8月15日、ラグビー日本代表は世界トッププレーヤーが集結した「世界選抜15」と対戦し、20−45で敗れた。試合後、エディ・ジョーンズヘッドコーチは今日の試合で見えた課題のとして「ディフェンスの規律とブレイクダウン」の2つをあげた。ディフェンス部分では、1対1の局面でのタックルミス、ブレイクダウンではフィジカルの強い相手に対して、ボールをキープできない場面が多く見られた。後半は、ボールをターンオーバーされてからの失点で試合を決められてしまった。
ワールドカップ初戦の南アフリカ戦(9月19日)まで残り4週間となり、日本代表はこうした課題を修正し、勝利をもぎとらなければならない。対戦相手としてチームを率いた、ロビー・ディーンズヘッドコーチ(パナソニック)とバッキース・ボタは試合後の記者会見で日本代表に対する印象をこう答えた。
「ブレイクダウンは非常にワールドカップでは重要な要素になります。ただ、そこだけに強い選手を選ぶことは日本代表にはできない」−−ロビー・ディーンズヘッドコーチ
まさにテストマッチでしたね。バッキーズがコントロールしてくれた。ワールドカップを控えた相手をリスペクトして、世界選抜の選手たちがフィジカルでやってくれたことに嬉しく思います。
−−日本代表のスピードは活かせたか。
ディーンズ 去年と今年のPNCは全く違いますし、日本代表のスピードは出せなかったですが、ワールドカップでは適応できると思います。モールやターンオーバーからのトライがありました。ワールドカップで南アフリカ代表に勝つにはすべてのことを完璧にやらないとダメですが、日本代表はその先のスコットランド代表、サモア代表、アメリカ代表を見据えて、これらのチームには勝つチャンスがあると思います。(そのための)ゲーム作りをやっていると思います。
−−日本代表側で反則が多かったと思います
ディーンズ ブレイクダウンは非常にワールドカップでは重要な要素になります。ただ、そこだけに強い選手を選ぶことは日本代表にはできない。その辺の難しさはあります。ギル、スピース、もう一人のバックローのように(HO・アンドリュー)ホアが働いていたので、その部分では日本代表にとっては厳しかったと思います。