オールブラックス、試合登録メンバー発表!バレット三兄弟、サヴェアはメンバー外、ケインは先発。ペレナラはリザーブに | ラグビージャパン365

オールブラックス、試合登録メンバー発表!バレット三兄弟、サヴェアはメンバー外、ケインは先発。ペレナラはリザーブに

2024/10/22

文●編集部


22日、「リポビタンDチャレンジシリーズ2024」でラグビー日本代表と対戦するニュージーランド代表の試合登録メンバーが発表された。サム・ケイン(東京サントリーサンゴリアス)が先発メンバー入り。今シーズンリコーブラックラムズ東京に入団するTJ・ペレナラはリザーブ入り。日本でも人気のボーデン・バレットはメンバー外、バレット三兄弟は揃ってメンバー外となった。また昨シーズンまでコベルコ神戸スティーラーズでプレーをしていたNO8アーディ ・サヴェアもメンバー外となった。

オールブラックス試合登録メンバー

バイスキャプテンを務める、サム・ケイン

バイスキャプテンを務める、サム・ケイン


1タマイティ・ウィリアムズ(14、クルセーダーズ)
2アサフォ・アウムア(15、ハリケーンズ)
3パシリオ・トシ(3、ハリケーンズ)
4サム・ダリー(5、ブルーズ)※5キャップ
5パトリック・トゥイプロトゥ(46、ブルーズ)◎主将
6サミペニ・フィナウ(4、チーフス)
7サム・ケイン(100、東京サントリーサンゴリアス)〇副将
8ウォレス・シティティ(5、チーフス)
9キャム・ロイガード(5、ハリケーンズ)
10ダミアン・マッケンジー(56、チーフス)
11マーク・テレア(15、ブルーズ)
12アントン・レイナートブラウン(79、チーフス)〇副将
13ビリー・プロクター(1、ハリケーンズ)
14セヴ・リース(30、クルセーダーズ)
15スティーヴン・ペロフェタ(5、ブルーズ)

10番にはダミアン・マッケンジー

10番にはダミアン・マッケンジー

控え
16ジョージ・ベル(1、クルセーダーズ)
17オファ・トゥウンガファシ(63、ブルーズ)
18フレッチャー・ニューウェル(20、クルセーダーズ)
19ジョシュ・ロード(6、チーフス)
20ピーター・ラカイ(0、ハリケーンズ)
21TJ・ペレナラ(87、リコーブラックラムズ東京)
22デービッド・ハヴィリ(28、クルセーダーズ)
23ルーベン・ラヴ(0、ハリケーンズ)

オールブラックス スコット・ロバートソンHC

――今回の選手選考について難しかったことはありますか


今回(日本代表戦のメンバー選考)は、バランスが重要だと思っています。この後、イングランド代表戦があるので、金曜日、選手の何人かは先にヨーロッパに行ってもらおうと思っています。 来週もテストマッチがあるので、例えば今回、日本代表戦に出てその後、移動するとなると、約2回、練習をミスしてしまうので、何人か先に行ってもらって慣れてもらって、その後の試合で良い結果を出したいと思っています。

スコット・ロバートソンHC

スコット・ロバートソンHC


――今回、トゥイプロトゥ選手をキャプテンに選びました


パトリックは口数が多い人ではないですね。キャプテンをやってくれるかって聞いた時に、すぐにはやりますと返してくれましたが、その後、本人が家族には伝えて、今週もチームに貢献してくれています。彼はしばらくオールブラックスには出られない期間がありましたが、パフォーマンスも良い状態ですし、今回、オールブラックスに戻ってきても良いパフォーマンスができるし、今後もできると思っています。我々の選手は彼のリーダーシップの下、良い結果を出せると思います。

昨シーズンまでトヨタヴェルブリッツでプレーした、ボーデン・バレットはメンバー外に。

昨シーズンまでトヨタヴェルブリッツでプレーした、ボーデン・バレットはメンバー外に。


――シティティをNO8に起用した理由は


ウォレスはバックローポジションが3つともできます。かつ他のバックローの選手も多くのポジションができます。柔軟性もあるし経験もあるので、そこを活かしたいと思って今回はNO8で選んでいます。FWのメンバーは重さと身長もある選手を選んでいます。LOには慎重2mを超えている選手も選んでいますし、ルースフォードも結構、サイズがある選手もいるので(FWで)圧倒したいと考えています。


――初キャップとなるラカイとラヴの2人について


ピーターに関して、すぐに練習には慣れています。 彼はおとなしい選手ですが、練習の内容をしっかり理解して、練習の中でも結果を出しているので、今回、メンバーに選ぶ決意をしました。ルーベンは以前からチームと一緒にトレーニングした経験が長いし経験があるし、パフォーマンスが良いので、メンバーに入れました。

プロクター(左)とラヴ(右)

プロクター(左)とラヴ(右)


――日本代表も若い選手をたくさん起用していますが、どう見ていますか?


日本代表のプレビューをやっている時に、若い選手が結構、たくさん出ているのは把握しています。でも若い選手を起用しているだけではなくて、出ている若い選手が大活躍しているところも見ています。


――今回、オールブラックスと、オールブラックスXVも同時進行でツアーしていますが、今後も、2チーム体制で強化していく?


今後も継続する予定です。2つのチームで遠征するのは今後、オールブラックスの層をさらに深めようと思っているからです。選手は北半球のラグビーと試合できるので、今までと違うスタイルのラグビーに慣れることができるし、遠征に行くことも慣れることができます。(XVからも)何人か日本に来てもらっているので、今回の遠征も経験をさせています。

日本代表のコーチを務めた、スコット・ハンセンコーチ

日本代表のコーチを務めた、スコット・ハンセンコーチ

――日本代表戦で、勝利以外に得たいものは?


作ったチャンスを完成させること、チャンスで点数を取ることです。我々が持っているスキルを使って点数を取りたいと思っています。日本代表が非常に速いスピードでプレーしてきますので、 それに対応できるようなスキルと速さも持ってプレーしたいと思っています。


――ラグビーチャンピオンシップを経て、日本代表戦に向けて強化してきたエリアは?


我々が強化してきた部分は、スペースをしっかり使うことです。また今回は大きなFWのメンバーを選んだので、セットピースで圧倒したいと思っています。

コベルコ神戸スティーラーズでプレーした、アーディ ・サヴェアもメンバー外となった

コベルコ神戸スティーラーズでプレーした、アーディ ・サヴェアもメンバー外となった


――オールブラックスの23人の中には日本でプレー経験のある選手が何人かいますが、彼らから情報を得たりしているのか?


以前、日本でプレーしていた選手はいろいろコメントしてくれているんですが、主にDマック(マッケンジー)とTJ(ペレナラ)が日本についていろいろ教えてくれています。日本代表の選手は、本当に勇気を持ってたくさんプレーするので、チャンスに耐えられたら点数を取れるチームだと認識しているので、相手にしっかりリスペクトをもって今回準備をやっていきたいと思います。


――リコーでプレーしてから大分経ちますが、日本のラグビーの環境の変化をどう感じていますか?


多摩川と世田谷とか、以前、よかったところをもう一回見ることができて本当に嬉しかったです。街は本当に綺麗なところで、プレーしている時に自分の息子や奥さんも何回も来ていて、彼らも本当にその場所が好きでした。今回、いろんなチーム施設に行ったり、選手に会ってみたりした中で思ったのが、以前よりも外国人選手が増えていることですね。あと施設も良くなっています。


――11月は欧州で4試合しますが、その前の日本代表戦の位置づけは?


今回の日本代表戦の試合の位置付けは、我々にとってちょうど理想的な段取りを組めていると思っています。皆さんご存じのように、ニュージーランドは、世界の一番下にあるので、ヨーロッパに行くのに非常に遠いので、まず日本まで来て、そこからヨーロッパに行くのは流れ的には良いので、今回、そういった流れになりました。

日本代表の選手も勇気を出してプレーしますが、 最初のスタートとしては良いスタートが切れるよう頑張りたいと考えていますし、日本との関係性も大事に思っているので、今回のようになりました。

――世界中から注目されるオールブラックスの指揮官になって、現在の心境は?


世界中からいろんな注目を集めているというところで、本当に500万人ぐらいが見ているのかなと、いつも認識しています。今回の(ヘッドコーチの)役割について、責任を持ってパフォーマンスを果たしたいと考えています。ヘッドコーチになる前からいろいろ準備をしていましたが、なってからもやることが非常に多いです。ただ自分としては本当に楽しんでいますし 大好きです。


――ハーフ団がSHロイカード、SOマッケンジーです。彼らに期待することは?


彼らも2人ともですが、速さを持ってプレーをしてくれています。チャンスを作ることもできるし、ロイガードは左足で蹴ることもうまいので、今回の試合で使いたいと思いました。2人ともよいパフォーマンスをしてくれています。


――FLケインとSHペレナラは今回のツアーでオールブラックスが最後となります。


2人に一番求めているのは行動の部分ですね。もちろんリーダーシップもそうですし、他の選手のために良い例、よいイメージになるように行動してほしいと思っています。本人たちが持っている良い癖が他の選手に伝わったらいいなと思いますし、2人ともチームの愛が非常に深いので、そこも他の選手にも伝わればいいなと思います。

代表活動終了後、リコーブラックラムズ東京でプレーするTJ・ペレナラ

代表活動終了後、リコーブラックラムズ東京でプレーするTJ・ペレナラ

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