サクラフィフティーン・ストーリーvol3 塩崎優衣(FL・東京フェニックス) | ラグビージャパン365

サクラフィフティーン・ストーリーvol3 塩崎優衣(FL・東京フェニックス)

2017/08/07

文●大友信彦


「自分がナショナルチームの一員だという自覚が今まで以上に強くなりました」


7月30日のメンバー発表会見を終えて、塩崎優衣は話した。
自覚、それはFWプレーヤーとしての自覚だ。

FWの自覚、FLの責任を胸に。 大舞台で輝く強運娘が世界に挑む!

香港との2試合を終え、ワールドカップに向けた和歌山での最終合宿では、FWプレーについて濃密な練習を行った。


「一番取り組んだのはブレイクダウンのところ。FWが率先して体を張らなきゃいけないと、今まで以上に意識するようになりました。ラインアウトも、いままでは練習で跳んだりリフトしたりしていたけれど、実際の試合ではあまり出す場面がなくて、バックラインに入ったり、モールのリッパー役に入ることが多かった。それも、何となくやってたところがあったんです。

でも今回は、自分だからこれができるんだ、これをやる意義があるんだ、という責任を考えて、ひとつひとつのプレーを大切にして練習に取り組んできました」


岡山県生まれ。慶大ラグビー部OBの父の影響で、小2のとき岡山ラグビースクールでラグビーを始めた。父の転勤で東京に移ると杉並ラグビースクールへ。リオ五輪男子セブンズ代表の豊島翔平(東芝)らを輩出した中野区の北中野中に進むと同校初の女子部員となり男子部員とともに練習。

2015年12月、花園女子15人制では東軍の主将を務めた

2015年12月、花園女子15人制では東軍の主将を務めた

中3の秋まで公式戦に出場するなど部活に打ち込みながら、難関の都立青山高校に合格。秩父宮ラグビー場に一番近い高校で、ここでも男子に混じって実戦練習を重ねながら、高2からは東京フェニックスに参加。ポジションは小学時代がSH、中学時代はFW最前列のフッカー、高校からは主にナンバー8などFW第3列でプレーする。

セブンズも15人制もトータルにこなす万能ぶりが武器。だが、本人はまだ満足していない。

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