エディージャパン、ジョージア戦レビュー、イタリア戦プレビュー、超速ラグビー実現のカギは「どこで戦うか」 | ラグビージャパン365

エディージャパン、ジョージア戦レビュー、イタリア戦プレビュー、超速ラグビー実現のカギは「どこで戦うか」

2024/07/18

解説●後藤翔太 構成●大友信彦


こんにちは、翔太です。
日本代表のジョージア戦は残念な結果でした。
もちろん、スクラム、モールをはじめ、ジョージアが強かったのは間違いないところです。尊敬すべきチームでした。ただ、十分に勝てる力関係だったし、勝てる展開でもあった。ラグビーは勝ち負けがすべてだとは思いませんが、テストマッチですし、ここは勝っておきたかった。

この試合、日本の戦略を狂わせたのはFL下川甲嗣のレッドカードを受けた反則「クロコダイルロール」でした。あのプレー自体は相手選手が膝を痛めてしまう危険性が高いもので、軽減要因もない。判定に異論はありません。その一方で、14人になってしまったことは敗因になったかもしれないけれど、それで絶対に勝てなくなったわけではない。敗戦の決定的な要因(十分条件)だったわけではないと思います。日本は、14人で戦っても勝てたはずだと僕には思えるのです。

下川甲嗣が危険なプレーでイエローカード。さらにアップグレードでレッドカードに

下川甲嗣が危険なプレーでイエローカード。さらにアップグレードでレッドカードに



試合の入りは理想的だったと思います。日本がキックオフでジョージア陣に入り、蹴り返されたラインアウトから12フェイズまで速いテンポでボールを動かし続け、WTBナイカブラ選手が先制トライをあげました。キックオフから2分07秒という早業トライでした。ただ、ラグビーの試合は80分トータルで決まるものです。80分が過ぎたときのスコアボードの数字がすべてです。

ジョネ・ナイカブラの先制トライ

ジョネ・ナイカブラの先制トライ



日本はこの6月からのリポビタンDチャレンジカップ2024でここまで、4試合連続で先制しています。イングランド戦は2分にPG。マオリとの第1戦は6分にHO原田が、第2戦は10分にCTBトゥアが、それぞれ先制トライをあげました。キックオフで相手陣に入り、最初のセットプレーからボールをキープし続け、「超速ラグビー」の速いテンポでボールを動かし続けてスコアまで持って行きました。ただ、それが80分続くわけではない。どんなチームでも、80分戦えば良い時間帯も悪い時間帯もある。

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