エディージャパン初陣はイングランドに敗れ白星ならず。現在地からどこまで進化するか―エディ・ジョーンズHC会見全文 | ラグビージャパン365

エディージャパン初陣はイングランドに敗れ白星ならず。現在地からどこまで進化するか―エディ・ジョーンズHC会見全文

2024/06/23

文●編集部


22日、ラグビー日本代表は「リポビタンDチャレンジカップ2024」イングランド代表との戦いに挑んだ。

HIGHLIGHT


序盤20分、エディージャパンが目指す「超速ラグビー」の片鱗を垣間見るアタックでイングランドにプレッシャーをかけ敵陣ゴール前まで攻め込んだ。それでも好機でトライを取り切ることができず、逆にイングランドの連続トライで、前半は3-26とリードを許した。

ゴールに迫るファウルア・マキシ

ゴールに迫るファウルア・マキシ



齋藤直人

齋藤直人



根塚洸雅

根塚洸雅



サナイラ・ワクァ

サナイラ・ワクァ



李承信

李承信



ジョネ・ナイカブラ

ジョネ・ナイカブラ


後半も3つのトライで3-45とリードを広げられた26分、SH藤原忍のジャッカルでボールを奪い自陣10mからアタック。根塚洸雅からのオフロードは繋がらずNO8ベン・アールズにキャッチされイングランドボール。それでもイングランドのペナルティから再びジャパンボールに。ここもクイックリスタートでアタックを再開。

根塚洸雅がアウトサイドへキャリーしオフロードパスを出すも

根塚洸雅がアウトサイドへキャリーしオフロードパスを出すも


ベン・アールズがキャッチしイングランドボールへ

ベン・アールズがキャッチしイングランドボールへ



後半出場のSO松田力也が裏スペースにボールを蹴り込み、WTBジョネ・ナイカブラ、FB山沢拓也、松田力也がチェイス。イングランドがなんとかボールをキープしタッチに蹴り出しゲームを切った。

藤原忍

藤原忍



ジョネ・ナイカブラ_山沢拓也_松田力也のプレッシャー

ジョネ・ナイカブラ_山沢拓也_松田力也のプレッシャー



イングランドなんとかキープ

イングランドなんとかキープ




敵陣22m手前のラインアウトから後半出場のFL山本凱のブレイクからゴール前にボールを運び左サイドへ展開。最後は根塚洸雅までつながり左隅にトライ。松田力也のゴールも成功。

ワーナー・ディアンズとマロ・イトジェの攻防

ワーナー・ディアンズとマロ・イトジェの攻防


山本凱が低さを活かしてタックルをすり抜ける

山本凱が低さを活かしてタックルをすり抜ける




山本凱が前進!

山本凱が前進!



根塚洸雅のトライ

根塚洸雅のトライ


根塚洸雅がフィニッシャーとしての役割を果たした

根塚洸雅がフィニッシャーとしての役割を果たした


松田力也のゴールも決まる

松田力也のゴールも決まる





さらに69分、LOワーナー・ディアンズのブレイクからFB山沢拓也がトライを決めジャパンが連続トライで17-45とするもそこまで。イングランドは74分にFLチャーリー・ユールズにレッドカードが出され1人少ない状況となるもFLサム・アンダーヒルがダメ押しのトライを決めノーサイド。

ワーナー・ディアンズのブレイク

ワーナー・ディアンズのブレイク


山沢拓也のトライ

山沢拓也のトライ




新生エディージャパンの初陣は17-52で勝利することはできなかった。試合後のエディー・ジョーンズHC、リーチマイケルキャプテンの会見を余すことなくお伝えする。

日本代表 エディ・ジョーンズHC

エディー・ジョーンズHC

エディー・ジョーンズHC



私たちにとってはもちろん悔しい結果です。だから、自分たちが今いる位置と、これから進みたい方向というものを考えていかなければなりません。ポジティブな部分もたくさんあって、イングランド相手にセットプレーでは本当によく戦ったと思います。日本がそれをできたことはステップアップであって、アタックでは十分なものを見せました。今夜は正しい方向に進んでいたけれど、せっかく作ったチャンスを生かすことができなかった。

今日は8人の選手が初キャップで素晴らしい経験をしました。時には、何かを成し遂げる前に教訓を得ることもあります。全体として、結果にはがっかりしましたが、選手たちの努力と、自分たちがやりたいプレーをしようとする姿勢には大満足です。4年間のプロジェクトの10日目ですからね。ですから、今日の若い選手たちには本当に満足しています。




そして最も手本を示したのはマイケル・リーチ。今日の彼は本当に素晴らしかった。日本にとっては最高の選手です。(彼がチームにいる)私たちはラッキーです。だから、私たちは彼をしっかりとプレーさせ続けなければならないんです。ここにスポンサーから特別な商品をいただいています。このエナジードリンクは彼のためのものです。アリガトウゴザイマシタ。

――超速ラグビーはどのくらい実現できたか


やろうとしているのと、実際にプレーしてみると、キャパシティの問題があります。長時間プレーするためには、フィジカルとメンタルの能力を高めなければなりません。今のところ、それができていないのは当然のことです。でも、これからはどの試合でも、スピードと正確さでプレーする能力を高めていかなければなりません。

サミソニ・トゥア

サミソニ・トゥア



ご覧のとおり、前半15分、私たちはイングランドにプレッシャーをかけていました。今日はイングランド相手に勝負できることが大きな目的のひとつでした。どのくらいできるでしょうかね?それを証明するには練習しかないでしょう。魔法のような解決策なんてないんですよ。これ(エナジードリンク)を飲んでもダメなんです。すごく良い製品なんですが、それでも長時間プレーさせることはできないんです。練習あるのみ、厳しい練習あるのみです。

原田衛に対してマロ・イトジェがタックル

原田衛に対してマロ・イトジェがタックル



――最初の15分は求めたプレーだったか。


今日はまだ始まったばかりです。もちろん、私たちはもっとペースを持ってプレーしたいし、アタックにもっとバリエーションを持たせたいと思っています。多分、やりたかった2人目のプレーが思うようにできなかったんだと思います。

イングランドがディフェンスでプレッシャーをかけてきたのもその一因でした。だから今日はかなりダイレクトなプレーをしました。これは選手たちがフィールドで下した決断です。

でも将来的には、その部分でもっとバラエティに富んだプレーができるようにしたいと思っています。しかし、それもまた、選手たちがもっと一緒にプレーすることによって生まれるものです。

ティエナン・コストリー

ティエナン・コストリー





――ティエナン・コストリーについて


特にバックスと一緒にプレーできるハイブリッドタイプの本当に速いバックローの選手が欲しいんです。コストリーは確かにポテンシャルを持っています。日本代表の初キャップで、このなかなかいいバックロー(リーチ)と一緒にプレーしているんですよ。よくやったと思います。

――エディさんにお聞きしたいんですが…(イングランドメディアからの質問)


英語とイングランドメディアの質問はリーチにお願いします(笑)。


――チャーリー・ユールズのカードについて(イングランドメディアからの質問)


チャーリーはいい選手で、タフで、正しいスキルを持ってプレーする選手です。ちょっとバランスを崩したように見えました。リーチをクリーンアウトしようとしたんでしょう。彼はボールの上でいいポジションにいたのに、バランスを崩してしまったんです。彼のような選手は相手に怪我をさせようなんてことはしませんよ。2年半ほど前にも、2人目のタックルでレッドカードをもらったことがあるじゃないですか。故意だったとは思いません。


――イングランドは次にオールブラックスとの2連戦を控えていますがどうなると思いますか。(イングランドメディアからの質問)


イングランドは大好きですが、今のところ心配なのは日本だけです。ですから、ニュージーランド戦での健闘を祈りますが、イングランドのニュージーランド戦での戦い方についてはコメントしたくありません。それよりも、マオリ・オールブラックス戦がどうなるか心配です。

試合前、エディーとスティーブ両HCが互いの健闘を誓う

試合前、エディーとスティーブ両HCが互いの健闘を誓う


――ジャパンの評価とフロントローの3人について


スバラシイ。ホントスバラシイ。今チームでは、3週間前はまだ選手だったオーウェン・フランクスが教えています。フロントローはオーウェンと本当にいい関係を築いていて、ハードワークをしていますし、今日のスクラムは本当に良かったと思います。

先発したフロントロー、左から竹内柊平、原田衛、茂原隆由

先発したフロントロー、左から竹内柊平、原田衛、茂原隆由



イングランド戦ではスクラムが圧倒的に強かったですし、竹内のようなディヴィジョン2チームで6試合ほどしかプレーしていない竹内や若い選手たちにとってもまずまずの成果だったと思います。彼はイングランド相手に50分間プレーしました。

竹内柊平

竹内柊平



そして為房。まだクボタで1試合くらいしか先発で出ていません。まだ若造です。彼らにとっては信じられないようないい経験になったんじゃないですか。それから帝京大2年の森山もいます。彼はまだアマチュアです。



彼は朝の6時半からジムでトレーニングしています。彼らは本当に成長しています。私たちは世界一になりたいし、彼らがそうなれない理由はありません。日本はスクラムで劣っていると誰もが思っているでしょう。

でも私たちがパワフルなスクラムができないわけがないんです。パワフルなスクラムを組んで、ラインアウトでボールをターンオーバーできたかどうかはわかりませんが、今日のラインアウトは全体的にかなり良かったし、勝っていたと思います。それが超速ラグビーをプレーするための土台になると思います。スゴイ。



――イングランド戦、マオリオールブラックス戦、試合の位置付け


いつも目的は「勝つこと」です。でも選手層に厚みがありません。リーグワンのプレー時間、日本人は53%です。だから、私たちは次のレベルの選手を育てるつもりです。

2027年ワールドカップまでに、各ポジションに3人の能力の高い選手を用意しなければなりません。それは必須なんです。世界のトップ4になるにはそれが必要で、今そのプロセスを始めているところです。


――イングランド戦に臨むにあたって、個人的にはどのようなものでしたか?


自分がコーチをしたことのあるチームと対戦するのは、いつもちょっとした楽しみがあって、より面白くなるものです。それに、若い選手の中には、彼らに活躍してほしいと思っても、自分に対してはあまり活躍してほしくない選手もいます。

ジョー・マーラーとは、いずれまた会うことになると思います。彼は東京でかなり評判がいいので、彼に会うのが楽しみです。このあとスティーブ(・ボーズウィック)に会いに行きます。まだ彼には会っていませんが、このあとドレッシングルームに寄ってみます。


日本代表 FLリーチマイケル キャプテン

このチームにとってこの経験は必ず自分たちの財産になると思います。今後の準備につながると思うし、このチーム考えたら、若い選手がどんどん出てきて、トップのチームとやれた部分もたくさんあったから、自信ついた部分は自信を持って、直せるところは直して、必ずこのチームは強くなると思います。次の試合に向けてもっといい準備をして頑張りたいと思います。


――チャーリー・ユールズのカードについて


大丈夫ですよ。私に怪我をさせるつもりはなかっただろうし、クリーンアウトするつもりで入ってきたんだと思います。





――アタックではいい場面もあったが取りきれない部分もあった


ゴール前まで行ってノックオンしたり、ちょっとしたハンブルのせいで自分たちのプレーが継続できなくて。うまく行っている時はセカンドマンも早く回って、自分たちの9番からのシェイプをどんどん前に出て、前に出ることによってクイックボールが出て、自分たちの目指した超速ラグビーが少しずつ見えたので、これから継続したいなと思います。

練習の成果、やってきたことが試合に出ている。ただ、それも20分まで。今後はどんどん伸ばしていきたい。


――マイケルはスティーブと一緒に仕事をしていました。彼が日本のラグビー界に与えた影響について教えてください。(イングランドメディアからの質問)


まず、彼の日本語は抜群でした。彼は2013年に私たちのところに来て、1から20まで数えることができました。その段階で、一般的なフレーズはすべて日本語で言えるようになっていましたね。だから彼は、私たちのチームをより良くするという使命を得てやってきて、ラインアウト周りのディテールも私にとってはベストなコーチに一人でした。スティーブには、これから始まるオールブラックスとのテスト(マッチ)でベストを尽くしてほしいですね。



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