小山大輝「シェイプのラグビーにも慣れてきた」 | ラグビージャパン365

小山大輝「シェイプのラグビーにも慣れてきた」

2024/10/17

文●編集部


15日、ラグビー日本代表のBKメンバーは合宿を行っている宮崎からオンライン取材に応じた。SH小山大輝(埼玉パナソニックワイルドナイツ)は「(超速ラグビーの強みは)早いテンポでディフェンスを置き去りにできること。ハンドリングエラーなどちょっとしたことでボールを失うと一気にトライを取られてしまう。そこを減らしていけばすごくいいラグビーになってくる」とこれまで5ヶ月代表として活動してきた現在地を話した。

「ジャパンに来てパスの精度がより一層大事なことを勉強している」

小山大輝

小山大輝


――宮崎合宿ではどんな取り組みをしているか


BKだけの合宿ですが、スキル面のところ、ハンドリングエラーでロスするとティア1のチームには勝てないのでそこを意識して今練習しています。(要因は)個人のスキルというところも多いと思うんですけど、プレッシャーの中で精度高いことができるかというところがまだ成長途中なのかなと思います。


――経験を積むことが大事?


経験するということもそうですし、自分たちが意識高く、お互い練習中にプレッシャーをかけあうということもすごく大事になってくると思うので、エディーさんもそういうことができるかというのは話しています。今回のBKのテーマでもありました。


――長い期間日本代表として活動するのは初めてですが、そこで得た収穫は?



ジャパンに来てやっぱりパスの精度ってより一層大事だなということをすごく勉強させてもらっています。(ボールを)捌く時にラックへの入り方とかも勉強になっています。(これまでは)ラックができる前に結構自分が早く寄っちゃうところあって、ボールが見える前とかも何か取りづらいみたいな感じはあったんですけど、ラックができてボールをちょうど自分の前に置いてくれるぐらいのタイミンで入っていくと裁きやすいというのもあるので、そういうところは意識しながら合宿やっています。


――オールブラックスとのテストマッチについて


今までの試合も前半の20分、30分、は結構いい試合が出来ていても後半失速しちゃう部分もあったんですけど、オールブラックスを相手にどう自分たちが戦えるかというのがすごく楽しみです。自分たちが今できる限りのことをやって勝ちにいきたいですし、できる限りのスキルを出してどれくらい戦えるかというのはすごくたのしみです。


――これまでシェイプのラグビーはあんまりやってこなかった?


そうですね。改めてやってみると、今まで経験してなかったなという感じですね。自分のチームでも何フェイズとかで蹴ったりしていたので。速いテンポでどんどん回すということはあんまりしてこなかったかなと思います。


――その中でSHというポジションは一番の起点になるポジションということで、エディーさんからのプレッシャーは厳しいですか?


厳しいですね。SHが主導してやっていかないと行けないところもあるので、結構厳しく言われます。


――慣れてきましたか?


シェイプも慣れてきましたし、自分たちのチームとは走り込んだりとか違うパターンもあるので、そういうところでちょっとずつですけど慣れてきたかなと思います。


――これまで5ヶ月ほど代表でやってきましたけど、超速ラグビーの強みとは何だと感じていますか。またこういうところをもう少し良くすれば相手に通用すると感じてますか?


強みはもう、速いテンポでディフェンスを置き去りにできるということだと思うんですけど、先程言ったようにハンドリーエラーとかちょっとしたことでボールを失うとナショナルチーム相手だと一気にトライを取られてしまう場面もあるので、ハンドリングエラーというところを減らしていけばすごくいいラグビーになっていくかなと思います。


――エディーHCからもらっている課題とかどんな練習メニューがありますか


パスのところはエディーさんというよりは、(麻田)一平(スキルコーチ)さんとかダン(・ボーデンコーチ)に言われていることが結構あります。パスの精度ですね。FWが走り込んでくるところに正確に出さないとだめなので。あとはラックスピードのところですね。ラックからの球出しをできるだけ早く出したいというところもあるので、そこの捌きのところ、ラックでボールがぐちゃぐちゃになってでもできるだけすぐに捌くというところを結構練習してほしいと言われているので、そこは個人練習とかもしています。そこに特化した練習をしていますね。


――ペースをコントロールする役割の中でどんな意識をしていますか?


コーチ陣からはできるだけボールを動かしたい、止めたくないというのは言われていて、止めちゃうとディフェンスも揃ってフィジカルで結構やられちゃう部分もあるので、できるだけ早い捌きをやりながら、押し戻されたり、ファンブルがおきたとか、そういうところでは1回コントロールして、キック蹴るのか、もう1回攻めるのか、SHと10番、李が判断するとか判断しています。相手のセットができない状態でできるだけラック捌きたいというイメージですね。


――ハンドリングエラーの解消には何が必要?


もっと細かいコミュニーケーションを取れればもっといいアタックができるし、横の人と早いコミュニケーション、何のサインをするのかとか、そういうのは大事になってくるかなと思います。ラックができるときにはもっとBKでよく喋った方がいいし、ちょっとしたコミュニケーションが正確性を生むと思います。(これまでは)まだできていないというか、まだまだ足りなかったですね。


――SHとして自分の個性をだしていきたい


速い捌きというところもありますし、ディフェンスのところ、コントロールというところも自分の強みだと思っているので、そこをもっともっと精度高くやりたい。


――これまでのテストマッチで評価されている部分は


サモアとアメリカ戦ですかね。その2戦のコントロールとかはすごく良かったと21番でしたけど褒められましたね。


――オールブラックスに対して


オールブラックスはカウンターアタックがすごく得意なチームだと思っています。ラックを作らなくてもトライを取り切れるようなチーム。ディフェンスの整備、アタックからディフェンスに変わったときの切り返しの部分、そこの意識がすごく大事になってくるかなと思っています。

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