18日、ラグビー日本代表は国内での練習を終え、国内最後の取材に応じた。3大会連続で出場を果たすPR稲垣啓太は、姫野和樹キャプテンをはじめ、流大副キャプテン、坂手淳史、リーチ・マイケルらリーダー陣が目標として口にした「優勝」という言葉をどう捉えているのだろうか。
「勝負事において、その一番上を目指さないということが僕には理解できないです。僕は優勝を狙っていますし、どういう条件が揃ったらそこまで登っていけるか――。僕は大会期間中もどんどん成長しなければいけないということですよね。ワールドカップ期間中に、今までと同じパフォーマンスをコンスタントに出せる選手というのはいない、と今までもずっといってきました。ワールドカップという大舞台のプレッシャーに押しつぶされてパフォーマンスを下げてしまうか、プレッシャーを受け入れて突き進んで行ける選手か。どちらかに分かれると思う。突き抜ける選手が増えれば増えるほど、チームとしての総合力が上がってくる。そのためにはワールドカップで勝利を重ねていかないといけない。だから一番大事なのは初戦ですよね。初戦でしっかり結果を残して上がっていけるか、そこに尽きると思います」
ジャパンの大事な初戦はチリ代表との戦いになる。稲垣は「イタリア戦があるから、正直初戦はイメージしていない」という。
「相手がどうこうというよりも、自分たちがどういうラグビーを相手にぶつけるかそこが全てだと思っています」
相手ではなく、自分たちにフォーカスする。稲垣が常日頃からよく発する言葉だ。ワールドカップという舞台でもその考えにブレはない。