6月15日、宮崎合宿を行っているラグビー日本代表は練習後にオンライン会見を行った。山下楽平(WTB・神戸スティーラーズ)は「2019年ワールドカップは、普通にファンとして見てしまった。でも同世代の選手が出場しているのを見て、自分もあの舞台へ立ちたいという気持ちが湧いてきた」と話した。

――久しぶりに代表の合宿参加ですが、印象は?
大学ぶりにラグビーがきついと感じています。リーグワン各チームから一緒にラグビーしていて、色々な考え方やプレーをミックスしてジャパンのラグビーというのを作り上げている一員としてラグビーができているのはすごい自分にとっても刺激になっていますし、いい時間を過ごせています。
――ジャパンに対してどんなアピールをしていきたい
同じポジションの選手に負けないようにアピールするというところと、WTBとして1対1のディフェンス、チームディフェンスにどれだけ影響を及ぼせるかというところは、ジェイミーの方からも意識してほしいと言われているので、そのあたりも見せていけたらと思っています。
――今回代表に選ばれたことに対して純粋にどう思ったか?選ばれたことについてジェイミーやコーチから何かフィードバックがあった?
フィードバックとしては、リストにずっと入れていて、その中で、怪我だったり、一貫性をもったシーズンでなかったり、呼ぶには至らなかったけど見ていたと伝えていただいたんで、さらにその上のレベルに上がれるようアピールしているところです。
――今シーズンは一貫性の部分ではご自身で出せたという印象ですか
今までよりは良かったかなと思っていますが、まだまだ成長する余地はあったかなと思っています。
――その要因は?
よりラグビーを見るようになりました。自分のプレーもそうですし、世界のラグビーもそうですし。ラグビーをたくさん見ることによって学び、ラグビー理解度も深まったかなと思います。試合だけじゃなくて、一つひとつの練習に向かう準備というところも、ここ数年意識しているところです。
身体的なところもそうですし、どういうラグビーをチーム、自分がしないといけないかというところを、まず準備してグラウンドに向かうようにしているんで、それがいい方向に出ているのかなと自分でも感じています。
――15人制の代表は初めて?
はい。初めてですね。代表は、15人制のラグビーをしている以上、意識はあったんですけど、日本で一番うまい選手たちが集まる場所というより、日本代表という一つのチームがあって、そこにフィットする、必要とされる選手が集まっているという認識だったので、選ばれないからといって、悲観することもなかったですし、今回選ばれたから、もちろん嬉しいし頑張る気持ちはあるんですけど、だからといって何かが変わるわけじゃないというぐらいの感覚です。

――ワールドカップへの思いは?
人並みにはあると思いますけど、何か得えつどうしても絶対、というところは正直なくて、所属するチームで全力を出す。その先にワールドカップ、日本代表というものが、結果としてついてくるかなという感覚でした。
ワールドカップ期間中は1ファンとして楽しんじゃったのが正直な感想なんですけど、終わってみて、近い年代の選手たちがあそこで活躍しているのを見て、またリーグワンでも対戦しするような選手が活躍していて、自分もあの場所に立ちたいなという気持ちが湧いてきました。
――プレー面で成長できていると感じている部分はありますか?
ボールを持っていないときの動き、どのようにボールをもらうかだったり、ボールタッチをどうやって増やしていくかというところは数年前から意識はしているところなので、そこは年々良くなっていっているかなと思います。
――日本代表に入りたいという気持ちはあるけど、そこを唯一の目標としていない印象がありますが、ラグビー選手としてどういう目標をもっているか。
自分自身がどれだけレベルアップできるか、思い描いているプレーができるか。自分個人にフォーカスしてラグビーをしてきました。今いるチームの勝利のためにどう貢献できるかということを意識してきて、日本代表だったり、世界と戦うというところは意識できていませんでした。

リーグワンもそうですし、その前のトップリーグでもそうなんですけど、世界的に素晴らしい選手がどんどん日本にやってきて、 リーグ自体のレベルもどんどん上がっていく中で、 世界というか、ワールドワイドなラグビーというところをすごい意識するようになってきました。なので、 ちょっとずつちょっとずつ変わっていった、プラス、今回この日本代表に選出していただいて、 どういう意識でラグビーをすることで世界で戦えるかというところを今僕自身勉強していっている最中っていうイメージですかね。