2月15日、早大の新監督として、「後藤禎和FWコーチの昇格が確定的に」という報道が流れた。正式な発表はまだだが、どうやら就任は濃厚なようだ。
これまで、早大の監督は、ほとんどが主将経験者や日本代表経験者だった。
しかし、後藤氏はそういう「保守本流」タイプではない。
都立高から一般入試で早大に入り、4年で初めて早明戦に出場、卒業後は新興のヤマハ発動機に進み、関西社会人CリーグからAリーグまでの躍進を主将として支えた。早大の歴史では異色な指揮官となりそうな後藤新監督だが、正式な就任発表はまだ先になりそうだ。
正式な監督就任後は、具体的な指導方針をインタビューし、読者の皆さんに届けたいと思うけれど、今はまだ、何も話してもらえないのが実情。だけど、新監督がどんな人か、ファンならすぐにでも知りたいはず。そこで、後藤新監督の早大時代を書いた記事を、「取って出し」してお届けする。『ラグビーワールド』1990年2月号に掲載した、清宮主将率いる早大の「早明戦勝利」レポートだ。
後藤新監督の学生時代に、タイムトラベル!
早大“無名の天才たち”はNZ流ニュースキル採用し極限へチャレンジし、“理想のラグビー”を追い求めた!!
6万の大観衆は、ア然とした。明治の“重戦車FW”が、早稲田FWを全く押せないのだ。むしろ、押し込まれる。出足を止められた“重戦車”のヨコを早大NO8清宮克幸主将らがサイドアタックで突破していく。