イングランド快勝!次はオールブラックスとの2連戦へ。スティーブ・ボーズウィックHC、ジェイミー・ジョージ主将試合後コメント | ラグビージャパン365

イングランド快勝!次はオールブラックスとの2連戦へ。スティーブ・ボーズウィックHC、ジェイミー・ジョージ主将試合後コメント

2024/06/23

文●野辺優子


日本代表に快勝したイングランド代表は明日月曜日に日本を離れニュージーランドへ向かう。オールブラックスとの2連戦に臨む。日本戦を終え、スティーブ・ボーズウィックHCは「プレミアシップ決勝以来の短いトレーニング期間だったし、日本に来てからの1週間はずっと暑さが厳しかった。選手たちにすべてを落とし込めるかどうか心配していたが、みんながやりきってくれた」と選手のパフォーマンスを称賛した。

ジェイミー・ジョージキャプテンはかつてチームを率いていたエディー・ジョーンズ氏との対戦について「エディーが掲げる『超速ラグビー』は私の目からはそれがやれているように見えた。今後チームとしてのプレー時間を増やしていくにつれ、やりづらい相手になっていくと思う」と話した。


彼ら2人の会見コメントと、HOテオ・ダン、NO8ベン・アール、WTBイマヌエル・フェイ=ワボソ3選手の試合後コメントを紹介する。


スティーブ・ボーズウィックHC

スティーブ・ボーズウィックHC

スティーブ・ボーズウィックHC




まず、選手たちの努力を誇りに思います。2週間前のプレミアシップ決勝以来の短いトレーニング期間でしたし、日本に来てこの1週間はずっと暑さが厳しく、難しいコンディションでした。選手はとてもよくやったと思います。全てをチームで共有する、落とし込めるかどうかと心配していましたが、みんながそれをやり切ってくれて非常に嬉しく思います。ベンチから多くの選手が入れ替わるまでは、チームとしてまとまりのあるプレーができたと思います。ただ、その後まとまりがわずかながら落ちたので、それを改善したいと思っています。

――チャーリー・ユールズのカードについて


今現在は処分の過程にあり、さすがにその過程にあるものについてコメントしようとは思いません。今は審議中ですから。


――最初の15分間を終えて、どのようなプレッシャーを感じましたか?


マーカスは本当にいいプレーをしていたと思います。最初の15分間は本当にチャレンジングでした。日本のプレーの速さ、ボールの動かし方、それは本当に選手たちを試しました。選手たちはその時間を本当に必死に戦い、その後、私たちは落ち着いてプレーすることができました。マーカスがその鍵を握っていたのは明らかです。


マーカス・スミス

マーカス・スミス



――次はニュージーランド戦に向けてです。マーカスについて触れましたが、あなたがチームに求めるものは何ですか?


コンディションが安定しているなかでの初戦はとてもよかったですが、マーカスにとっても、チーム全体にとっても、より厳しい戦いになると思います。まず、2週間後にニュージーランドと対戦するため、パフォーマンスレベルを上げる必要があります。規律について言えば、あの数の反則は許されません。それは分かっています。

今日のようにニュージーランドにスペースを与えてはいけません。でも同時に、私たちのパフォーマンスがレベルアップすることも期待しています。チームはまとまっています。イングランドで1回、日本に到着してから時差ボケを解消するために日本で1回、セッションをやりました。だから、2、3回のセッションであのような結果を出すことができたのは、非常に素晴らしいことだと思います。

――日本代表について


選手たちがほとんど一緒にプレーしていないことを考えれば、バックラインが一緒にプレーするのはこの試合が初めてということになりますね。このメンバーから素晴らしいチームが生まれる可能性は非常に大きいと思います。トレーニングや一緒にプレーする時間が増えれば、とてもいいチームになると思いますし、多くのチームに挑戦してくるでしょう。

2012年に初めて来日したとき、エディーはとても厳しいトレーニングで有名だったので、チームを成長させることができました。その頃の日本ラグビーは、わずか数千人の観客が見ているにすぎないものでした。エディーがチームに与えたもの、エディーが日本のラグビー界に与えたもの、その数年間は、まさに変革でした。エディーが日本のラグビー界に与えてくれた影響は計り知れません。





HOジェイミー・ジョージ キャプテン

ジェイミー・ジョージ主将

ジェイミー・ジョージ主将



――エディー・ジョーンズとの対戦はどんな感じでしたか?


このチームの歴史や、コーチをしてきた選手の数などを考えれば、常に興味深いチャレンジになるはずでした。その挑戦を本当に楽しみました。一番楽しかったのは、未知の要素だったかな。エディーが日本代表と初めて試合をしたとき、彼らは本当に良かったと思います。彼らが掲げる「超速ラグビー」をどのようにプレーしたいのか、たくさん話し合っていたようでしたし、私の目からはそれがやれていたように見えました。彼らはボール扱いがとても速く、ボールを動かすのも速い。日本代表は今後チームとしてのプレー時間を増やしていくにつれ、やりづらい相手になっていくと思いますね。

――何度か対戦したことがあるので、日本のプレーの速さを知っていると思います。今、今日のスピードは以前より速いと思いますか、それとも同じスピードだと思いますか?それとも、もっと速くなると思っていましたか?


すごくいい質問ですね。私たちの側から見て、私がこれまでプレーしてきた日本チームとの大きな違いは、中盤のパワーだと思います。中盤にパワーがあったことで、以前よりも速いボールを出すことができたんじゃないでしょうか。ああいう速いボールを出されると、速いラグビーを止めるのは難しい。ですから、質問の答えとしては、おそらく、私が過去に対戦した日本のチームとは違っていたのでしょうが、彼らが素早いプレーを可能にしたのは、フィールドの中盤に持ち込むフィジカルの強さだったのでしょう。


日本代表フォワード全般に言えることですが、フォワードには素晴らしいボールキャリアが何人もいます。そして、彼らはフィールドの真ん中をうまく突破していったと思います。そうなると、ディフェンスするのは難しくなりますね。


HOテオ・ダン

テオ・ダン

テオ・ダン



――試合の感想


とても満足しています。いいパフォーマンスができたと思います。この1週間、私たちはキーとなるデリバリーについて話しました。外はとても暑く、湿度も高く、とてもタフなコンディションでした。今日の私たちの最大のフォーカスは、とにかくその苦しさを乗り越えることでした。とてもハードなときもあったけど、でも、プレーにはとても満足しているし、今は次のニュージーランドでの2つのテストを楽しみにしているところです。


――日本とは以前対戦したことがあると思いますが、これまでのチームと違いを感じましたか?


とにかく粘り強く戦い続けることは、日本のラグビーのDNAだと思いますし、今日もそうでした。非常にワイドに、ワイドに、非常にエキサイティングなラグビーを展開し、時にはディフェンスするのが非常に難しく、特に最後の20分は、エキサイティングなオフロードで何度もラインブレイクしていました。日本と対戦するといつもタフになります。2トライを許してしまいましたが、日本のプレーが素晴らしかったからです。



――警戒していた選手はいましたか。


マイケル・リーチとワーナー・ディアンズ、その二人ですね。ディフェンスがとても難しく、タフなタックラーです。


――日本のラインアウト、特にスローイングはいかがでしたか。


ラインアウトは日本のスローイングの良さだと思いました。とてもよく投げていたと思います。かなり激しい競り合いになった。できれば空中でスティールしたかったんですが、ここは今日の日本の優れていたところだったんじゃないかなって思います。


――ご自身は初来日だと思いますが、どのような印象を持ちましたか。


素晴らしかったです。日本人は素晴らしい。とても礼儀正しく、とても歓迎してくれます。また絶対に来たいし、もっともっと訪れたい。10日間では短すぎると感じました。


NO8ベン・アール

ベン・アール

ベン・アール



日本はスタートが本当に速かったです。トリッキーでした。その後は全体として本当にうまく対処できたと思います。テストマッチの試合では、いつも最初に試合の立ち上がりに、自分たちの優位性がどこにあるかを探します。私たちのアドバンテージは、おそらくフィジカルやディフェンス面でのブレイクダウンにあると感じていましたし、そこでのアタックやディフェンス面でのブレイクダウンから多くの変化を得ることができました。




WTBイマヌエル・フェイ=ワボソ

イマヌエル・フェイ=ワボソ

イマヌエル・フェイ=ワボソ



最初の15分、20分は暑さと湿度もあって本当にきつかったです。でも、今までのトレーニングで慣れてきたし、日本のスピードが速すぎたけど、徐々に慣れたと思います。(トライは)これだけいい選手が揃うと、チャンスが生まれる気がします。運がボールをつないでくれたんですね。あのクロスキックは信じられないくらいピンポイントで本当に良かった。

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