シャノン・フリゼル「まずは今週勝利することにフォーカス」 | ラグビージャパン365

シャノン・フリゼル「まずは今週勝利することにフォーカス」

2025/05/09

文●編集部


8日、ジャパンラグビーリーグワン、ディビジョン1の首位を走る東芝ブレイブルーパス東京が練習を公開。シャノン・フリゼルが練習後取材に応じた。

キャノンも同じ最終戦というところで勝って終わりたいという気持ちもあります。残念ながら、キャノンはプレーオフには入っていないんですけど、それでもとても良いチームという意味ではあります。


ーー勝ち点を取れば1位が決まるということで、チームとしては何か意識していることがあるんですか?


1-2位に入るために、準決戦に対して いい準備ができるように。そこまで勝ち切っていけばと思います。


ーーまず勝つことを


今週末だけでなく 毎週末勝つことが第一です。上位6チームは力の差がないと思うので、特に自分たちの順位を気にすることなく、まず目の前のことに集中してやっていきたいと思います。

シャノン・フリゼル

シャノン・フリゼル


ーーノックアウトステージが近づくこの時期に、特に練習で気をつけたり注力することはどうしたことですか?


毎週まず生き残ること。何人かジョネとか怪我してしまった選手もいる中で勝ち切るために、やっぱり怪我せず終わる、できるということが最高なんですけど。その中でも、誰かが怪我した時に、ちゃんとそこを埋められる分の選手たちがいっぱいいるので、そこはどんどんみんなが上がってくれると思います。

ーーご自身が個人として、何かこう注力することってあるんですか?


もちろんもう一度優勝したいですし、チームのためにいいプレーがしたい。コーチに求められていることを、自分のベストを尽くして体現したい。


ーー今、一番コーチに求められていることは、どこですか?


僕はボールキャリーとスキルセットの部分とラインアウト。チームには若い選手も多い。まだ学んでいる人も多い。私も学んでいる途中ではありますけど、その中でもラインアウトの中のバラエティーという部分とかも出していけたらと思います。


ーー中盤イエローカードをよくもらっていて、タックルでのペナルティーがだいぶ減ってきていますが、その辺のご自身の手応え、どんなふうに感じていますか?


そんな考えてやってるわけではないです。全力でやっている中で、その中でいくつかエラーがありながらも取り組んできました。コーチと話して、どうやったら成長していけるか、さらに良くできるかというところを話してやっています。


ーー北海道の試合の時期に、結構細かくタックルの練習をされてたって聞いたんですけど


自分自身が大きいので、SHのような小柄な選手には高く入ってしまうようなことがある。それがもっと低くなれるようにまだ学んでいるところです。

ーープレー以外の面で、去年から変えている意識だったり、役割がありますか?


特に変えたものはないです。昨季からそれほど新しい選手が入ってきたわけでもないので、今年に戻ってきた時に 去年よりも更に近く絆を深めた状態で戻ってこられたかな。特に昨シーズンからの違いとしては、外国人選手と日本人選手の距離の近さというものにあると思います。そこのカルチャーなどの文化をリーチさんが筆頭になって作ってくれているかなと思います。府中で一緒に飲みに行ったりとか、川で一緒に涼みに行ったりとか、そういう繋がりができていると思います。


ーー川に行った?


タマガワ。今、あまり水がないですけど。


ーー川を眺めて何をしているんですか?


ブラーーイ。アフリカの式のバーベキュー。


ーー誰がそのアフリカ式リードをされているの?


PJステファン。南アフリカ選手がやってくれます。

今シーズン、全試合ほぼフル出場のリーチ

今シーズン、全試合ほぼフル出場のリーチ


ーーリーチ選手なんですけども 37歳で全試合スタートでほぼフル出場でリーグでナンバーワンのタックルをしてます。 一緒にプレーをして改めてリーチさんのパフォーマンスどう感じてますか?


見てもらったらわかる通り、毎回の練習では20歳のようなトレーニングをしています。毎日、毎日、ハングリー精神を持って、周りと競い合おうという気持ちがあります。それを試合でも出して、タックルスタッツも一番上ですし、年齢がリーチの何かに関係することもないですし、ビールもたくさん飲みます(笑)。


ーーオールブラックスでもたくさんプレーしてきましたが、リーチさんはそういう中でもすごいプレイヤー。


日本の選手の中は一番グレートな選手だと思います。


ーー連覇がかかるプレーオフですけど、何が一番大事になってくると思いますか


今はまだ先まで見据えているのではなく、まずは今目の前のもの。1週間1週間、今週のキャノンにフォーカスしている。その後に起きることなので、特に何も見据えているわけではない。


ーーよりアタックがオフロードを使ってボールキャリーが前に出ています。アグレッシブなアタックをしていると思いますがそこの手応えは?


自分たちを表現するところで、自分たちの中で自由にラグビーをすると言うところが使えていると思います。プロップであろうと、スクラムするためにいるんじゃなくて、キックするスペースがあるならキックしてくれてもいいし、そういう自由さを持って楽しくやっていると思います。自由にできると、それがいいプレーにつながっていくと思います。


ーーこの辺り、去年よりもアタックは伸びていると感じますか?


そうですね。


ーー1-2位で抜けるとバイウィークになると思うんですけど、そのアドバンテージは大きいですか。


そうですね。そしたら、また来週1週間の中でまた集まってバーベキューする時間ができる(!)ので、大事だと思います。

ーー優勝したらまた(練習場の壁にある)星が(増える)


そうしたら年数を下に書こうかな。

ワーナー・ディアンズ

ワーナー・ディアンズ


ーー若い選手の話を。ワーナー選手、今年の成長をどういうふうに感じてますか。


ワーナーは23歳という若さですが、彼を若い選手としてみていないし、いいリーダーとしてみています。特にラインアウトセットピースの中で活躍してくれています。ワーナーが持っている経験がチームに還元されています。ジェイコブ(・ピアス)も同じようによくやってくれてると思います。

ーーワーナーはラインアウトのコーラーやってると思うんですけど


すごく良いと思います。彼は若くても経験のある選手としてリードしてくれています。まだ学んでいるところもあると思います。あと20年はできると思います。


ーー彼は世界一のロックになりたいと言っています。


彼は世界の最も良いロックになることができると思います。あの年で50キャップ以上プレーしていて、日本代表でもやっていて、まだ若さがあるので絶対になれると思います。


ーー同じフランカーの佐々木選手はどういう風に言ってますか?


日本代表にまだ入れていませんが、このチームにとっては非常に重要な選手です。

50キャップを果たす佐々木剛

50キャップを果たす佐々木剛


ーー次の試合で、ボーナスポイントを得た上で勝てると自動的に優勝になるんですけれども。そのためにトライは意識するでしょうか


できたら一番嬉しいですけど、まずは勝つということが大前提です。勝つためにやっていれば、ボーナスポイントとかそういう結果もついてくると思います。


ーーシャノンさんは日本のシーズンがあったらアンザック(ANZAC※オーストラリア代表およびニュージーランド代表の資格選手で構成された混合チーム)の代表でプレイしたいのか、する予定があるのかもしあれば。


はい、当然、そこに誘ってもらったものなので。東芝と話し合って、いけるかどうかは決めます。


ーーモウンガ選手と一緒に出る可能性もある。


はい、誘いは頂いているけどまだ確定かどうかは分からない。


ーーコンディションとかも含めて?ライオンズとやるのは、もし可能性があれば出たいですか?


そういう機会がもしあれば、すごく良いと思います。大きなものになると思います。ライオンズとはやったことがないので。


ーー最後に、勝ち切るために今のチームに必要なことは何ですか?


自分を表現して自由にラグビーをすること。東芝のラグビーをするということは大事だと思います。

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