10月27日行われる「ジャパンラグビーチャレンジマッチ2017」日本代表(JAPAN XV) vs 世界選抜(World XV)の試合登録メンバーが発表された。
2017/10/26
文●編集部
「若手を国際試合の強度やプレッシャーに耐えられるか見て評価したい」ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ
――若い選手と経験のある選手をミックスしています。どんなポリシーが?
まず、今回のセレクションポリシーで若手の経験値のあまりないメンバーをこのツアー中に使って力量を見ることがポリシーです。今回、35名のスコッドを選んだが、ベテランのケガがあり、トップリーグ(TL)の稼働の負担だったと思います。幸いにして大きいスコッドの中で若手を国際試合の強度やプレッシャーに耐えられるか見て評価していきたい。
そして代表選手を選ぶときに同じチームから同じポジションの選手を来たりしている。例えばパナソニックからHOから2名入っていますが、TLのプレッシャーかかった強度のパフォーマンスを見られなかったりするのですが、彼ら2人ともスキルを持ち合わせた選手なので、ポジションやチーム被っている選手を代表で起用しながら、彼らのパフォーマンス見ていきたい
「各週ベストメンバーを選んで挑んでいく」
――今回のメンバーもとにオーストラリアと戦うのか、ガラッと変えるのか?
本当に今回、選手たちがどういう戦いを見せてくれるか次第ですが、オーストラリア戦、W杯を見据えて計画を進めているがベストチームを選ぶことは揺るぎない。TLシーズン中だったので、ケガではないがダメージを受けている選手が何名かいるので、そういった選手にリフレッシュを与えることができて良かった。根本的には各週ベストメンバーを選んで挑んでいきたい。
――世界選抜戦は試合は今回の25名がベストメンバー?
はい。
――アタックでもディフェンスでも新しいことやっているが。
どこを変更しているか、試合を見てご自分でお考えてください。
――テストマッチではないが、急造チームと戦う意味や狙いは?
毎回、桜のジャージーを着たときにはテストマッチの意気込みで毎回戦いにいきたい。準備もプロ意識高く プロのように準備して、スタッフもチーム一丸となって、テストマッチの意気込みで、真剣勝負で挑んでいきます。そして、今回、世界選抜と戦うその意図は、この後にティア1のオーストラリア代表、フランス代表、そしてティア2のトンガ代表と戦うわけで、それらの試合に向けて準備ができるということです。
――リーチがFLではなくNO8です。
そこもリーチがどういう活躍するかですけど、やはり現状、複数のポジションをカバーできる選手たちが多くてそういう選手は貴重になってくると思います。遠征やW杯は、ケガやダメージを受けて調子が悪くなる選手が出てくるので、ユーティリティー選手は重宝されます。フロントローやSHはスペシャリストですが、松田は10番ですが12番もできますし、スコットランド戦は15番やった。中村も10番も12番ができます。
松橋はクラブではNO8ですが、テストマッチレベルでは7番でも活躍できる。こういう複数ポジションできる選手は貴重です。
「トップリーグと世界はレベルが違う。新しいディフェンスは理解が出来ている」リーチ マイケルキャプテン
――2年後、W杯ありますが、どんなところ見せたい?
福岡出身のラグビー選手は有名選手多くて、山田、福岡、五郎丸。ラグビーの人気の高いところだと思います。2年後のワールドカップ(W杯)では、W杯、ラグビーの良さを見せたいし、見られる。福岡にとっていいと思います。まだ会場とか決まってない中で、福岡で試合したら、日本代表はプライド持って戦う。そういうのを見せたい
――TLはあるが世界の試合はなかなか見れらない。違いは?
世界とTLはレベルの違いがあって。あとは違う国のプレースタイル、サモアや南アフリカの身体を見たら違いわかるし、おもしろい。
――2年ぶりのキャプテンの手応えは? 2015年と比べて完成度は低いと思うがポテンシャルは?
このチームはすごくポテンシャルあります。正直言って2015年よりすごくポテンシャルものすごく高い。その中ですごく若い選手が出てきて、若くてリーダーシップある選手がいます。前回キャプテンやって、今回キャプテンやって、プレースタイルが違う。その中でリーダーシップを変えないといけないところがあって、今週はすごくいいフィードバックがあって、ジェイミーとブラウンといいコミュニケーション取れて、残りの2年間はスムーズにいけると思います。
「マインドセットは変えなくていい。やればできる」
――どういったところがキャプテンシーとしては違う?
環境が違う。前回のプレ-スタイルは言われたことをやる、規律を守る。すごくシンプル。今回の環境はアンストラクチャーを作る。自分たちのやりたいラグビーがフィットできる環境を作りたい。前回よりリラックスしているが、練習の質、結果を落ちないように作る。
マインドセットは変えなくていい。前回はずっと負けてきた代表だから。今回は(W杯)勝って自信ある。やればできる。若い選手は楽しみ。チームを作る。
――若い選手のポテンシャルはどこに感じる?
若い選手のポテンシャルは、前に比べて、学生上がりの選手も身体もできていて、リーダーシップある。今の代表の中で見ると姫野はトヨタのキャプテンをやっていて、坂手は帝京(でキャプテン)、(マツダ)力也もリーダーシップある。流も堀江もハル(立川)と(キャプテン経験者)が何人かいます。ポテンシャルすごく高い。
――BKと比べてFWはW杯経験者が少ないが?
FWはW杯を経験している人少ないが、テストマッチの中で十分経験できる。前回(のW杯前は)はトップ相手と試合できた経験が少なかった。今回(のW杯は11月のツアーで)オーストラリア、フランスとするし、(6月には)アイルランドともやったし、(来年は)イングランドともオールブラックスともやる(ので十分経験が積める)。
――世界選抜のメンバーで楽しみな選手は?
今週は自分たちフォーカスしやらないといけないことをやっていた。相手は全員、いい選手なので対戦が楽しみです。
ジェイミージョセフHCとリーチマイケルキャプテンが小川洋福岡県知事を表敬訪問
ジョセフHC
みなさんご存じかどうかわかりませんが、福岡という地は私の第2の故郷です。1989年に高校ラグビーのニュージーランドのチームとして初めて福岡に来ました。そして30年の期間を経て、こういう風に日本に戻ってきて日本代表のチームを率いて、2019年のW杯まで指揮を執れることを光栄に思います。
そして、今週、チームを宗像で合宿しました。そこは私が所属していた宗像サニックスの施設です。到着した日は台風、今週末も台風が来るかも知れません(苦笑)。そして宗像という地は私にとっては特別な地で、チームにとってもネオンや都会の喧噪から離れて、のどかな街でラグビーにしっかり集中できる場でもあります。
今回、新しいメンバーが日本代表でプレーします。メンバーには福岡出身の選手が4名います。今週末の世界選抜戦は11月の遠征に向けて大事な試合です。世界選抜は世界各国の国際レベルの選手が集まった強豪チームです。私自身も世界選抜の一員になったこともありますし、そのチームを率いたこともあります。
世界選抜というチームは集まって1週間だけのチームなので、プレッシャーがなくて思いっきりいろんなチームと対戦でき、今回日本代表と対戦します。プレッシャーかかっているのは日本代表なので、その素晴らしいチャレンジに挑んでいきます。今週末、福岡のラグビーファンの期待に応えるような試合をしたい。
「試合だけでなく、いろんな夢を与えることが自分たちの仕事」
試合をするだけでなく、いろんな夢を与えることが自分たちの仕事です。若いうちに夢を持つことが大事です。5歳のときにラグビー選手になろうと思って、日々、努力してこんな大きなラグビー選手になりました。みなさん夢持って頑張ってください。
2年後には大きな大会、W杯が日本にやってきます。ラグビー選手にとっては夢の舞台です。W杯はたくさんの外国の選手、たくさんの観光客もきます。いまのうち英語を覚えて、しゃべれるように努力しています。
今週の準備は100%の近いです。相手は世界選抜、世界のトップ選手です。自分たちはプライドを持って、それをみなさんに見せたいと思います。是非、傘とカッパを持ってレベルファイブスタジアムに応援に来てください!