僅か2点差で決着したワールドカップ準決勝・南アフリカに勝つチャンスはあったのか | ラグビージャパン365

僅か2点差で決着したワールドカップ準決勝・南アフリカに勝つチャンスはあったのか

2015/10/27

解説●後藤翔太 構成●大友信彦


準決勝は2試合ともすごい激戦でしたね。ワールドカップはステージが上がっていくほど面白くなると言うことを実感しています。特に、ニュージーランド対南アフリカは、NZが圧倒的に有利という下馬評もあった中で、20−18という大激戦になりました。

僕も一人のラグビーコーチとして、劣勢を予想された側がどうやったら強い相手、個人技に優れた相手に勝てるかということを常に考えているので、南アの頑張りには感動しました。

そこで、一人のコーチとしては、もう一歩進んで考えてみたくなりました。つまり、南アはどうやってこの点差の試合をしたのか、そして、どうやっていたら南アはこの試合に勝てたのか。そこを、僕なりに検証も兼ねて考察してみました。あくまで結果論ですが、結果を分析、検証して、そこで何が起こっていたかを理解することは、コーチにとって大切だと思うからです。

今回のスコアは20−18。2点差で勝負がつきました。南アフリカ側から見れば、もう1PGないし1DG、もちろんトライでも、何かひとつの得点手段をあげていれば勝っていたことになります。あるいは、NZの得点をひとつでも防いでいれば。
という考え方で、NZ対南アの試合を振り返ってみました。

 

南アフリカの得点について

南アはこの試合で6PGを決めました。失敗はありません。100%のキックを決めた。では、このPGにつながった反則は何だったでしょうか。モールやスクラムを押して勝ち取ったPKは、自分たちで獲得したPKと言っていいでしょう。

しかし中には、相手がくれるPKもある。

この試合で言えば、前半の2度目のPGにつながった、ラインアウトでのマコウのオフサイドと、38分のラックに戻りながらオフサイドの位置でボールを蹴ってしまったカイノのオフサイドは、相手の不用意な反則であり、南アにとってはラッキーなものだった。カイノはイエローカードを課されましたが、NZにとって、あの場面は反則をしなければトライされるというほど追い込まれていたわけではなかったと思う。

ということは、南アが実力で勝ち取ったPGは4つ。12点だったことになります。

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