これぞ早明戦、互いの戦術が似てきても「らしさ」は健在。大学選手権に向け、早大の不安はむしろ試合間隔が空くことか。 | ラグビージャパン365

これぞ早明戦、互いの戦術が似てきても「らしさ」は健在。大学選手権に向け、早大の不安はむしろ試合間隔が空くことか。

2024/12/05

解説●後藤翔太 構成●大友信彦


翔太です。
12月1日の早明戦は所用があって現場へは行けず、テレビ観戦でした。テレビ観戦でしたが、まるで現場にいるような臨場感、緊迫感を覚えました。

何よりも試合内容が素晴らしかった。お互いがお互いの力を存分に発揮していたし、決してワンサイドにはならない。ちゃんとやりあって、高い次元で拮抗した戦いだった。選手はZONEに入っていたんじゃないかな。両チームとも、考えられるだけの準備を施してこの決戦に臨んだと思うけれど、その上でそれを忘れてプレーしていたんじゃないか。準備したことを本能まで高めて、無意識に出せる領域に入ってプレーしていたんじゃないかと思います。練習したことが身体化しているといえばいいのか。

しかもそれが、4万人のお客さんとも一体化していた。終了直前、観客席から沸き起こった『メイジ!メイジ!』と『ワセダ!ワセダ!』の大合唱には、テレビが面腰でも鳥肌が立ちました。


場内MCが呼びかけたり、応援団長が煽ったりするのではない、自然発生する大声援。これが早明戦だな、100回の戦いの歴史を紡いできたことの重さなんだなと感じました。自分自身もその歴史の一部だったことを改めて嬉しく思えたし、同時に、早明両校の当事者以外の方々もこの伝統を大事にして、リスペクトして一緒に歴史を積み上げてきてくれたことも強く感じました。ラグビー界全体に感謝したいな、という気持ちが湧いてきました。本当にありがとうございました。

試合は、ときにワセダ対ワセダのようにもメイジ対メイジのようにも見えました。早も明も最先端のラグビーを学んで進化し続けている。

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