5日、ジャパンラグビーリーグワン、2連敗中の埼玉パナソニックワイルドナイツは第14節、ホスト・熊谷へトヨタヴェルブリッツを圧倒し、55-17で快勝。ボーナスポイントも獲得し勝ち点55としてプレーオフ進出を決めた。 ロビー・ディーンズ監督は試合吾の会見で「これは始まりに過ぎません。私たちは、これからも変化し続けなければいけないんです。」と話した。
埼玉パナソニックワイルドナイツ ロビー・ディーンズ監督

ロビー・ディーンズ監督
今日は私たちにとって非常に良い1日でした。理由は当然、坂手選手の100キャップ、そして数名デビューをした選手がいるからです。実は今朝、練習試合も行われていて、選手たちは非常に良いプレーをして頑張ってくれました。全員がラグビーをできたなと思っております。その中で自分たちはいくつか試されるところがあったんですが、けが人が出たところを選手が本当に立ち上がってくれて、良いパフォーマンスを出してくれました。全員のパフォーマンスに対して満足しています。皆さんは坂手に質問があるはずなので、彼に試合を振り返ってもらいましょう。
――今日、坂手選手が100キャップになりましたけれども、ロビーさんから見て、どんな人物なのか教えていただけますか?
最初の質問に相応しいですね。とにかく彼は人格が非常に素晴らしい。チームの中で多大な尊敬を集めているし、そして実力の部分も申し分ない。その人格と能力が組み合わさってとても強力なものになっています。彼の存在がこのチームの結束を高め、鼓舞されていることは皆さんがご覧になっている通りです。

坂手淳史キャプテン

帝京大学と太田で試合をした日のことを、今でもはっきりと覚えています。あの時私たちは熱心に坂手選手を獲得しようとしていました。しかし、彼はその試合で怪我をしてしまい、私は「これはチャンスを失ってしまったんじゃないか」と思いました。幸いにも彼はまだ私たちのもとに来ることを選んでくれました。そして、その後は皆さんご存知の通りです。彼は素晴らしいラグビーを数多くプレーしてくれていますし、そして、この後も彼にはもっと多くのことが待ち構えています。

――プレーオフ進出を決めました。今後は。
素晴らしいことです。総当たりの試合の目的はプレーオフに進出することですからね。だからそれを達成できたことは素晴らしいです。ですが、もちろんこれは始まりに過ぎません。坂手が言ったように、自分たちの力を成長させ続けなければいけません。私たちは、これからも変化し続けなければいけないんです。

ジャック・コーネルセン

ジョシュア・ノーラ
なぜなら、これから(プレーオフで)対戦するチームは皆、全力で挑んでくるわけですから。そういうわけでこれからはプレーオフに向けての良い準備となります。そして、停滞していては成功することはできません。私たちがしようとしていることは、まさにそれです。そして、良いことに、私たちはさらに深みを増し、今後のリスクを軽減し、なくしていくことができるでしょう。

前半27分負傷のヴィンス・アソに代わりピッチに登場した谷山隼太
――選手等の話がありましたが、戻ってきていないライリー選手と、ボーシェー選手、稲垣選手の復帰については。
稲垣は今朝30分ほどプレーして問題なく、良いパフォーマンスができていました。コンディションも万全なので、(次戦の)メンバーセレクションの候補に入ってくるでしょう。ボーシェーとライリーについても順調に回復してきているので、次のByeウィーク明けの最初の試合またはその次の試合に出てくるかもしれません。だからもう少しリハビリが必要です。また注目されている選手の中に山沢(兄)が挙げられると思いますが、彼は先日、復帰に向けてポジティブな診断結果が出ました。あとは100%のコンディションにあげるだけです。

稲垣啓太
埼玉パナソニックワイルドナイツ HO坂手淳史キャプテン

今朝のゲームもすごく良いゲームでしたし、今日のゲームもいいゲームだったと思いますし、怪我人が出る中でも、その中でもみんなが自分たちの役割を理解しつつ、ワイルドナイツのラグビーをするために努力をしてくれるというのは、本当にありがたいことで、それは結果としてチームの中で出てくるという自信にもなりますし、このチームはまだまだこれから伸びていくようなというところも、今日1日で更に確信に近づいたと僕自身を持っているので、そこが今日の一番の収穫です。

プレーのところでは、最初からディフェンスの部分でのコミュニケーション、また自分たちのタックルが良い部分が多かったですし、裏のキックのところで相手の14番の選手に何度か取られた部分がありましたが、そこもこれからもっと詰めていければなと思っています。ゲームの中でのバックラインのディフェンスのコミュニケーションもいっぱい聞こえていましたし、フロントの選手たちも良い反応してくれたので、そこは良かったと思っています。

同じ100キャップを達成した茂野海人と
――プレーオフ進出を決めました。今後は。
やることは変わらないです。足りない部分を伸ばして、自身のある方をもっと伸ばす、自分たちのラグビーの幅を広げる。その作業だと思うので、それが幅が広がって、そこからプレーオフに行ければ、自分たちのやりたいラグビーができると思いますし、取れていない部分もやっているので、そういうところを準備し続けて、常に良くなるというところをみんなでやりたいと思います。