マット・トッドに訊く!2023年ワールドカップを制するのは、そして次期オールブラックスのHCは? | ラグビージャパン365

マット・トッドに訊く!2023年ワールドカップを制するのは、そして次期オールブラックスのHCは?

2023/03/01

文●野辺優子


ニュージーランドの強豪・クルセイダーズで長くプレーし、2019年のワールドカップに出場するなど、オールブラックスとしても25キャップを持つベテランFLマット・トッド。
まもなく35歳を迎えるが、豊富な運動量と武器とするジャッカルは健在で、2月25日のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦でもフル出場で気を吐いた。

この日はメンバー外だったが、クルセイダーズ、オールブラックスで長く一緒にプレーしたスピアーズのCTBライアン・クロッティと試合後に言葉を交わしていたトッドは、「盟友と日本でまたこうやって顔を合わせるのは本当に嬉しいな」と笑顔を見せた。

だが、試合を振り返ってもらうと、「スピアーズには悔しい思いをさせられましたね。彼らはいいプレーをしていたし、チャンスも掴んでいた。ブレイブルーパスもハーフタイムの直前には試合を盛り返したが、後半になるとそうはいかなくなってしまった。チャンスはあった。でも、そのチャンスを生かせなかったし、相手がダウンしたときにタイミングが悪くて、チャンスを逃してしまい、点を取られてしまった」とため息をついた。


この日ゲームキャプテンを務めた、日本代表NO8リーチマイケルは同じクライストチャーチ出身でバックローということもあり、トッドから大きく刺激を受けていると常々語っている。

そのことを伝えると、「それはちょっと照れるね」と笑った。「リーチは卓越した選手ですし、彼が毎週どれだけハードワークしているか、その姿を見ることができるのは自分にとってもとても貴重な経験になっています。僕だけではなく、チーム全体が、チームの本当のリーダーとして、リーチが毎週どれだけの努力を重ねているのかを知ることができ、そのことがチームのモチベーションを高めて、チームをドライブしている。彼はビジネスの世界にも身を置きつつも、ラグビーの勝負の世界でも常に全力で戦っている。リーチは真のリーダーなのです」と高く評価した。


2人は共にトレーニングすることが多く、リーチはトッドに学ぶことが多いという。「大体いつも一緒ですね、互いに刺激しあい、助け合い、成長しあう。まさにそんな感じです。もしリーチがそのように思っているならすごく嬉しいですね。それが常に挑戦し続ける気持ちに僕らを駆り立てるのでしょう」(トッド)

また、同じクライストチャーチ出身だが「僕の方がずいぶん年上なので、ニュージーランドにいたときは全く知らなかった」という20歳の日本代表LOワーナー・ディアンズのこともトッドは頼もしく思っているようだ。




「(スピアーズ戦で)79分に90m走りきってトライした運動量は非常に印象的でしたね。だけど、彼の本当の凄さはそこじゃない。あの長身の恵まれた体格に加えて、高いスキルを持っています。その上に80分間の絶え間ないハードワーク、献身があります。彼には大きな未来がある。成長し続け、常に向上心を持って仕事に取り組んでいることは、若い選手にとって重要なことだと思うし、実際に彼はどんどん成長しているのはみての通り」(トッド)


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