目標はベスト8!サクラフィフティーン、レスリーHC「ベストなパフォーマンスを尽くすことにつきる」 | ラグビージャパン365

目標はベスト8!サクラフィフティーン、レスリーHC「ベストなパフォーマンスを尽くすことにつきる」

2025/07/23

文●編集部


26日(日)に行われるスペイン代表とのテストマッチ第2戦むけて準備を進めるラグビー女子日本代表が練習を公開した。練習終了後にレスリー・マッケンジーHCが取材に応じた。

レスリー・マッケンジーHC

――今日の練習はどうでしたか?


とてもタフなトレーニングだったと思います。いいトレーニングで、シャープなトレーニングだったと思います。スペイン代表との第1テストに関しては、我々が先週末に試合した中で、精査が必要な部分っていうのも見えてきたと思っています。今日のトレーニングはとても良かったと思いますし、ディテールにこだわったポジティブな形です。意識も高かったと思いますし、ヘッドコーチとして今週末に向けてだけではなく、今後の試合に向けていろいろと精査する点というところがうまくまとまってきていると思います。

レスリー・マッケンジーHC

レスリー・マッケンジーHC


――選手たちはどういったところをフォーカスし、求めたりしているのでしょうか?


基礎的な部分がメインとなります。我々としては、すでに自信を持っていますし、何をどうやってプレイをするかっていったところに関しては自信を持っていると思いますので、そこの回数を重ねること、かつ新しいコンビネーションをいろいろと試しているそういった形です。


――W杯の目標はベスト8。どうやって決めたのか?


(目標決定のための)プロセスというものはありません。ターゲットといったものは、設定はしていません。16チーム参加する国すべて同じターゲットを持っていると思います。前回のサイクルからは12チームから16チーム増えたっていうところはとても素晴らしいことだと思いますし、参加する国すべてがやはりクォーターファイナルに進むことを目標としていると思いますし、準々決勝から勝ち進んだチームは準決勝に進むことを目的にしている。そういったことを目的にしていないチームはいないと思います。ですので、我々としては、プール予選を通過するにあたって我々のベストなパフォーマンスを尽くすことにつきると思います。

我々としては、(予選プール初戦の)アイルランド代表に対して素晴らしいパフォーマンスをしていきたいと思いますし、その後でやはり優勝経験のあるニュージーランド代表に対して、パフォーマンスを残したい。そういった形でプール予選の最後の締めくくりとして我々がいつもトレーニングのスタイルで行っているような形でスペイン代表に打ち勝っていきたい、そういうふうに思っています。ですので、ジャパンとして、ベストのパフォーマンスを尽くしていくことが、我々が今、出しているところです。

もし我々がこれまでトレーニングを積み重ねてきた形で続けることができれば、ターゲットというものは自然についてくるものであると思っています。


――前回のワールドカップからチームとして伸びたところは?


とてもたくさんあると思います。心身ともに学ぶ点はたくさんあると思います。前回からの経験値としては、やはりたくさん新しい経験を積めたことがプラスになっていると思います。前回のワールドカップではどうしても経験値があったりする選手もいたが、若いプレイヤーもいましたし、国際レベルのラグビーの経験がまだ乏しい状態でした。

幸運なことに過去2回WXVにも参加することができましたし、また海外の遠征も増える形となりました 海外の遠征を経ることで、海外での食事に慣れたりだとか移動に慣れたり、海外に滞在することはどういった形かといったこの理解を深めることができたと思います。

WXV2参加して一段とたくましくなったサクラフィフティーンの選手たち

WXV2参加して一段とたくましくなったサクラフィフティーンの選手たち


ツアーに行くこと、また海外での大会に参加すること、そういったことの理解を深めることで、我々としてはチームとしての力もつけられましたし、ラグビープレーヤーとしてのパフォーマンスができるような力といったところもつけることができたと思っています 。

こういった形での教育っていった部分はとても大きな部分を担っていると思いますし、我々としては、今回のワールドカップでいかに成果に結びつくかといったところがとても楽しみな部分です。

――4月のアメリカ代表戦もそうでしたし、この前のスペイン代表戦もそうでしたが、後半のレジリエンスというか、後半粘りを出して、得点を取って勝った。その要因は?


やはり、我々のこれまでの成果っていったところはあるのかなと思っています。準備がこれまで積み上げられてきたからこその成果であると自分は信じたい部分があるかと思います。我々の対戦相手は、どうしてもサイズが大きかったり、もしくはワールドカップで対戦する相手としては、サイズで(我々より)優位に立っています。

そういった意味ではチャレンジに耐えるような我々の力というものは必要だと思っています。ですので、最後の20分にピークを迎えるそういったわけではなく、そこで、決して大きく痛手を負うというような展開にならないような耐性をつけること、かつ粘り強くいくことそこに関しては、皆さまに気づいていただけたということはとても幸運だと思っています。

我々のプログラムの中で、そういった(後半に)レジリエンスを出すマインドセットが培えているといったところが、まさに成果に繋がったとそういうふうに考えています。


――前回大会より、クラブチームで、海外でプレイしている選手が増えたことはプラスになっている?


世界中のラグビープレーヤーたちが世界各国で活躍ができる活躍ができる場ができているといった形になっているのかなと思います。例えばカナダだったり、ブラジルだったり、ニュージーランドだったり、南アフリカだったり、そういったプレイヤーたちが世界中で、活躍する場がある。

かつ、それが新しい経験となり新しいチャレンジとなっている場が設けられた、それが開けたといったところはとても好ましいことだと思っています。やはり女子の国際的な大会、スポーツそのものが発展していくことで、それぞれのプレイヤーたちがもっと国際レベルとの経験を積みたいと思うようになると思います。

それがもっとやりやすい環境が整ってきた、それの表れだと思っていますので、もちろん日本のクラブレベルだけではなく、どんどんと海外に出て行くプレイヤーが出ている。それはプレイヤー それぞれにとってもとても魅力的なものであると思いますし、私としても好ましいことだと思っています。

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