李承信「(イングランド戦は)新しいジャパンとして、しっかり10番としてプレーしたい」 | ラグビージャパン365

李承信「(イングランド戦は)新しいジャパンとして、しっかり10番としてプレーしたい」

2024/05/30

文●編集部


5月20日から菅平で合宿を行っていたラグビー日本代表は29日合宿を終えた。3日目から合宿に参加したSO李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)は最終日の練習試合に出場。唯一のワールドカップ経験者だった。自チームでは今シーズン13番でプレーするも、代表では10番でプレー。「(イングランド代表戦)2年前、何もできなかった悔しさが残っているので、新しいジャパンとして失うものはないので100%チャレンジャーとして、しっかり10番としてプレーしたい」と意気込みを語った。

――試合形式の練習を振り返って


すごくタフなコンディションで、僕は途中からでしたが、10日間合宿してきて、試合も特別なルールで、タフな試合だった。この期間やってきた超速ラグビーのディテールを個人としてもチームとしても体現できていたので、いい合宿の振り返りになりました。


――司令塔として超速ラグビーで意識していることは


ジェイミーの時と比べて、ジャパンが目指す速いラグビーという土台は変わらないが、シェイプやアタックの仕方が少しずつ変わってきていて、10番としてはどれだけ速いコミュニケーションを取って、ボールを動かし続けられるか。モメンタム、勢いをどう生み出して継続してアタックし続けられるかが求められている。その中で、ボールタッチの回数が増えてくると思うし、個人としてもボールタッチもランニングするのも好きなので、合宿しながら自分に合っているなと思いました。

――コンディショニングは上がってきた?


シーズンが終わって、1回、ラグビーから離れて、100%と言えないコンディションですが、もっとスキルやフィットネスをレベルアップしながら、超速ラグビーを誰よりも理解して、それをチームとしてリードできる10番として成長していかないといけない。

(10番は)コミュニケーションと判断の速さですかね。スペースを見てどこにボールを運ぶのか、どういうオプションを使うのかの判断の速さ、FW、9番、15番へのコミュニケーションの速さがキーになってくるかな。


――「Being motion」、「ライブアタック」などがキーワードになっている・


そうですね。そこら辺は走りながらモメンタムを作りながら、「ライブスリー」というシェイプがあるが、スピードを止めないというのは常に意識しています


――神戸では主に13番でプレーしていましたね


ファーストレシーバーに入る違和感というか(苦笑)。1年間、10番やってこなかったので、いきなりは難しいので、どんどん慣れていって代表として10番として求められることを理解して、慣れていきたい。

(神戸で13、15番でプレーして)アウトサイドだったり、キックスペースだったり、10番やっているより余裕があったので、ゲームの中でどういうスペースが空くのか手応えがあった。コミュニケーションの部分でも10番に入ったときに、CTBにどういうコミュニケーションを取ってほしいとか、13、15番を経験していい経験になった。

スティーラーズでは13番でプレーしていた李

スティーラーズでは13番でプレーしていた李




――エディーからと1on1ミーティングをした?


特にアタックコーチのダンとは合宿の中で1on1を3回ほどしながら、本当にどんどんボールタッチを増やしてほしいというところと、スピードのところでもキャッチアップできたので、自分がどういうプレーを求められているか理解できた。


――エディーさんのコーチングは


思っていたよりポジティブな発言が多くて、あまりネガティブな感じではなかった。プレーに対して褒めながら、チーム全体の雰囲気もモチベーションも上げてくれた。どっちかというとすごく楽しい合宿になりました。

――練習はきつかった?


スタートも5時からスタートで、タフですが、ショートなので、集中力を持って練習できていた。どういうプレーをしてほしいのかを、練習を止めながらクリアに示してくれるので、選手たち自身もどういうラグビーをしてほしいか理解しやすかった。


――今日の試合はどんなルールで?

ハーフウェイから自陣側では3フェイズでキックして相手陣に入ること、相手陣に入ったら8フェイズ以内にトライするということで、どれだけ相手陣に入り続けて、自分たちのモメンタムを継続してスコアまで持っていくかはクリアにコーチングしてもらった。


――2027年のW杯に向けて


本当にゼロからのスタートだと思うので、エディーが来て、エディー・ジャパンとして、ラグビー選手として成長できる機会だと思う。プレーオフに行けなかったが、プレーオフのメンバーが経験できないポジティブなことができていると思うので、1日1日成長するだけかなと思います。


――試合に出ていたメンバーでW杯経験者は李選手1人でした


代表の流れ、スケジュール、練習のスタンダードも2年間、代表を経験したので、ミスが続いたり、簡単なプレーが続いたりという雰囲気が続いたら、しっかりスタンダードを示していったらいいなと思いますし、リーダーシップもある選手が多かったので、すごいいい合宿でした。


――宮崎の合宿メンバーに選ばれたらいったらどういう部分でアピールしたい


周りの選手より理解している部分が多いと思うので、受け身にならず、リードできるところはどんどんしていって、合宿の振り返りをしっかりして、もっと成長できる部分を見直して、もう一回、挑みたいと思います。


――一緒にプレーして印象的だった選手は?


CTBの秋濱はいいコミュニケーションを取ってくれますし、ラン、パスもできるいい選手でした。10番やっていてやりやすかった。大学4年生なのでこれから楽しみですし、センスあるし、よくラグビーをわかっているなと思いました。


――円陣でどういうことを話していた


超速ラグビーをする上で、タフなトレーニングでどういうことが重要になるのか。選手たち自身がどう思ったのかフィードバックしていました。アタック、ディフェンスでしんどくなったとき、どれだけ横とコネクションもって、はやいセットできるかが超速ラグビーをする上でベースになってくると話をしていた。


――イングランド戦代表に向けて


2年前、何もできなかった悔しさが残っているので、新しいジャパンとして失うものはないので100%チャレンジャーとして、しっかり10番としてプレーしたいなと思います。

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