代表予備軍のオールブラックスXVとともに、リアルなオールブラックスのレジェンドも来日した。
2011年と2015年、ワールドカップにキャプテンで2大会連続優勝を飾りNZ史上最多(世界歴代2位)の148キャップを積み上げたカリスマ主将のリッチー・マコウさんと、そのマコウさんとともにワールドカップ4大会出場、テストマッチ通算得点1598点という世界記録を築いたダン・カーターさん。2人は、日本代表とオールブラックス両方のスポンサーであるリポビタンDのアンバサダーとして来日。リポビタンDチャレンジカップ2023を盛り上げるためにラグビークリニックなど様々なイベントに参加。秩父宮で第1戦が行われた翌朝、新宿アルペンにて、限定30名のファンを前にレジェンドトークを行った。本誌ではその抜粋をお届けする。
日本代表の流大、中村亮土、姫野和樹と食事。その時三選手から聞かれたこととは
マコウ(RM)「クライストチャーチは今朝は氷点下だったらしいです(笑)。東京は、ラグビーをするにはちょっと暑いけど、暖かいのはラクです(笑)」
カーター(DC)「日本に着いて最初にしたのは、クーラーの効いた部屋から、暑い中で練習している選手を見たこと。自分の立場もかわったなと思いました。日本の夏を楽しんでいます(笑)」
マコウさんとカーターさんは、8日の秩父宮の試合のあと、日本代表の3選手と食事の機会を持ったという。どんな会話を交わしたのだろう?
RM「日本代表の3人の選手と食事をする機会を持ちました。現役の日本代表選手の生の声を聞けたのは貴重な機会でした」
DC「日本代表の流、中村、姫野の3人とリッチーと僕の5人で食事をしました。ラグビーは、試合になれば敵になって激しくやり合うけれど、いつも相手にリスペクトを持っていて、80分を過ぎたら友達に戻るのがいいところだよね。彼らと食事をともにしながら、彼らがワールドカップに優勝するためにはどうしたらいいか、今どんな悩みを抱えているかなどを聞いたり、ワールドカップで勝つためのコツを聞かれたりしました」
RM「試合の感想を聞かれて『日本は最初の20-25分はいいプレーができていた。勢いはあったし、ボールを持ってアタックしていたけれど、その時間帯に思うように得点できなかったのが結果を左右したと思う。そのあとオールブラックスXVが得点を重ねていったし、日本は自信を失ってしまったように見えた』と答えました。あとは、特に後半、日本のキックの使い方がオールブラックスXVのカウンターアタックのチャンスを与えてしまったんじゃないかな、という感想を伝えました」