、そしてジョージア代表戦の試合の大半は1人少ない状態での試合は、現在の成績が、チームにとって当たり前ではないことをうかがわせるものでした。
素晴らしい若手選手も育ってきています。FB矢崎由高が大学時代に世界のトップクラスのチームとテストマッチを3試合も戦ったことを見れば、その成果はおわかりいただけるでしょう。そして、彼はこの状況に見事に対応しましたし、まだアマチュアの選手です。
(今後)30回、40回とテストマッチをこなしたときに、彼がどれだけの力を発揮できるか。彼がどれほどの選手になれるか考えると恐ろしいほどです。それに、若いFW陣もいる。イタリア代表戦では少し苦戦したが、彼らにとってはいい勉強になった。でも、彼らも時間とともに成長していくだろう。
だから、みんなががっかりしているのはわかります。結果には失望しているが、チームの方向性には失望していない。時間がかかることはわかっているし、この期間は難しい時間だった。(2023年)ワールドカップの後、若くないチームであることはわかっていたし、チームを変えなければならないこともわかっていた。チームを変えるということは、若い選手たちを連れてくるということであり、彼らには時間が必要で、指導が必要で、忍耐が必要です。