Kins楽苦美道とラグビージャパン365共同企画RWC2023レビュー世界ラグビーのBIG2による決勝、極限の死闘を振り返る! | ラグビージャパン365

Kins楽苦美道とラグビージャパン365共同企画RWC2023レビュー世界ラグビーのBIG2による決勝、極限の死闘を振り返る!

2023/11/01

文●編集部


Kin's楽苦美道&RUGBYJapan365共同企画でお送りする、ラグビーワールドカップ2023レビューも今回が最終回。3位決定戦と決勝を元日本代表、大野均さんと大友信彦さんが振り返ります!

大友 皆さんこんにちは。大野均さんのYouTubeチャンネル、Kin's楽苦美道とRUGBYJapan365の共同企画、ラグビーワールドカップ2023フランス大会の日本代表の戦いを振り返るシリーズ。今回はいよいよラストウィーク、3位決定戦と決勝を均さんと振り返っていきたいと思います。

しかし、均さん、ワールドカップ、終わっちゃいました。

大野 はい、ちょっと寂しい気持ちもありますね…でも、本当にどれもすごい試合でした。

大友 はい、ではまず金曜夜、日本時間土曜朝の3位決定戦から。アルゼンチンとイングランドの対決でした。

大野 プール戦で一度戦ったもの同士の試合であり、日本代表が戦ったもの同士、日本を破って出たもの同士の戦いでした。


大友 試合は3分にイングランドがPGで3点を先制、そして7-8分の場面です。ここまではずっとキック合戦が続いていましたが、イングランドが初めてと言って良いアタックを仕掛けて、NO8アール選手がトライ。




大野 スペースがぽっかり空いたところへ、アール選手がいいタイミングで走り込みました。この試合でイングランドはマーカス・スミス選手をFBに入れたので、すごくオプションが増えたはずです。ただ、この日は雨が強かった。

大友 そうでしたね。このあとイングランドはPGも加えて13-0とリードしますが、35分、アルゼンチンがようやくイングランド陣に攻め込みます。

大野 アルゼンチンはこの試合、SHにベテランのクベリ選手を起用したのですが、さすがベテランらしくいいゲームリードでリズムを作っていました。最後はゴール前でフェイズを重ねて、そこから外のスペースへパスを回すと見せかけて、クベリ選手が自分で突いた。みごとなトライでした。

大友 アルゼンチンが10-16と追い上げて前半を終えます。そして後半に入って41分、ここはアルゼンチンのSOサンチャゴ・カレーラス選手です。

大野 相手のタックルに捕まりそうだったんですが、強さを発揮しました。ここは相手がHOのダン選手ということで、ミスマッチを突いた形でした。これでアルゼンチンが逆転するのですが、その次のキックオフ直後、そのダン選手がカレーラス選手のキックをチャージしてトライを決めて再逆転します。

大友 自分のタックルミスでトライされた分を取り返した形でした。均さんの現役時代を振り返って、こういう場面はありますか。

大野 もちろんありますね。タックルを外されたりミスをしたときはやっぱり負い目になるし、どこかでそれを取り返したいという思いは強くなります。

大友 しかも今回の場合、フロントローの選手がSOの選手に直接チャージでやり返した。

大野 ラグビーの面白いところですよね。どのポジションの選手にもチャンスがある。22歳という若いダン選手がそれをやりました。

大友 そこからはお互いにPGを決め合って、75分、アルゼンチンは途中出場のベテランSOサンチェス選手が左端からPGを狙います。入れば同点という場面でしたが、これを外してしまいます。

大野 普段であれば決めてもおかしくない距離、角度でした。これで、3点差でイングランドが逃げ切って勝利しました。ここで、イングランドのフォード選手が最後にキックを外したサンチェス選手をねぎらっています。

大友 アルゼンチンのサンチェス選手、クレービー選手は、大野さんと同じ時代にずっとプレーしてきた選手たちです……この3決を見るだけでもたくさんのドラマがありました。

大野 お互いに決勝に行けなくて、不本意な思いもあったと思いますが、それでも3位決定戦でこれだけの試合をした。素晴らしい試合だったと思います。


大友 3決の話は駆け足になってしまいましたが、次にいよいよ決勝を見てみましょう。

プレミアムコラム

この記事の続きを読む。

購読手続をすると全ての内容をお楽しみいただけます。
メールアドレス
パスワード

記事検索

バックナンバー

メールアドレス
パスワード
ページのトップへ