翔太です。
26日のオールブラックス戦はテレビで観戦しました。
エディーは「今年のテストマッチで最も大切な試合」「歴史を変えるチャンス」と言っていましたが、2年前は7点差に迫った強敵オールブラックスとの一戦。日本代表が、オールブラックスを相手に、勝つつもりで試合に臨むようになるとは、数年前までは正直、想像もできなかった。日本ラグビーの進化を感じたのですが…正直、厳しい戦いでした。
最初のトライは見事でしたが、試合全般を見渡すと、彼我の差を感じざるを得ない。HCがどうこう以前の差。感覚的には2015年以前、もしかしたら2011年以前の力関係に、上位国に勝つことなんて想像できなかった頃の差に戻ってしまったんじゃないか…と思ってしまいました。
最大の差を感じたのは1on1の部分です。象徴的だったのはオールブラックスの最初の4トライですね。まず12分、テレアに3人行って外された。次に18分、トゥイプロトゥに3人行って外された。次は22分、スクラムから右展開一発で誰もタックルできずにノータッチでプロクターにトライされて、その次は24分、テレアに3人行って止められず、そこからケインに繋がれた。さすがに、3枚外されたら戦略、戦術ではどうしようもない。残念ながら勝負以前の力関係でした。
1on1という意味では、FBの矢崎がトライ寸前まで行きながらダミアン・マッケンジーに止められた場面も象徴的でした。あの場面で、ダミアンは矢崎を追いながら、4つの手を持ってDFしていました。
それは
①矢崎に内へのパスをさせないコースで走る
②追いついてタックルする
③捕まえたらまずオフロードを防ぐ
④倒したなら反対側にすぐ回ってジャッカルする――。
結局、矢崎は倒されたときにダウンボールしようとしてかボールを離してしまい「ジャッカル」ではなくなりましたが、彼のイメージしたDFはほぼ満額で成功したわけです。