5月6日、秩父宮ラグビー場ではアジアラグビーチャンピオンシップ2017日本代表対香港代表の試合が行われた。若手主体の日本代表の中で、ケガとコンディション調整で実戦を離れていた、CTB立川理道(クボタ)とHO堀江翔太(パナソニック)が久々に復帰。CTB鹿尾貫太(東海大4年)が初先発を果たした。
「鹿尾は、大舞台でキックというオプションを使える自信があった」(ジェイミー・ジョセフHC)
メインスタンドを背に右から左へ強風が吹き荒れる中、ジャパンのキックオフでゲームがスタート。ジャパンのプレッシャーでボールを自陣ゴール前まで押し込められた香港はクリアキックを蹴るも、SO松田力也(パナソニック)の見事なリターンでボールを再び敵陣22m内側に戻すと、SH茂野海人(NEC)が右のオープンサイドへ展開。鹿尾が相手ディフェンダーのギャップへグラバーキック。この試合のチャレンジの一つとして、アタックラインに立っていたNO8松橋周平(リコー)がボールをキャッチするとそのままインゴールへ。ジャパンがディフェンスでプレッシャーをかけ先制トライに繋げた。「練習はしていました。あれは(鹿尾)貫太の判断が良かった。」(松橋)
そこからリズムにのって行きたかったところ、ブレイクダウンのレフェリングに悩まされた。3つのノットロールアウェイでボールを自陣に戻されると、17分、自陣22mのブレイクダウンでもオフサイドを取られ、PGを与えてしまう。さらにこのペナルティーでLOアニセ・サムエラにシンビンが出され10分間の一時的退場を余儀なくされてしまう。