ラグビー日本代表は、24日(日本時間25日)に行われるイングランド代表戦の試合登録メンバーを発表した。ニコラス・マクカラン(トヨタヴェルブリッツ)がエディージャパンとして初の10番での先発を果たす。また戦列を離れていたファウルア・マキシが戻ってきた。初キャップはHO李 承爀(三菱重工相模原ダイナボアーズ)がリザーブに入った。また途中招集となったベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ)もリザーブに入った。
体調不良によりエディー・ジョーンズHCに代わり、ニール・ハットリーコーチングコーディネーターと齋藤直人ゲームキャプテンがオンライン取材に応じた。気になるエディーHCの体調だが、ハットリー氏は「今日は念の為ということで、日曜日の試合には問題なく試合会場に向かうことができる」と話した。
「リポビタンDツアー」イングランド戦・日本代表試合登録メンバー
1 岡部 崇人 (横浜キヤノンイーグルス・7)
2 原田 衛 ◯ (東芝ブレイブルーパス東京・10)
3 竹内 柊平 (浦安D-Rocks・12)
4 サナイラ・ワクァ (花園近鉄ライナーズ・9)
5 エピネリ・ウルイヴァイティ (三菱重工相模原ダイナボアーズ・5)
6 下川 甲嗣 (東京サントリーサンゴリアス・13)
7 姫野 和樹 (トヨタヴェルブリッツ・35)
8 ファウルア・マキシ (クボタスピアーズ船橋・東京ベイ・14)
9 齋藤 直人 ◎ (スタッド・トゥール―ザン [FRA]・23)
10 ニコラス・マクカラン (トヨタヴェルブリッツ・6)
11 ジョネ・ナイカブラ (東芝ブレイブルーパス東京・16)
12 シオサイア・フィフィタ (トヨタヴェルブリッツ・15)
13 ディラン・ライリー ◯ (埼玉パナソニックワイルドナイツ・27)
14 長田 智希 (埼玉パナソニックワイルドナイツ・16)
15 松永 拓朗 (東芝ブレイブルーパス東京・3)
16 李 承爀 (三菱重工相模原ダイナボアーズ・0)
17 森川 由起乙 (東京サントリーサンゴリアス・4)
18 為房 慶次朗 (クボタスピアーズ船橋・東京ベイ・9)
19 秋山 大地 (トヨタヴェルブリッツ・1)
20 テビタ・タタフ (ユニオン・ボルドー・ベグル [FRA]・19)
21 ベン・ガンター (埼玉パナソニックワイルドナイツ・8)
22 藤原 忍 (クボタスピアーズ船橋・東京ベイ・9)
23 梶村 祐介 (横浜キヤノンイーグルス・6)
ニール・ハットリーコーチングコーディネーター
今回は1名、ないし2名の変更があります。ファウルア・マキシがバックローとして戻っています。ウルグアイ戦に出場出来なかった長田智希がWTBとして今回先発で戻ってきています。またベンチにHO李承爀をファーストキャップといった形でおいています。李はダイナボアーズでも活躍しているプレーヤーですし、今回のトレーニングでもよく、テストマッチプレーヤーとしてふさわしい選手です。
また、遅めの追加招集となりましたが、ベン・ガンターも良いトレーニングといいパフォーマンスをしてることからもベンチに置く形で起用しています。
何名かのメンバーの変更もありましたが、我々としてはベストの23名を選んでいますし、こういった形でイングランドに対して勝っていくチャンスを増やしていけるそういったチームだと信じています。
――ニコラス・マクカランと松永拓朗の起用意図について
メンバーの選出はトレーニングをベースとして考えています。ニックはとてもいいプレーヤーであると思っていますし、これまで所属していた東芝では10番、12番として出場していました。ブレイブルーパスでは、リッチー・モウンガもいますので学びも多いと思っていますし、ラグビーのことをよく理解しています。今回9番で先発する齋藤直人との連携、関係性といったものも良好だと判断しています。
15番の松永拓朗については、我々のプレースタイルとして、レシーバー2人を置きたい、そういうふうに思って今回起用したというのが大きな理由です。ブレイブルーパスでも10番、15番をプレーしていますし、バランスをとってそのような起用にしています。
――マクカラン選手の10番起用は今後もあり得るのか
ニックに関しては6月の1週からずっと合宿でハードワークを続けていますし、本当に諦めることなく粘り強く、ずっとハードワークを続けていたプレーヤーです。現状イングランドの試合のみを考えているので、その後のことについては名言することはできませんが、我々としてはマクカランを10番において起用することで、勝つチャンスが最大限にできると思っています。
齋藤直人ゲームキャプテン
――ニコラスとのコンビネーションは?
今週はニックと初めてハーフ団を組むということでフィールドで一緒に映像を見たり、コミュニケーションをとっています。
――2年前にもトゥイッケナムで戦っていますが、その経験から大事にしないといけないこと
アウェイのゲームは基本的にどの試合でもそうですけど、特にトゥイッケナムですごい観衆の中でプレーするには、どうやって自分たちのモメンタムだったり、エナジーを自分たちで生み出せるかがすごく大事になると思います。プレー中に少ない時間で、ハドルなどで意思統一できるかだったり、流れが傾きかけたときにどうやって流れを取り戻せるかといったところはチームとしてもリーダーとしても大事かなと思っています。
――ウルグアイ戦に勝利してチームの雰囲気は?
ウルグアイ戦は苦しみましたけど勝ちきって、今週イングランド戦で今年最後の試合でもありますし、このチームとして最初に戦った相手とこうして最後にもう一度戦えることで、自分たちがこの1年、チームとしてどれだけ成長したのかというのがわかりますし、(雰囲気は)とてもポジティブです。
――チームがスタートした4ヶ月前と違う部分
アタックの部分はずっとこだわってやってきています。これまで10試合以上やってきたので、ざっくりですけど、アタックの部分、連携だったり、精度だったり、そういったところは積み上がってきてると思います。