9月19日、関西6連覇・全国2連覇を目指す天理大学が開幕節でいきなりシーズン初戦で敗れた。天理を破ったのは昨年8位とリーグ最下位だった近畿大。次々と低く刺さるタックル、キャプテン・CTB福山を中心に、少ないチャンスを確実にものにし、後半引き離した。
天理の強力なFWに対して、真っ向スクラムでしっかりBKにボールを供給し勝利につながるトライを生み出した。近畿大PR紙森陽太が試合を振り返った。
8人まとまって組むためにスクラムを目指して
――試合を振り返って
前半の最初の10分で天理大さんを圧倒しよう気持ちで挑んで、それを実行できた。(勝てて)とても嬉しいです。
――スクラムの手応えは
今回3番のケガ人が多くて、スクラム練習する機会が少なかったが、自分たちの形を出していく。対策より、今までやってきたことをやろうと注力した。前半、組み込むことができたが、後半、ヒットで甘いところがあったので、そこは修正点かなと思います。
――スクラムを起点にトライを挙げました
とてもBKに感謝しています。BKにいい球出しができたことは上手くスクラムを組めたとういことなので誇りに感じています。
――昨季、コロナの影響もあり最後の試合ができなかったことがポジティブだとキャプテンが話していました。
準備期間が多いことによって、試合期間中ではできなかったフィジカル向上をすることができて、今回の天理戦で、しっかりとそのフィジカル発揮できた。全体としては4月に始動しましたが、(それまでは)自主的におのおの、自宅や寮でフィジカルアップをしっかり行えた。
――個人的に自主期間でやったことは?
ウェイトの数値はベンチプレスは160から170kgに上がりました。スクラムは去年、一人で組んでしまっていたところがあったので、今年は8人まとまったスクラムを目指して勉強しました。試合などを見たりスクラムの本を読んだり、どういう組み方が近大のスクラムにフィットするかなと独学でやったりしました。