ナナイロプリズムがブレイブルーヴを破り優勝!日経大、アルテミも太陽生命シリーズへ | ラグビージャパン365

ナナイロプリズムがブレイブルーヴを破り優勝!日経大、アルテミも太陽生命シリーズへ

2023/03/30

文●編集部


3月25-26日に静岡県のエコパスタジアムでリージョナルウィメンズセブンズ2022が行われ、9チームが参加。「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2023」のコアチーム昇格をかけて戦いを繰り広げた。

この大会は、昨年は4月16-17日に行われ、9チームが参加。優勝したブレイブルーヴ、2位ナナイロプリズム福岡、3位横河武蔵野アルテミスターズなど上位8チームが、出場16チームに拡大された昨季の太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2大会(静岡、鈴鹿)に1大会ずつ出場する権利を獲得。静岡大会ではアルテミスターズが8位に、鈴鹿大会ではナナイロプリズムが9位に食い込むなど、コア12チームに混じって実力と存在感を見せた。

今年は、過去3年間入替戦が行われなかったことを考慮し、シリーズ4大会がすべて16チーム参加に拡大されることに伴い、コアチームを16に4増。その4枠が、今回のリージョナルセブンズで争われることになった。昨年は大会が4月に行われたので4月加入の新卒選手も各チームに加わっていたが、今回はリーグワンのようなアーリーエントリーも適用されず、前年度の登録選手で戦った。

大会はまず第1日に3チームずつ3組に分かれてチーム戦を行い、シード順位を決めた上で、翌日の第2日は9チームすべてが出場する順位戦を行った。組み分けによる多少の有利不利はあり得ても、2日目に実力と修正力で4位以内に入ることが可能なフォーマットだった。

第1日目の成績

第1日の成績は以下の通り。

■プールA


ブレイブルーヴ 36-0 弘前サクラオーバルズ
横河武蔵野アルテミスターズ 19-12 弘前サクラオーバルズ
ブレイブルーヴ 14-12 横河武蔵野アルテミスターズ



①ブレイブルーヴ
②横河武蔵野アルテミスターズ
③弘前サクラオーバルズ


■プールB


アザレアセブン 43-0 神戸ファストジャイロ
ナナイロプリズム福岡 59-0 神戸ファストジャイロ
ナナイロプリズム福岡 33-10 アザレアセブン


①ナナイロプリズム福岡
②アザレアセブン
③神戸ファストジャイロ

アルテミ-日経大

アルテミ-日経大



■プールC


九州産業大 7-7 日本経済大
日本経済大 66-0 国際武道大
九州産業大 83-0 国際武道大

日経大-九産大

日経大-九産大



①九産大
②日経大
③国際武道大


注目されたプールAのブレイブルーヴvアルテミスターズの東京対決は、前半にピート染谷瑛海と安尾琴乃のトライで14点を先行したブレイブルーヴが2点差で勝利。プールCの日経大v九産大の福岡対決は後半ロスタイムに7点を追う日経大がサバナ・ボッドマンのトライで追いつき7-7のドロー。プールBのナナイロプリズムvアザレアは、前半を19-10とリードしたナナイロが後半も2トライを加え、33-10と予想外の大差をつけた。




大会は、第1日に各組で同順位となった3チームの成績を勝ち数、得失点差などの比較で1-3を決定。各組1位3チームの1-3位、同じく2位3チームの1-3位、3位3チームの1-3位を順位付けし、第2日のトーナメント表に落とし込むシード順位が決まった。

1(1位Gの1位)ナナイロプリズム福岡
2(1位Gの2位)ブレイブルーヴ
3(1位Gの3位)九州産業大
4(2位Gの1位)日本経済大
5(2位Gの2位)アザレアセブン
6(2位Gの3位)横河武蔵野アルテミスターズ
7(3位Gの1位)弘前サクラオーバルズ
8(3位Gの2位)神戸ファストジャイロ
9(3位Gの3位)国際武道大

この順位をもとにトーナメントに落とし込む。
第2日はまず初戦で第8シードの神戸ファストジャイロと第9シードの国際武道大が対戦。この勝者は次戦(準々決勝)で1位シードのナナイロと対戦する。以下、第2シードは第7シードと、第3シードは第6シードと、第4シードは第5シードと対戦する。昇格枠は「4」なので、準々決勝に勝った4チームがそのまま、太陽生命シリーズ2023出場権を獲得するシステムだ。

◎9位決定戦 神戸ファストジャイロ 29-0 国際武道大

1回戦-神戸-武道大

1回戦-神戸-武道大



神戸は開始2分に19歳の新田咲季のトライで先制。20歳の青木綾花が2T2Cをあげるなど、29-0で国際武道大を圧倒し、準々決勝に進んだ。


◎準々決勝1 ブレイブルーヴ 31-0 弘前サクラオーバルズ

ブレイブルーヴ-弘前

ブレイブルーヴ-弘前



各組1位の2位となったブレイブルーヴは開始1分にピート染谷瑛海のトライで先制すると、サクラ15の安尾琴乃が2トライを加えるなど19-0とリードして折り返し、後半も2トライを加え大勝した。

安藤菜緖

安藤菜緖

◎準々決勝2 九産大 5-12 横河武蔵野アルテミスターズ

アルテミ-九産大 アルテミ(名倉ひなの)

アルテミ-九産大 アルテミ(名倉ひなの)



B組1位、1位Gで3位となった九産大は、2019年のコアチームで、昨季の太陽生命シリーズ静岡大会で8位となった実績もある強豪アルテミと対戦するハードな組み合わせ。九産大は開始2分に神谷桃子のトライで先制し、前半を5-0とリード。後半も5分過ぎまでリードを保ったが、6分にアルテミスターズは林かんな主将のトライで同点に追いつき、ロスタイムの9分、小畑結依のトライで逆転勝ち。4年ぶりのコアチーム復帰を決めた。

◎準々決勝3 日本経済大 12-5 アザレアセブン

日経大-アザレア

日経大-アザレア


準々決勝4試合で唯一、各組1位が不在のカード。日経大は2位の3チームで唯一、初日無敗の(引き分け、得失点差で2位になった)チームであり、アザレアは地元チーム。準々決勝最大の注目対決は前半互いにスコアレスの0-0。日経大は危険なプレーで前半7分にイエローカードを科されたが、1人少ない2分間を6人で耐え、後半2分に安永佳奈のトライで先行すると4分にも大山梨里がトライ。アザレアは終了直前に迫田夢乃がトライ。7点差とするとコンバージョンを放棄してラストアタックにかけたが得点には至らず、コア昇格はならなかった。


◎準々決勝4 ナナイロプリズム福岡 28-0 神戸ファストジャイロ

ナナイロ(弘津悠)

ナナイロ(弘津悠)


2日目の最後に登場したのは、DAY1の戦いで全体1位となったナナイロプリズム福岡。開始2分に吉武優希のトライで先制すると、4分に西郷侑菜主将、7分に柿原理奈がトライをあげ、3度のコンバージョンをサクラセブンズプレイングコーチでナナイロではGM兼選手の中村知春がすべて成功。21-0で折り返すと、後半は小笹知美が1トライを加え、28-0で圧勝。コア昇格を決めた。


◎準決勝1 ブレイブルーヴ 35-12 横河武蔵野アルテミスターズ

準決勝-ブレイブルーヴ-アルテミ

準決勝-ブレイブルーヴ-アルテミ


前日のプール戦でも対戦した東京拠点のライバル対決は、前日に続きブレイブルーヴが連勝した。
ブレイブルーヴは前半6分に中村紘子主将のトライで先制。7-0とリードして折り返すと後半も4トライの猛攻。アルテミスターズの反撃を2トライに封じて勝ち、決勝に進んだ。

◎準決勝2 ナナイロプリズム福岡 17-10 日経大

準決勝-日経大-ナナイロ(ボッドマン)

準決勝-日経大-ナナイロ(ボッドマン)


福岡同士の対決となった準決勝第2試合は前半、ナナイロが小笹知美とジラワン・チュトラクンのトライで12点を先行したが、日経大はロスタイムに妹尾阿南主将が反撃のトライ。5-12と追い上げて折り返すと、ナナイロにシンビンが出たこともあり後半4分に大山梨里のトライで10-12と肉薄。試合はそのまま進んだが、5分にナナイロは伊礼門千紫がトライ。17-10とし、そのまま逃げ切り決勝進出を決めた。

妹尾安南

妹尾安南

◎決勝 ナナイロプリズム福岡 17-10 ブレイブルーヴ

ピート染谷瑛海

ピート染谷瑛海



リージョナルの決勝を戦ったのは、前年のリージョナルを制したブレイブルーヴと2位となったナナイロプリズム福岡。昨季は3チームの総当たり戦で順位を決めたので、「決勝」という舞台で両者が戦うのは初めてだ。


試合は前半2分、ブレイブルーヴが中村紘子主将のトライで先制するが、ナナイロは4分にジラワン・チュトラクンのトライと中村知春のゴールで7-5と逆転すると、8分にもチュトラクンがトライ。12-5とリードして折り返す。

弘津悠

弘津悠


後半、リードされたブレイブルーヴは2分にピート染谷瑛海のトライで10-12の2点差に追い上げるが、ナナイロは6分に弘津悠がトライ。17-10とリードを広げて逃げ切り、優勝を飾った。

◎3位決定戦 日本経済大 24-12 横河武蔵野アルテミスターズ

日経大・ボッドマン

日経大・ボッドマン


アルテミ・加藤幸子

アルテミ・加藤幸子


◎5位決定戦 アザレアセブン 17-15 九州産業大

アザレア・平野恵里子

アザレア・平野恵里子


九産大・神谷桃子

九産大・神谷桃子


◎7位決定戦 弘前サクラオーバルズ 43-5 神戸ファストジャイロ




トライランキング

1 迫田夢乃(アザレアセブン)11T
2 ジラワン・チュトラクン(ナナイロプリズム福岡)7T
2 サバナ・ボッドマン(日経大)7T
2 神谷桃子(九産大)7T
5 安尾琴乃(ブレイブルーヴ)5T
5 ピート染谷瑛海(ブレイブルーヴ)5T
7 伊礼門千紫(ナナイロプリズム福岡)4T
7 テマレシ・ラヤシ(日経大)4T
7 安永佳奈(日経大)4T
7 アンジー・オルクンミ(アザレアセブン)4T


得点ランキング

1 迫田夢乃(アザレアセブン)55=11T
2 安尾琴乃(ブレイブルーヴ)47=5T11C
3 中村知春(ナナイロプリズム福岡)35=1T15C
3 ジラワン・チュトラクン(ナナイロプリズム福岡)35=7T
3 サバナ・ボッドマン(日経大)35=7T
3 神谷桃子(九産大)35=7T
7 星野瑠菜(九産大)30=2T10C
8 安永佳奈(日経大)28=4T4C
9 林かんな(アルテミスターズ)25=3T5C
9 ピート染谷瑛海(ブレイブルーヴ)25=5T

優勝・ナナイロプリズム福岡

ナナイロプリズム福岡

ナナイロプリズム福岡

2位・ブレイブルーヴ

ブレイブルーヴ

ブレイブルーヴ

3位・日本経済大学アマテラス

日本経済大学アマテラス

日本経済大学アマテラス

4位・横河武蔵野アルテミ・スターズ

横河武蔵野アルテミ・スターズ

横河武蔵野アルテミ・スターズ

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