大躍進!ナナイロプリズム福岡・総合4位で最高の成績 | ラグビージャパン365

大躍進!ナナイロプリズム福岡・総合4位で最高の成績

2023/07/03

文●編集部


女子セブンズラグビー国内最高峰レベルのサーキットシリーズ「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2023」第4戦・花園大会は2日目、30度を超す灼熱の中、順位決定トーナメントが行われた。前回大会4位のナナイロプリズム福岡は、プール戦2位で通過、2日目の初戦準々決勝は、YOKOHAMA TKMとの対戦となった。

前半、大橋聖香、永田花菜の2トライで10-0とリードしたナナイロは、後半2分、薮内あゆみのトライで17-0とリードを広げる。後半3分、TKM・新原響にトライを決められ7-17と10点差にされるも、後半6分、中村知春のトライで勝負あり。24-12で準決勝進出を決めた。

薮内あゆみ

薮内あゆみ

秩父宮大会、三重大会に続き、3大会連続で準決勝進出したナナイロ。準決勝の相手は、今大会調子をあげている東京山九フェニックス。前回大会では3決で対戦し15-5で敗れているが、秩父宮大会では同じく3決で対戦し21-17で勝利している。

ケイトリン・シェイプのトライでフェニックスが先制

ケイトリン・シェイプのトライでフェニックスが先制



今大会でも1点を争う接戦となった。前半4分、フェニックス、ケイトリン・シェイプに先制トライを許し0-5とリードされる。それでも前半ロスタイム、攻守が激しく入れ替わる展開でナナイロは、大橋聖香がゴール中央にトライを決めたときは前半10分だった。ゴールも決まって7-5とナナイロが逆転して前半を終えた。

前半ラストプレーで激しい攻防、大橋聖香のトライは前半10分

前半ラストプレーで激しい攻防、大橋聖香のトライは前半10分


後半2分、またしても大橋聖香が決める!弘津悠がゴール前までボールを運び、大橋へオフロードパス。スペースへ向かって、鈴木実沙紀、大竹風美子と代表選手を交わして走り込みダイビングトライ。14-5とリードを広げた。

後半5分、フェニックスのトライゲッターである、ニア・トリバーにトライを許し、12-14に迫り、さらに残り時間少ない中でフェニックスの激しい攻撃を受ける。そんな状況を救ったのは、チームの大黒柱、中村知春だった。

後半5分、ニアトリバーにトライを許し12-14と2点差に迫られるも

後半5分、ニアトリバーにトライを許し12-14と2点差に迫られるも


コール前でフェニックス・岡元涼葉がボールを持ち込むがそこに対してジャッカルを決めトライを許さず、そのまま試合終了。14-12でフェニックスに勝利し、ナナイロはチームとしては初めてのファイナル進出を決めた。

ナナイロ最大のピンチを救った中村知春のジャッカル

ナナイロ最大のピンチを救った中村知春のジャッカル


決勝の相手は、絶対王者・ながとブルーエンジェルス。前半2つのトライを決められ0-12とリードを許すも、後半1分、ナナイロのトライゲッター、ジラワン・チュトラクンのトライで7-12と、1トライ1ゴールで逆転できる差に縮めた。


後半苦しい時間帯で、ながと・辻崎由希乃、ナディーン・ルースにトライを許し、試合終了。7-26と敗れたものの、大会2位、総合でも4位と今シーズン昇格組では文句なしの大躍進を果たした。

今大会には新人賞はないが、あったら正に最有力候補といってもよい、ナナイロ・大橋聖香選手に話を訊いた。



――準決勝のトライはどんな気持ちだった?


1本目は永田(花菜)さんだったり、千春さんが継続してくれて、自分に取らせてくれたという部分があったんですけど、2本目はゴール前ということもあって、自分の強みである力強さを活かして、千春さんからの「ショート、ショート」というコールも聞こえて、ゴールがすぐ見えたので、行く気満々で突破しました。



――試合を重ねる毎に仕掛けたり、堂々としたプレーができていたのでは


気持ちの面で強気にいくということで試合に臨んだので、ボールをもったときはチームの先頭に立って、チームを盛り上げていこうと思っていました。今回の大会はものすごく自分でもいいプレーができたと思っています。




――チームには見習うべき先輩がたくさんいると思います。先輩たちから練習含め教えてもらったことはありますか。


細かな言葉はちょっと思い出せないですけども、練習中でも試合の中でも「次が勝負」という言葉をかけてもらっています。トライを取られても結構前向きな言葉を常に、(中村)千春さんからかけていただいたり、(小笹)知(美)さんの笑顔だったり、周りのプレーから励まされたなと感じています。



――今シーズンはこれで終了しますけど、ナナイロはトップチームとして追いかけられる存在になってきたと思いますが、大橋さんとしての2シーズン目はどうしていきたいですか?


次は1戦目からベスト4に入れるようなチームづくりを1年かけてして、修正するところは修正して、毎回決勝に上がれるようなチームを目指して、頑張っていきたいです。


――サクラセブンズは意識しますか?


そうですね。来年のパリオリンピック出場を目指して、自分は頑張って日本の代表になりたいということは本当に意識しています。

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