31日、日本ラグビーフットボール協会(JRFU)は、ラグビー競技の再開にむけてとして、ワールドラグビーが策定しているガイドラインにあわせて、日本国内の状況を勘案して「ラグビートレーニング再開のガイドライン」及び「日本協会主催大会再開プログラム」を策定、公表した。
トレーニング再開のガイドライン
まずは、トレーニング再開のガイドラインについて。
1.活動再開が選手、選手の家族、関係者、地域社会における感染拡大につながらないこと
2.活動再開が地域社会のCOVID-19対応資源に負担をかけるものではないこと
(マスク・消毒液などを含む医療資源・設備の供給や医療従事者への過度の負担等の問題を発生させない)
3.ラグビーの価値を大切にした活動を実施していくこと
(十分な活動再開が可能になるまでは、チームとしての活動を工夫し、ラグビーを仲間と楽しむこととして、心身を鍛えることなど)
4,COVIDー19対応をはじめ、「安全」が最重要事項であることを、プレーヤーだけでなく、関係者全員が認識してラグビーにとり取り組むこと
という考えのもと
・活動の再開
・活動の再開時における段階的プレー復帰
・報告
という部分で細かく規定されている。
https://www.rugby-japan.jp/news/2020/05/31/50486
日本協会主催大会再開プログラム
国内大会を、普及大会、非興行大会、興行大会の3つに分類。国際大会を非興行、興行の2つに分類した上で、以下のような基本的判断基準を設けている。
1.国内大会の再開
政府の非常事態宣言が解除、かつイベント開催の自粛要請並びに都道府県をまたぐ移動の自粛が解除されている。
移動手段、大会運営に必要な環境が確保されている
チームの母体が活動を再開している
チームに十分な練習期間が確保されている(エリートレベルではトレーニング開始後、概ね6週間から4週間)
他、参加者の同意や予選が行われている、さらに日本協会内での合意があるなど細かく規定されている。
2.国際大会の再開
国内大会で規定されている内容に合わせて、国外移動の制限がない。自主隔離や隔離政策が行われていないことが再開の条件として示されている。
その他、開催可否の判断時期や大会の開催方法、運営方法、大会時の移動、対応期間など7項目にわたって細かく規定されている。
https://www.rugby-japan.jp/news/2020/05/31/50484
ラグビー活動の早い再開を期待するも、一番はプレーヤーの「安全」。そして地域社会との「コンセンサス」。ラグビーのようなフィジカルスポーツではトレーニングの準備期間が必要なだけに、ここは逸る気持ちを抑えて、来たるべく再開の日を待つことにしよう。