立川理道がキャプテンに―PNCで優勝を狙うエディージャパン「もう一度勢いを取り戻す!」 | ラグビージャパン365

立川理道がキャプテンに―PNCで優勝を狙うエディージャパン「もう一度勢いを取り戻す!」

2024/08/14

文●編集部


14日、パシフィックネーションズカップに挑むラグビー日本代表、エディー・ジョーンズHCと今ツアーでキャプテンに任命された立川理道(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)の公式会見が行われた。

立川は「日本代表にはいろんな国の選手がいるので、一つになるような働きがけをしていきたい」と意気込みを語った。

エディー・ジョーンズHC

エディー・ジョーンズHC

エディー・ジョーンズHC


まずPNCに関しては、我々は若いチームとして、新しいキャプテン迎える中、いいチャンスだと思います。W杯で大活躍したフィジー、W杯でタフな試合をしたサモア、トンガいつも手強い相手です。同じプールにはカナダ、アメリカといい対戦相手が揃っていますし、初戦のカナダは、アウェイの試合なので別のチャレンジとなると思います。とても価値のあるテストマッチになると思います。

CTB立川理道キャプテン

立川理道

立川理道


PNCに向けて、春の5試合に出た課題を修正しながら、クリアしながら成長していくいい機会になる。若い選手も多いので、結果を残すことで、さらに成長できると思っているのですごく楽しみですし良い経験にしていきたい。

Q&A

――前回はリーチ、今回は立川をキャプテンに選んだのは?


エディー 立川に関して若いチームということを加味して 若手のロールモデルになってほしいと選出した。56キャップテストですし、スピアーズでも優勝したときのキャプテンで、ウイニングキャプテンという経験もある。他の選手への態度も真摯に接して、リスペクトしているし厳しいことも要求できる。そういった意味を持ってキャプテンに選んでいます。

――リーダーグループについて


エディー 現状、立川をキャプテンに置いています。最初、ジャパンのヘッドコーチになったときはリーチか立川かなと思っていました。以前、(2人とは)一緒にワークした経験がありますし、100%信頼を置いている選手たちです。立川は全身全霊チームのためにやってくれるので、100%信頼しています。若いチームを輩出していくかというところに関しては、経験あるシニアプレイヤーたちが今後の日本ラグビーを形作っていってほしい。

――立川キャプテンはSO、CTBの両方で考えているか、またどういった評価は?


エディー 両方というのが答えです。10番よりは12番なのかなと思うが、だからといって10番でプレーしないわけではない。立川はスピアーズのプレーを見ているととても落ち着いていて成熟している。とても良い判断ができますし、キックゲーム、ディフェンスも強みにしているし、日本人としてはサイズもあるのでキャリーもできることをとても評価できると思っている。

我々としては経験値からの落ち着きや、次のアクションは何かという見極める能力がとても優れていると思っています。特に若い選手が多い中だと、上手くいっているとエキサイトして興奮し過ぎたり、上手くいっていないと落ち込みし過ぎたりしています。立川の落ち着き具合、次の行動で何するかという判断力がとても良いものを持っていると思います。

また立川に一番感銘を受けていることは、シーズンの後半あたりに手のケアがしたが、そのケガ以降、フィジカル面でかなり良くなって戻ってきてくれたことです。立川がジャパンでプレーしたいという熱意、渇望が一番強かったからだと評価しています。もちろん代表資格を持つ外国人を選んでいきたいが、立川が持っている熱い思い、熱意が必要不可欠であり必須です。とても大事な要素で、立川がジャパンでプレーしたいという気持ち、エネルギーを持って代表に参加してくれていることが私としては一番印象に残っています

――キャプテンに指名されたときどう思った


立川 プレッシャー、責任も感じることもあったが、今いる選手は将来性のある選手もいるし、所属チームでキャプテンやっている選手もいるし、W杯に2度出ている選手もいる。そういった選手といっしょにチームを作り上げていってPNCに向かっていく楽しみだったり、そういった役割をいただけたことは光栄な気持ちの方が大きくて、楽しみの方が大きい。


――エディーさんにやってほしいと言われたとき即答した?


はい。僕自身の成長にも良いチャンスだと思ったのですぐ返答しました。


――過去5試合はゲームに出ない部分も多かったが、チームをどう見ている?


立川 一番は経験積むことが大事だと思いますし、フィニッシュまで持っていくディテールも詰めていくことも必要だが、合宿は良いスタートが切れているので、PNCに向けて引き続きやっていきたい。



――PNCでどこを高めていきたいのか、そして今取り組んでいることは?


立川 基本的にはサマーシリーズで出た課題に今、取り組んでいます。ハンドリングエラー、セットプレーの安定性といった各ブロックで向上できているかなと思っています。試合に勝つには、大事な時間帯でのプレー選択やペナルティーも大事になっていくが、経験を積んでいく中でクリアになっていくと思いますし、PNCで勝つためには今、自分たちがやっていることを信じることかなと思います。他のリーダー陣を巻き込みながらやることが大事かなと思います。FW、BKにリーダーがいるので、コミュニケーションしながらチームでやろうとしていることをドライブしていきたい。


――若手を引っ張る役割になってワクワクしていることは?


立川 若手の選手も含めて、日本代表にはいろんな国の選手がいるので、隔たりをなくしていきたいと思っているし、リーダーとしてもそこの間に入っていって一つになるような働きかけをしていきたい。


――キャプテンとして日本ラグビーにどんなレガシーを残していきたいか?


立川 2015、2019年W杯と良いW杯を進んでいきながら、2023年は勝ちきれなかったが、土台はできていると思うので、もう一度、勢いを取り戻すということをリーダー陣と話しながら、この1年、取り組んでいくことが大事なのかなと思います。ずっと先を見ずにこの1年間、このキャンペーンを大事にしていきたい。

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