準々決勝第4試合は京都対決。昨年の花園予選決勝では京都工学院が京都成章に勝利し花園行きの切符を掴んでいる。京都成章はサニックスワールドユースの予選会で優勝、近畿新人大会でも準優勝と実績を重ねてきている。
京都成章がFB笹岡空翔のPGで先制すると、11分、工学院もFB市田愛歩のPGで同点とする。14分、工学院がオフサイドのペナルティで、成章が敵陣22m手前のラインアウトのチャンスからオフロードが次々と決まりSH佐藤啓護がトライ。

SH佐藤啓護のトライ
さらに20分にも、再びオフロードでパスを繋いで佐藤が連続トライを決めて3‐17とリードを広げる。23分には、PR落井甚哉がブレイク、大外に待っていたWTB笹颯太郎につなげてトライ。



SH佐藤啓護の2本目のトライ

WTB笹颯太郎のトライ
成章が3‐22としてリードを広げた。追いかける工学院は前半終了間際にCTB林宙がトライ返し10‐22として前半を終えた。
後半、先にスコアしたのは工学院。敵陣22m内側へ蹴り込まれたハイボールをCTB林宙が相手に競り勝ち再獲得すると、SH片岡湊志が素早く展開。FB市田愛歩がトライ。

CTB林のハイボールキャッチからトライ
引き離したい成章は、9分、敵陣22m手前でペナルティキックを獲得し、22m内側に前進。ラインアウトからサインプレーでNO8南川祐樹がトライ。再び引き離しを図る。
追いかける工学院も負けていない。16分、敵陣深くでのマイボールスクラムから、成章ディフェンスのギャップを抜けたCTB岩本斗吾がゴール中央にトライを決め24‐27と3点差に迫った。
点差を縮められた成長は直後の18分、敵陣10m手前のラインアウトから、ボールが乱れたところ、WTB尾関仁がボールをキャッチして一気に抜けるとそのままインゴールまでボールを運び再び10点差にリードを広げた。結局その後スコアは変わらずノーサイド。京都対決は京都成章が勝利し準決勝に駒を進めた。

京都成章 FB笹岡空翔キャプテン
去年の花園予選決勝で負けていたので、リベンジで燃えていたのでヨッシャーと喜びで溢れています。京都対決やったけど、自分たちがやってきたこと、相手どうこうではなくアタックだったらポットの中でコミュニケーション取りながら高い精度でやっていく、ディフェンスでは前に出ることと自分たちで決めたことをやり通しての結果だったと思います。
(去年の予選決勝以来の)久々のスタートだったので、自分ができることを出し切って、チームに良い影響を与えられるようにしたいと思った。やり切ったと思う。
――右ヒジをケガしてしまったが
僕の気持ちとしては何としても出たいです。
――今季初めての京都工学院との対決でした
アタック、ディフェンスでやってきたことを出せたので自信になった。コミュニケーションとって、パサーの安心感を出せて、しっかりつないでスペースにボール供給するという同じページでできていた。ディフェンスは前に出て、相手にスペースを与えないようにやっていた。
――準決勝・東福岡戦に向けて
強豪とか関係なく、間の時間が結構少ないので、自分たちのやるべきことを遂行するだけなので、全員で同じページを試合に勝って決勝にいきたい。
近畿大会で大阪桐蔭に負けて、その大阪桐蔭が(東福岡に)負けたが、相手は関係なく、自分たちがやってきたことがどれだけ出せるかだと思うので、自分たちがやってきたことを再確認してやりたいです。
京都工学院 SO杉山祐太朗キャプテン
日本一という目標を掲げて自分たちも勝ちたいと思ったが、成章さんの方が上だったかな。でも敵陣に入って取り切るところができたのは一つの成長かなと思います。全国大会の舞台で成章とやるのは貴重な経験でした。徐々にエンジンがかかってきたが届かなかったところは課題です。入りの部分、ブレイクダウンの部分でプレッシャーをかけられてしまった。自分たちの強みもディフェンスブレイクダウンなので、レベルアップしたい。