セブンズ日本代表、松井千士(キヤノン)「セブンズの未来を作っていきたい」 | ラグビージャパン365

セブンズ日本代表、松井千士(キヤノン)「セブンズの未来を作っていきたい」

2020/07/09

文●編集部


2021年7月に開催予定の東京五輪に向けて、6月末から全国5カ所に分散して練習をはじめた男子セブンズ日本代表。7月9日(木)、2月の南米遠征ではキャプテンも務めた中心選手のひとりである松井千士(キヤノン)がウェブによる共同取材に応じた。

――6月末から全国5カ所に分かれて、練習が始まりました。


今、東京のメンバーと2回目の練習に参加で、ソーシャルディスタンスをとりながらコンタクト練習はしていませんが、セブンズファミリーの顔を見て、やっと練習始まって充実しているかなと思います。

練習は少人数で、2人一組でぐるぐる回る感じでやっています。水分補給はグラウンドの隅のテントで、手洗いうがいを徹底して、各自で持ってきたボトルで飲んでいます。

――自粛中、どんなことに取り組んでいたのか?


スピードのところもそうですが、まだまだオリンピック、ワールドシリーズを見据えると、ウェイトのところでまだまだ成長できると思った。もともとセブンズの試合に出ているとき83、84kgだったのですが、今88kgにウェイトアップして、スピードが落ちないようにならしていることです。

ウェイトはセブンズもそうですが、そのままトップリーグや(15人制の日本代表になって)2023年のW杯も目指したい。体重が81kgと低いところだと世界で戦うのはできないと思うので、そこを見据えて、二兎追うものは難しいが、目指してやっていきたい。


――東京五輪が延期したことの受け止めは? 


3月のタイミングで延期が決まったが 残り4ヶ月のあと少しというところで、メンタルの部分で正直落ちてしまった。逆にあと1年半、準備する時間が増えて、セブンズ日本代表にとってはいいことだと思います。よりチーム力も上がると思いますし、個人能力が上がる1年にすればプラスになる。桑水流選手、橋野選手といったベテランは1年の重みがあって抜けたのは寂しいし、そこはマイナスの部分があった。 

今年、そして来年7月まではセブンズに特化してオリンピックで結果を残したい。ただ出るのではなくメダルを取るために特化していきたい。東京五輪後、セブンズを続けるというより、まずトップリーグで実力を見せて、しっかりジェイミー・ジョセフHCにアピールして、15人制日本代表に食い込んでいきたい。



セブンズの未来を作っていきたい

――チームとして何が今、足りないと分析しているのか?


個人のスキルもまだまだ劣っています。1年間、東京五輪が伸びたことで、もう一段階、二段階スキルアップしないと、メダル取れないと思います。また全員が同じベクトル向けてというチームではなかった。そういうチームがメダルとることは難しいので、確固たるものにしたい。


――来季、男子セブンズ日本代表がワールドシリーズ(WS)に昇格ました。


(2月に南米で行われた)チャレンジシリーズでポイントが1位になって、セブンズ日本代表として最低限の結果を残せたなと思います 来年 東京五輪があって セブンズしっかり結果を残しても未来の活動をするために、世界で注目されるのはWSだと思うので 未来につながる大会を昇格できたことは嬉しく思いますし、(東京五輪に)つなげていける大会にしたい。コアチームに入るとポイント勝負になる。いつも最下位、ドンケツ2番目を争っているのでダメなので、上位に入っていけるように、オリンピック後もセブンズの未来をつくっていきたい。

――キヤノンに移籍した話をおうかがいさせていただきます。東京五輪へのチャレンジを踏まえてサントリーからキヤノンに移籍したのか?


僕自身、場所を変えて成長につながると思って今回、キヤノンに移籍することになりました。なおかつ、セブンズのこともそうですが、15人制のプロ選手になるということで、2023年(のラグビーW杯)に向けてプロ選手として勝負したいということで今回の選択になった。


――サントリーで指導を受けた、キヤノンの新指揮官・沢木HCの影響もあったのか?


僕自身がキヤノンへの移籍を決めてから、沢木さんの報道が出たので、僕自身は知らなかった。沢木さんに久しぶりに会うと「俺、監督やるけどいいかい? 言われて、「よろしくお願いします」と言いました。


――移籍の決断に、東京五輪延期の影響はあったのか


オリンピックにかける思いは、僕自身はすごく高くて2016年の悔しい思い出もあって、何かをかけてやらないと。やっぱり、オリンピックにただ出るだけでは満足できないし、メダルを取って世界で注目されるような選手になりたい。ラグビーにかける時間を増やすためにこの決断をした。もともとプロ選手になりたいという思いがあって、1年間、東京五輪が伸びで、それが良かったのかわからないですが、このタイミングで勝負をしかけようと思った。


――プロ契約選手となり、変わったなと思うことは? 


この1ヶ月、プロ選手になり、一気にラグビーがうまくなるわけではないし、足が速くなるわけでもない。社業を費やす時間にラグビーにかけることができますし、セブンズラグビーを広めるような活動、仕掛けるイベントを考えることができ、それが変わったなと思います。

セブンズを広げていくのもそうだが自分自身の価値を高めたい。松井千士を応援してもらえるような取り組みをしていきたい。僕自身、(まだ)何が強みかわからないが メディアに取り上げてもらえるような活動をして、セブンズにつなげていきたい。

コンディショニングの部分でもケガをしないような取り組みをしているしスピードに特化した練習もしている。元陸上選手に教えてもらってスピードに特化する練習は社業あるときなかなかできなかったが、(今では)できるようになった。


――セブンズ代表を引退した福岡選手が「僕より速い松井がいますから」と期待していた。 


僕自身福岡さんから相談受けていたので、もしかして引退するかなと思っていた。いろいろ期待をしてくれていますし、福岡選手が「(松井は)俺より速い」と言って、世界的にもすごくハードルが高くなった。日本のファンも「福岡選手より速い選手がいる」とすごくハードル上がったが、それが逆に楽しみになりました。オリンピックで(そのスピードを)見せたいと思います。

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