2回目のワールドカップに挑む中村亮土(東京サントリーサンゴリアス)は、「自分として違う大会という気持ち」と本音を漏らした。CTBのポジションに立つ選手たちはそれぞれに個性を持ち、それぞれに強みを持ちコンビネーションのバリエーションも豊富だ。ベテランの中村も全ての試合に出ることが約束されているわけではない。ただ、フィジー戦で見せた視野の広いプレー、相手を活かすプレーは他の選手にはない、ジャパンには必要だと感じさせるパフォーマンスを少ないプレータイムでしっかりと証明してみせた。
「ここからはラグビーに集中できる」メンバーも決まり、あとは大会へ向かっていく、勝利することだけに集中できる時間が始まる。
――2回目のワールドカップ
本当に光栄なことですし、やっぱり嬉しいですね。覚悟は決まるじゃないけど、やっぱり責任を感じますね。
――浦安合宿からAチームというより、Bチームの方が多かったようですが、調子はどうですか?
僕の中では焦らないで、しっかりワールドカップに向けてピーキングしていこうと言い聞かせていましたけど、やっぱりいろんな気持ちや、なぜセレクションに選ばれないんだろうとか、そういう気持ちが動いたときもありました。比較的自分をしっかり持ちながら、ワールドカップに向けて整えていってます。
もう決まったことなんで、そこに囚われずにしっかり自分のパフォーマンスを出して準備していけたらいいなと思っています。
――フィジー戦では2トライに絡むところはさすがだなと思っています。
あのくらいはやらないとなと思っています。自分のやるべきことというか、求められているものをやったまでだと思っていますけど、もっとチームに貢献したいと思っています。
――1回目とはやっぱり2回目は違う?
より責任感を感じます。日本を背負って、また前回大会の記録もあるので、皆さんの期待も高いし、責任感はありますけど、せっかくの大舞台にいけるチャンスだったので思い切って楽しんでみたい。
前回大会はどちらかというとがむしゃらにじゃないけど、わからないまま一生懸命プレーして出た結果でしたが、今回はやっぱりひとつステップアップして、ある程度経験しているし、下の子たちとチームを引っ張っていかないといけないですし、自分の中で違う大会という気持ち。一生懸命チーム全体のことを考えながら、やらないといけない大会だなと思っています。