2014日本代表春シーズンを振り返る(3)・劣勢の北米2連戦、勝利を手繰り寄せたのは進化したスクラムだった | ラグビージャパン365

2014日本代表春シーズンを振り返る(3)・劣勢の北米2連戦、勝利を手繰り寄せたのは進化したスクラムだった

2014/07/18

文●編集部


歴代初の10連勝、世界ランキング10位を果たしたエディ・ジャパンの春シーズンをラグビージャパン365スーパーバイザーの大友信彦氏と全試合現地で取材を敢行したスポーツライターの斉藤健仁氏が振り返るスペシャル企画!

第3回は、アウェイで行われたパシフィック・ネーションズカップ。カナダ代表とアメリカ代表との2連戦。いずれも劣勢の状況でも勝利を手繰り寄せたのは進化したスクラムだった。

 

前半はカナダにリードされた

前半はカナダにリードされた

IRB パシフィック・ネーションズカップ2014

2014/6/7(土) カナダ代表戦 34-25 ◯ (AWAY)
2014/6/14(土) アメリカ代表戦 37-29 ◯ (AWAY)


大友信彦氏 実はこの10連勝、ジャパンとしてイメージした通りの試合はほとんどできていなかったと思います。ミスも多かったし、過去のジャパンだとこれで負けてしまったという要素がたくさんある試合ばっかりだったが、そこで負けなかった。

カナダ戦だと、前半で9−25だった試合を、後半は25−0。劣勢からそこまで試合を作り直すことができた。アメリカ戦ではトライを取りそこねたり、サモア戦と同様にインターセプトからトライを奪われたり、そういう場面が見られた。

そういったミスを後に引きずらない試合にできた最大の原動力はスクラム。エディさんは、サモア・カナダ・アメリカのスクラムは決して強くなかった、と言っていましたがそれでもあそこまでスクラムに勝てたというのは大きい。一昨年のヨーロッパ遠征で、グルジア、ルーマニアと戦った時はスクラムで大きく崩されてしまったが、ちょうどその遠征からマルク・ダルマゾをスクラムコーチとして招聘して、そこから弛まず努力を続けて少しずつ進歩をしてきた結果が出たといえる。

まさに『継続は力なり』で、力の強い選手が1人、2人入ったというわけではなく、8人全員が他のメンバーへの理解度が高まり、体に染み込んだスキルを試合で出すことができていた。

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