ラグビーワールドカップ1次リーグD組の日本代表は28日(日本時間29日早朝)、トゥールーズでサモア代表と対戦。28-22で勝ち今大会2勝目をあげ、2大会連続の8強進出へ前進した。日本は10月8日、ナントでアルゼンチンと1次リーグ最終戦を行い、勝てばトライ数や得失点差にかかわらず決勝トーナメント進出が決まる。
日本はSHで先発予定だった流大がふくらはぎの負傷で当日になって欠場が決定。リザーブから齋藤直人が先発に繰り上がり、ノンキャップの福田健太が急遽リザーブに入るスクランブル体制で試合に臨んだ。
試合はサモアのキックオフで始まった。
開始早々の2分、サモアはハーフウェー手前でPKを得ると正面55mのロングPGを狙うが、CTBレウイラのキックは僅かに届かず。
失点を免れた日本はSO松田、FBレメキ、SH齋藤が好キックを連発してサモア陣へ。
13分、相手陣10m線付近で得たスクラムから左に展開するとFBレメキがビッグゲイン。相手タックルに倒されても起き上がり、スピンしながらも前進。ゴール前まで前進すると、ラックの右でボールを受けたFLラブスカフニが相手タックルを突き抜けて左中間に先制トライ。SO松田がコンバージョンを蹴り込み日本が7点を先制する。
サモアも25分、日本陣に攻め込み、レウイラのPGで3点を返すが、日本は次のキックオフからすぐに攻め返し、28分に松田がPGを蹴り込み10-3と再び7点差に。
さらに31分には、ハーフウェー手前のスクラムからFBレメキが右オープンに走り込んで再びビッグゲイン。サモア陣22m線をこえてレッドゾーン侵入を果たすと、スピーディーに走り寄ったSH齋藤が素早くパスアウト。
ラブスカフニと松島がリズミカルに縦を突くと、SO松田は大外で待つリーチに飛ばしパス。パスを受けたリーチが左隅に滑り込んだ。リーチのトライはテストマッチ通算22号、ワールドカップ通算4号トライ。さらに左隅の難しいコンバージョンを今大会プレースキック絶好調のSO松田が鮮やかに蹴り込み17-3とリードを広げる。