日本代表とNZ代表オールブラックスのテストマッチ「リポビタンDチャレンジカップ2022」にあわせて来日しているオールブラックスのレジェンドOB、リッチー・マコウさん(41)とダン・カーターさん(40)が、都内で取材に応じた。
聞きたいことはたくさんあったが、そのひとつが「ハカ」のことだった。
オールブラックスといえば、その代名詞が「ハカ」だ。
戦いを前に、チーム全員が並び、自らの膝を、胸を、強く打ち付けながら雄叫びを上げる様は、戦う前から相手を威圧する。オールブラックスの強さの何割かは「ハカ」からもたらされていると言われるほど。リッチー・マコウさんは148キャップ、ダン・カーターさんは112キャップ。言い換えれば、それだけの数の『ハカ』をスタジアムで披露してきたことになる。それだけの数のハカに、黒の戦士たちは同じ気持ちで臨んできたのだろうか?
その質問に、カーターさんはこう答えた。
「私自身は、いつも同じ気持ちでハカに臨んでいました。
ニュージーランドに生まれた私たちにとってハカは特別なもの。我々のDNAであり、我々は何者なのかを示す行為であり、ハカをパフォーマンスしている時間は特別な瞬間です。それは何度経験しても変わりません。毎回毎回が同じように特別なのです。