18日、ラグビー日本代表はFW・BK全体で行った宮崎合宿を公開した。練習終了後、立川理道(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)が取材に応じた。この合宿からチームに合流した姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)やワールドカップを経験したメンバーたちも加わり、「僕のリーダーシップの比重は振り分けられている」と話す。李承信が怪我により離脱したことで、松永拓朗(東芝ブレイブルーパス東京)と中楠一期(リコーブラックラムズ東京)が新たな10番としてチームに入った。3人で10番を背負うことになるが「勝敗の鍵を握るようなポジションだと思っているので、自分の判断は一つひとつ丁寧にやっていきたい」と抱負を話した。
「勝つという強い気持ちを持って準備することが大事」
――前回の対戦(2013年)のときは
初めてのオールブラックス戦でしたし、エディーさんも不在でしたし、僕も出てすぐ怪我してしまったというのもあって、正直あんまり覚えていないんです。プレッシャーもあったし。
――勝つために必要なことは
勝つために大事なのは、やっぱりニュージーランド戦に向けての心構えのところだと思います。向こうはハカだったり、日本の方、ニュージーランド好きなんでそっちを応援しちゃう、傾いちゃう方もいらっしゃると思うので、そういったところの声援だったりをあまり気にせずに、勝つという強い気持ちをもってしっかり準備していくことが大事だとおもっています。
――2018年に肉迫した戦いをしていいイメージもある
そうですね。あの試合は僕も見ていましたけど、すごく勇気を持ってアタックして、最後ああいう試合になったと思うので、ああいうプレッシャーをかけ続ければ、本当に最初から最後までアタックもディフェンスもプレッシャーをかけ続けたい。
――3日間、BKで合宿したのは
エディーさんになってからのテストマッチでハンドリングエラーが多くあったので、そこの修正をBKでは取り組んでいました。昨日からFWも合流して一発目の練習だったので、強度も高かったですし、時間も長かったです。いいスタートが切れたかなと思います。
――成果は出た?
まだミックスして全体練習になっていくとまだミスもありましたね。昨日は雨というコンディションもありましたけど、徐々に良くなっていくのかなと思っています。
――姫野選手が帰ってきて、リーダーシップを発揮しているように見えます
姫野はすごく頼りになるので、FWの中でもそうですし、全体的にも声がけをしっかりしてくれますし、ハドルの中でも良く話してくれます。彼もきて間もないですけど、気付いたことはしっかり発言してくれるので、僕にとっても若手の選手にとってもありがたい存在だと思います。
――チームに加わった時とは状況が変わってきた
メンバーが少し変わってきたのもありますし、新しいメンバーも来ているので、チームワークだったり、団結という部分は引き続き、コミュニケーションをとりながらという部分はあります。ただ、コアでやってきているメンバーもいますし、坂手だったり、姫野だったりワールドカップを経験した選手も、増えてきたので頼もしいと感じています。
チームの一体感というところも、サマーシリーズ、PNCを通して良くなってきているということも感じています。僕の比重はどんどんリーダー陣に振り分けられているかなと思います。
SOとしては、PNCのサモアとフィジーでやりましたが、かなり勝敗の鍵を握るようなポジションだと思っているので、自分の判断は一つひとつ丁寧にやっていかなければと思っています。
――リーチ・マイケル選手が参加できなくなったこと
元々来る予定だったと思うんですけど、詳しいことはわかりませんが、ただ、PNCでキャプテンをやれたことは僕も自信になりましたし、自分らしく、もう気にせずやっていきたいですね。
――PNCで得た自信はどういうもの?
負けてしまいましたけども全てが悪かったわけじゃないと思いますし、チームが試合を重ねていくごとに成長していく過程を見れたのはすごく良かった。それに対して自分もうまくチームをのせていけたように思いますし、ここからさらにギアをあげていきたいと思っています。
――エディーさんからのリクエストはそこまでない?
そうですね、特別ないですけどもミーティングをしていきながら、そんなに長くないですけど毎回毎回、選手の要求だったりチームの要求などを共有しながらやっています。
――今は10番ばかりですか?
そうですね。基本的に10番ですね。BKの練習はあんまりポジション関係ないですけど、昨日の練習でも10番入ったり、中楠も来ましたし、松永も、3人で10番をやっている感じですね。
――天理大出身が増えました。
そうですね。5人もいるんで。嬉しいですけど、PNCでも8番、9番、10番で並びましたし、そういうことってあんまりないと思いますしね。一緒にプレーできるのはすごく幸せに感じています。今は松永も来て、サイア(シオサイア・フィフィタ)も戻ってきて、5人もいて天理大学としても僕自身も嬉しいです。