日本ラグビーが盛り上がるため、歯に衣着せぬ物言いで想いを伝える。時には、その発言が大きく取り上げられ決して自身にプラスに働かないこともあった。しかし彼はブレずにその想いを伝え続けた。LIXIL CUPファイナルに勝利し、トップリーグ三連覇を果たした田中はピッチ上で号泣した。彼がその時感じたこととは。
――グラウンドで涙をみせたのは?
田中 ラグビーの人気、日本ラグビーを盛り上げようと言ってきましたが、(自分が)勝たないと発言力なくなるかなと。だからなんとしても勝ちたかったのでその思いからだと思います。
――後半、カウンターからの突破について
田中 やっとチームに貢献できました。それまでは試合中にミスも多かったので。チームに貢献できたプレーかなと思います。(パナソニックのメンバーは)リアクションがいいので僕が裏に抜けた瞬間にJP(ピーターセン)、堀江(翔太)が動いてくれた。チームのトライだと思います。
最後まであきらめずチェイスにいきましたし、信じた結果が優勝になって良かった。優勝できて本当にうれしいです。家族、チームメイト、ファンのサポートがあっての優勝で、うれしいの一言です。開幕戦では協会に腹立ちましたがそこから立て直していただいた。9年間トップリーグやっていて代表以外で一番ファンが入った試合でした。これをやりたかったんです。それが実った一年でした。