U23日本代表オーストラリア遠征・エディー・ジョーンズHC「彼らの成長はまだまだ止まらない」 | ラグビージャパン365

U23日本代表オーストラリア遠征・エディー・ジョーンズHC「彼らの成長はまだまだ止まらない」

2025/04/14

文●編集部


14日、オーストラリア遠征をしているU23日本代表は、第3戦・ランドウィックとの試合登録メンバーを発表した。敗れた第2戦U20オーストラリア代表戦と今回の試合に対する期待をエディー・ジョーンズHCがオンライン会見で話した。

日本代表 エディー・ジョーンズHC

――前回のU20オーストラリア代表戦の印象は?


前回の試合は後半、崩れた印象だが、ゲームの内容を見ると前半19-14でおしてきたが、ハーフタイムで9人を入れ替えてきて、後半からFW8人 新しい選手を入れてきた。練習試合だったのでコンディション的に80分プレーできないことはわかっていたし、選手を増やして良いとお互いに同意した上だったが、後半、新しい選手が入ってきてパワーに対応できなかったのは事実でした。

ただ通常の試合では起こらないことなので、選手たちの勝ちに行くアプローチ、成長がよく見えた試合だった。特に前半だけで見ると、フィジカリティー、スピード 団結力、いつものジャパンでは見られないようなディフェンスから相手にプレッシャーをかけて、ペナルティーを獲得してモールでトライを挙げた選手の成長が多く見られた試合だった。

エディー・ジョーンズHC

エディー・ジョーンズHC


――7番でプレーしている中森選手の印象は?


ポテンシャルのある良い7番の選手だと思います。LOとしては体重が軽いので、スピードがすごく速い分、7番が合っているかなと思っている。彼の形、得意分野を見ると、元フランス代表のFLオリビエ・マーニュを彷彿させるような選手で、細いがスピードがあって、ラインアウトも強くて、将来、ポテンシャルある選手だと思っています。(将来は)間違いなく7番です。ジャパンのプレーには7番が合っていると思います。

――遠征全体の印象、マッチメイクの意図は


オーストラリアンバーバリアンズはカントリーボーイのチームだったが、タフでフィジカルな選手が集まっていた。スピードはあまりないが、フィジカルゲームを経験してほしかった。2試合目は格上、テストするという意図だった。オーストラリアU20は世界6位、日本は15位くらいで、自分たちより格上とテストする。ランドウィック戦は、フィジカルとスピードがあるチームで、同じく、タフで、フィジカルのあるチームです。

この3試合を通して、経験を積んでもらいたいという意図がある。若い選手たちは大学の外で試合をすることがなく、自分たちより体よりも大きくフィジカルな相手と対戦したことがないので、マッチメイクの意図でした。若い選手たちは、フィジカルに対応できるとわかったので、彼らの成長はまだまだ止まらないと思います。


――ランドウィック戦では10番、13番を替えてきました


10番の伊藤(龍之介)は、どちらかというとモウンガタイプで、ランニングに脅威があるタイプでしたが、ケガで野中(省吾)と交替しました。野中は落ち着いた10番で、パスで、良い流れを供給してくれると思います。

野中はツアー中、ずっと良い影響を与えていて良いチャンスが巡ってきたと思います。13番に関してはよりワークレイトのあるプレイヤーを求めていたことで、李はずっと良いトレーニングをしてきたので良いチャンスが巡ってきた。福島も過去2試合、良いパフォーマンスをしてくれていました。

――名誉会員で、選手としてもHCとしても活躍したランドウィック戦を迎えた今の心境は?


個人的にもチームにとっても光栄だと思っています。今日、フィールドで練習して、オーストラリアラグビーのレジェンドのサイモン・ポイドヴァンは、グレン・エラと実際に会いました。ランドウィックと試合するのは嬉しいですし、選手たちにも良い経験になると思います。

歴史的なチーム、歴史的なグラウンドの一部になれることに光栄に思っています。ランドウィックはオーストラリアのクラブで過去、唯一インターナショナルのオールブラックス、アルゼンチン代表と対戦していて、今回、日本代表と試合するのはランドウィックにとっても素晴らしいことだと思います。

(ランドウィックのレベルは)明日、フィールドに立つまではわからないが、正直わからないが、相手のコーチと話していると一番強いチームを出すと話していたので楽しみです。昨季のシドニーラグビーのチャンピオンチームで、明日の7人はAチームに常連として出場している選手たちです。

――リーグワンにもっと日本人選手が増えてほしい?


こういった海外へのツアーが増えれば、自ずとリーグワンでプレーする日本人が増えると思っています。今までなかったハイパフォーマンスの育成の場が若者に増えれば、その道のりから、どんどん上のレベルに日本人選手を輩出できると思っています。ハイパフォーマンスな環境で、S&Cトレーニング、ラグビートレーニング、大学レベルで経験することない格上の相手、フィジカル相手と試合することで経験値を増やすことで、そういった日本人選手が増えると思います。

若いU23のチームでも3〜4人は今すぐ、リーグワンでプレーできるレベルを持っています。以前は、ただ、それを知らなかったのでこのプログラムに価値があると思っています。もちろん、今、彼らがプレーできるレベルがあったとしても、リーグワンで実際プレーできるかのルールは私の判断ではなく、他の人の判断で、私自身、彼らが実際にすぐプレーできるかわからないが、日本代表のコーチの私の仕事としては若いタレントを発掘することで、将来の日本代表につなげていくのが使命だと思っています。

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