ジョセフHC「5万人のスコットランドファンの前で、自分たちのやるべきプレーを遂行する必要がある」 | ラグビージャパン365

ジョセフHC「5万人のスコットランドファンの前で、自分たちのやるべきプレーを遂行する必要がある」

2021/11/20

文●編集部


欧州ツアーの最終戦、スコットランド戦を前に、ジェイミー・ジョセフHCが会見を行った。「2019年の勝利は過去のこと」と話し、このテストマッチでは南アフリカと接戦、オーストラリアには見事な勝利と、明らかに強くなっている相手に対して「自分たちは数週間のトレーニングと数試合しか行っていない。コントロールできることではないので、できることに全力を傾けるしかない」と前を向いた。

スコットランドはこの2年間、多くのテストマッチやシックスネイションズを戦って強くなっている

ワラビーズ戦に続き先発の松田

ワラビーズ戦に続き先発の松田

まずはポルトガル代表戦をケガで欠場した選手が戻ってきたのでメンバーに入れました。キャプテンのラピースが7番に、またロックにムーアが戻ってきた。バックスにも経験のある流が戻ってきました。そしてコンビを組む10番には先週は大変なプレッシャーの中、良いプレーをした松田がこのビッグマッチに先発するチャンスを手に入れました。彼のプレーが非常に楽しみです。そしてウィングは松島です。スコットランドで非常に良い1週間を過ごしたので、土曜日の試合が楽しみです。

――スコットランド代表は調子いいが、警戒するポイントは


スコットランド代表は2019年ワールドカップ(W杯)の時よりもかなり進化したと思います。彼らはこの2年間たくさんテストマッチやシックスネーションズを戦って強くなってきています。特に最近は非常に強くなっています。W杯時はまだ若手だった選手たちがリーダーに経験を積んだ成長しチームを引っ張っています。土曜日の試合では、スコットランド代表は、(現在)非常にうまく機能している、ボールをランでキープして前に出るスタイルのチームに変わってきていると思います。だからとてもいい試合になるのではないかと思います。


力也は先発で出場するに値する

――10番に松田選手を起用しました


(松田)力也は先発で出るに値すると思います。オーストラリア代表戦で先発し、非常にいいパフォーマンスをしました。アイルランド代表戦では残念ながらチャンスはありませんでしたが、私たちはアイルランド代表戦で非常に悪いパフォーマンスをしたので、先週のポルトガル代表戦で、もう一度、力也にチャンスを与えました。そしてポルトガル代表戦では本当にうまくゲームをコントロールしていました。だから力也の先発は当然であり、自信を持って送り出しますし、プレーを見るのが楽しみでなりません。


キャプテン、ラピースも戻ってきた

キャプテン、ラピースも戻ってきた

――スコットランド代表にはいいバックローがいます。日本代表も経験ある選手が先発します。 


経験値をタイトファイブに期待してはいますが、ルースフォワード(バックロー)に関しては、今回はまた違った役割もあります。スコットランド代表のスースフォーワードは非常にディフェンスが良く、ブレイクダウンも良く、タックルしてボールを奪いますし、ボールをスローダウンさせます。非常にコンテストなエリアなので、我々はブレイクダウンでの精確さは不可欠です。

ミスすれば向こうも自分たちもペナルティーとなってしまいます。このエリアは五分五分ですが、特定の選手たちに関しては、この部分がとても強いということは間違いありません。それに対応するには私たちは相当に良いプレーをしないといけません。それについて今週話しました。そこで、今回は姫野を8番に入れて、かなり経験値の高いバックロー3人を入れました。

――ミラーが1番で先発します


単純によりパフォーマンスの良い選手が試合に出るべきだと思いますし、私は彼(ミラー)が先発するべきだと思っています。非常に熟練した3人の1番プロップがいますがその中で彼が1歩抜けています。


――ケガでセレクションできなかった選手は?


具だけです。


ペナルティーは気にしすぎると返って、ペナルティーを重ね、ミスも多くなった。

――反則が多いことが課題となっています


規律をよくしてペナルティーをなくさないといけません。私はチームを信頼していますが、変えようとすると返ってペナルティーを重ね、ミスも多くなった。(ポルトガル代表戦では)マイケル リーチのような経験のある選手でさえイエローカードをもらいました。改善するにはメンタリティーの部分も必要になってきます。先週と今週は全く違った週です。アイルランド代表戦で非常に手痛い敗戦をし、ポルトガル代表戦に向けて本当に強度の高い1週間でした。しかし、今週は、マレーフィールドという素晴らしい場所で、好調な相手と5万人のスコットランドファンの前で試合をします。そのことを考えすぎず、ただ自分たちのやるべきプレーを遂行する必要があります。


「将伍は若いが非常に成熟した選手。テストマッチの経験が彼を優れた選手へと押し上げていく」

「若いが成熟した選手」と評価された中野将伍

「若いが成熟した選手」と評価された中野将伍

――CTB中野がポルトガル代表戦に続いて先発します。WTBに松島が入り、FBは山中選手です。


中野は非常にいい選手だからです。チームにとってとても若い選手で、この間の試合でもトライを決めましたので、その結果としてメンバーに残しました。有望な選手なので、このレベルのプレーをする機会をもっと与えれば、さらに良くなっていくでしょう。経験を積ませたい。中野は若いですが非常に成熟した選手でスピードもあってサイズもある。だから、テストマッチの経験が彼を優れた選手へとさらに押し上げていくと考えています。

松島のWTB起用についてですが、W杯も含めてWTBとしてもこのチームでたくさんプレーしてきました。6月のライオンズ代表戦とアイルランド代表戦では、セミシ・マシレワがいたのでフルバックで起用しましたが、彼がケガしましたので松島をウィングに、そして山中をメンバーに戻しました。2人とも経験値の高い選手なので、チームにとって良い効果をもたらすでしょう。

――控えにはPR稲垣、SO田村といった経験値高い選手がいます


パフォーマンスの良い選手が試合に出るべきです。戦術的な状況を考えているわけではないです。出てきた選手は良いパフォーマンスを見せる必要があります。ただ、田村さんも稲垣さんもベテランです。試合の後半から出るということは、非常に重要な役割を負っているということなので、彼らのような経験値の高い選手がゲームにインパクトを与えてくれることを期待しています。


――リザーブにFW6人は考えたのか?


いいえ(考えなかった)


2019年の成功は過去のこと

2019年は過去のこと。スコットランドの成熟ぶりは別のチームといってもいいだろう。

2019年は過去のこと。スコットランドの成熟ぶりは別のチームといってもいいだろう。

――2年前、横浜でスコットランド代表を下しましたが、今は世界ランキングが逆転し、今回はアウェイで戦う気持ちは?


個人的なアチーブメントですが、コーチとしてはW杯の予選プール最終戦で、スコットランド代表を下して、初めてトーナメント進出を決めたわけですから、コーチとしては非常に大きな経験だったことは確かです。しかしW杯での成功は選手たち自身と、日本の皆さんの応援によって成し遂げたものです。

そして今、それは過去のことです。

しかしながら、W杯の翌年はコロナの影響で私たちは全く試合ができませんでした。今年も数週間のトレーニングと数試合しか行っておりません。そのことはチームに影響を与えています。ただそれはコントロールできませんので、できることに全力を傾けるしかない。

対してスコットランド代表は、どんどん強くなっていって、シックスネーションでも非常にいいラグビーをしていました。オーストラリア代表には勝利し、残念ながら南アフリカには負けましたが、このような状況の中でも強化し、進歩しています。そのようなスコットランド代表とマレーフィールドで戦うことは非常に楽しみです。


 

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