11日、日本ラグビー協会から、12日にオーストラリア・ニューキャッスルで行われる女子15人制テストマッチ、オーストラリア対日本の登録メンバーが発表された。
HIGHLIGHT
初戦は5-34で敗れたサクラフィフティーン。第1戦を経験したことでチームとして仕上がりが期待できる第2戦は7月19日キックオフ。
2019/07/13
文●大友信彦
11日、日本ラグビー協会から、12日にオーストラリア・ニューキャッスルで行われる女子15人制テストマッチ、オーストラリア対日本の登録メンバーが発表された。
初戦は5-34で敗れたサクラフィフティーン。第1戦を経験したことでチームとして仕上がりが期待できる第2戦は7月19日キックオフ。
1 江渕まこと 22 横河武蔵野/青山学院大4年 C7
2 藤本麻依子 27 横浜TKM C4
3 南 早紀 23 横河武蔵野 C12 《主将》
4 玉井希絵 26 三重パールズ 初C
5 北野和子 19 龍ヶ崎グレース/流経大2年 初C
6 鈴木実沙紀 27 東京山九フェニックス C19
7 細川恭子 20 日体大2年 初C
8 高野眞希 23 横河武蔵野 C8
9 阿部 恵 21 アルカス熊谷/立正大3年 初C
10 古田真菜 21 アルカス熊谷/立正大3年 C2
11 葛西杏奈 23 自衛隊体育学校 初C
12 鈴木彩香 29 アルカス熊谷 C13
13 名倉ひなの 22 横河武蔵野 初C
14 平野恵里子 27 横浜TKM C7
15 庵奥里愛 22 三重パールズ 初C
《リザーブ》
16 村上愛梨 29 横河武蔵野
17 加藤幸子 19 横河武蔵野/早大2年 C2
18 五十嵐裕佳 24 名古屋レディース C3
19 永井彩乃 21 日体大4年
20 山本 実 21 三重パールズ C10
21 津久井萌 19 横河武蔵野/青学大2年 C8
22 永岡 萌 20 龍ヶ崎グレース/流経大2年
23 今釘小町 17 石見智翠館高3年
※選手名、年齢、所属チーム キャップ数 の順に表示
サクラフィフティーンにとっては、2年前、2017年8月にアイルランドで行われた女子ワールドカップ以来2年ぶりのチーム結成でありテストマッチ。2年前のワールドカップではオーストラリアとも対戦しており日本は15-29で敗れている。
日本は先発15人中、初キャップが7人。リザーブにもノンキャップの選手が4人含まれており最大11人のニューキャッパーが誕生する。
WTB葛西杏奈は2014年に活動を立ち上げた自衛隊女子ラグビーチームで初めての日本代表キャップ獲得者となる。
現在の女子15人制の世界ランキングは以下の通り
①ニュージーランド ②イングランド ③カナダ ④フランス ⑤アメリカ ⑥イタリア ⑦オーストラリア ⑧ウェールズ ⑨スペイン ⑩アイルランド ⑪南アフリカ ⑫スコットランド ⑬サモア ⑭オランダ ⑮ポルトガル ⑯日本 ⑰カザフスタン ⑱ロシア ⑲スウェーデン ⑳ドイツ
なお日本ラグビー協会はHP上で、女子15人制日本代表の「キャップ保持者」リストを公開している。
https://www.rugby-japan.jp/japan-womens/member/#cap_member
キャップ対象試合は1991年の第1回女子ワールドカップから2017年の女子ワールドカップ最終戦の香港戦までだが、各選手の具体的な出場試合内訳は公表されていない。2017年現在のキャップ獲得者は170人。最多キャップ上位20人は以下の通り(ポジションは主な出場ポジション。出場期間は本誌調べ、所属チームは主なものを記した)。
1 21 斎藤聖奈 PR 2012- 阿倍野HOLLYs-三重パールズ
2 20 岡田真実 CTB No8 FL 2000- 名古屋レディース
2 20 伊藤真葵 PR 2007- 名古屋レディース
4 19 鈴木実沙紀 HO FL 2011- 関東学院大-東京フェニックス
5 18 永田早矢 HO 2004- 寝屋川ウィメンズ
5 18 乾あゆみ LO FL 2004- 兵庫県RSレディース
7 17 佐々木時子 LO 2002- 世田谷レディース
7 17 松平貴子 FL 2004- 兵庫県RSレディース-PHOENIX-横浜TKM
9 16 鹿内愛子 PR 1998- PHOENIX
10 15 アンジェラ・エルティング WTB No8 2002- PHOENIX
10 15 山本さやか PR 2008- 名古屋レディース-三重パールズ
12 14 井上愛美 SH 2009- 龍ヶ崎グレース
12 14 末 結希 FL 2013- アルカス熊谷-三重パールズ
14 13 並木富士子 No8 LO 1994- リバティーフィールズ
14 13 江野沢(宇田川)美穂 WTB 1998- 世田谷レディース
14 13 兼松(本間)由香 CTB 2002- 名古屋レディース
14 13 鈴木彩香 CTB 2007- アルカス熊谷
18 12 宮川千佳 LO 1994- 寝屋川ウィメンズ
18 12 安達三枝 FL 1994- 世田谷レディース
18 12 首藤(榎本)妙 CTB 2000- PHOENIX
18 12 長谷部直子 FB WTB 2000- 日体大-世田谷レディース
18 12 片岡瑞帆 PR HO 2015- 日体大-横浜TKM
18 12 南 早紀 PR 2015- 日体大-横河武蔵野
18 12 櫻井綾乃 LO 2015- 日体大-横河武蔵野
鈴木実沙紀は現在19Cで歴代4位だが、オーストラリアとの第1戦で史上4人目の20キャップに到達。第2テストにも出場すれば歴代1位の斎藤聖奈に並ぶ。
大友信彦 (おおとものぶひこ) 1962年宮城県気仙沼市生まれ。気仙沼高校から早稲田大学第二文学部卒業。1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』(文藝春秋)で活動。’87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。 プロフィールページへ |