雨の中で始まった決勝はいきなりアクシデントで始まった。
開始2分、最初のラインアウトからのシリーズでNZのFLフリゼルがネックロールでイエローカード。一方の南アはHOムボナンビが負傷退場。
波乱の予感が漂う中、SOポラードがPGを決めて南アが3点を先制する。
数的優位を得た南アは12分にもポラードがPGを決め、6-0とリードを広げる。
リードされたNZは、フリゼルがピッチに戻り15人に戻った16分、ハーフウェイで得たPKからこの試合初めて相手ゴール前に攻め込み、アタックを継続。アドバンテージが出て、13フェイズを重ねたところでFBボーデン・バレットが相手DFの裏へチップキック。微妙なバウンドだったがボールは南アへ。ここはNZがショットを選択。モウンガがPGを決めてNZが3-6とする。しかし南アは次のキックオフ直後に得たハーフウェイ付近のPKからポラードがロングPGを成功。南アが9-3と再びリード。
そこから試合はやや膠着。NZは2度にわたって相手陣22mでラインアウトのチャンスを得るが、南アが2連続スチール成功。そして29分、またNZが南ア22m線に攻め込んだところでNZのFLケイン主将が相手頭部へのタックルでイエローカードを受けてしまう(+バンカーシステム)。
NZは直後にハーフウェイのラインアウトで相手ボールを奪取。FBボーデン・バレットが相手陣にキックを蹴り込むが、雨でボールが予定よりも滑ったのか、ボールはデッドボールラインへ。逆にチャンスを得た南アは敵陣のスクラムからアタック。FBウィルムセのDGは外れたが、次の蹴り返しから南アは再びアタックし、34分に相手ゴール前でPKを獲得するとポラードがPGを成功。12-3とする。