ラグビーワールドカップは南アフリカの優勝で幕を閉じた。
RUGBYJAPAN365では大会で印象的な活躍を見せた選手をポジションごとにピックアップ。本誌選出・ワールドカップ2023ドリームフィフティーン、及びプールステージドリームフィフティーンを選出した。
優勝を争ったトップ国はもちろん、参加20カ国に活躍した選手が多く、迷ったポジションも多数。
読者のみなさんも「マイ・ドリームフィフティーン」を選んでみてはいかがでしょうか?
選ぶ作業は大変ですが、それもまた楽しいものですよ!
PR1 オクス・ンチェ(南アフリカ)
背番号17がピッチに入ってくると試合の様相はガラリと変わる。最強スクラメイジャーと呼ばれた選手は歴史上数あれど、ワールドカップという最高の舞台でこれほど際立つ強さを見せた選手はおそらく史上初めて。残り3分で逆転勝ちしたイングランド戦はじめ、決勝トーナメント3試合連続の1点差勝利はスクラムの強さがあってこそ。後半に投入されるンチェの存在はボクス優勝最大のキーだった。28歳。シャークス。
次点:ガジョ(アルゼンチン)
HO ペアト・マウバカ(フランス)
抜群の運動量、BK並の展開力でトライも量産。南アとの準々決勝ではSHデュポンのクイックスタートにいち早く反応して右隅に鮮やかなトライを決め、ラインアウトからピールオフでボールをゴールラインまで持ち込みPRバイユのトライをセットアップ。準々決勝でのゲインメータ-100mはコルビ(132m)、プノー(110m)に次ぎ、両チーム3位! W杯ではフランスFW最多の3Tをあげた! ニューカレドニアのヌメア出身。トゥールーズでプレー。次点:ムボナンビ(南ア)
PR3 ベン・タメイフナ(トンガ)
体重150kg超(数字には諸説あり)の雄大な体躯は存在感抜群で一度見たら忘れられない! 大会最重量選手のひとりながら豊富な運動量を誇り、大会2トライ。南アフリカ、アイルランド、スコットランドという世界のトップチームが一緒というタフなプールBを戦うトンガをキャプテンとして率いた!ボルドー(Fra)でプレーする32歳。次点:マルハーバ(南ア)
LO4 エベン・エツベス(南アフリカ)
204cm119kgの巨体ボールを持ったら止まらない豪快な突進力。フランスとの準々決勝の後半も半ばを過ぎた67分、PKからのムーブでボールを持ち、巨象を思わせる突進力で次々と相手を蹴散らして逆転トライ。分かっていても止まらない。ファン/メディアの間では「あのサインは?」「エツベス」なんて笑い話が生まれたほどだ。31歳。シャークス。次点:レタリック(NZ)
LO5 アマト・ファカタバ(日本)
プール最終戦となったアルゼンチン戦、リーチマイケルのパスを左隅で受けると狭いスペースをすり抜けて相手DF裏にキック。そこから大股ストライドで猛然とチェイスし、自ら拾うとステップでカバーDFを外して鮮やかなトライ。ロックとは思えないスキルフルなトライは大東大時代のWTB経験で培ったもの。ロックは今年に入ってからだが、ラインアウト、ブレイクダウンでもハードワーク。初戦のチリ戦であげた2トライとあわせて3トライ。ロックのイメージを塗り替える活躍だった。28歳。次点:スコット・バレット(NZ)