エディージャパン4試合ぶりの勝利、途中14人、さらにレッドカードも出される状況を乗り越えウルグアイに勝利 | ラグビージャパン365

エディージャパン4試合ぶりの勝利、途中14人、さらにレッドカードも出される状況を乗り越えウルグアイに勝利

2024/11/17

文●編集部


16日、ラグビー日本代表は、フランス・シェンベリーでウルグアイ代表とのテストマッチに挑んだ。

ラグビー日本代表、ウルグアイ戦試合登録メンバー

1 岡部 崇人 (横浜キヤノンイーグルス・6)
2 原田 衛 ◯ (東芝ブレイブルーパス東京・9)
3 為房 慶次朗 (クボタスピアーズ船橋・東京ベイ・8)
4 エピネリ・ウルイヴァイティ (三菱重工相模原ダイナボアーズ・4)
5 ワーナー・ディアンズ (東芝ブレイブルーパス東京・20)
6 ファカタヴァ アマト (リコーブラックラムズ東京・12)
7 下川 甲嗣 (東京サントリーサンゴリアス・12)
8 姫野 和樹 (トヨタヴェルブリッツ・34)
9 齋藤 直人 ◎ (スタッド・トゥール―ザン [FRA]・22)
10 松永 拓朗 (東芝ブレイブルーパス東京・2)
11 濱野 隼大 (コベルコ神戸スティーラーズ・1)
12 シオサイア・フィフィタ (トヨタヴェルブリッツ・14)
13 ディラン・ライリー ◯ (埼玉パナソニックワイルドナイツ・26)
14 ジョネ・ナイカブラ (東芝ブレイブルーパス東京・15)
15 マロ・ツイタマ (静岡ブルーレヴズ・6)
16 松岡 賢太 (コベルコ神戸スティーラーズ・3)
17 森川 由起乙 (東京サントリーサンゴリアス・3)
18 オペティ・ヘル (クボタスピアーズ船橋・東京ベイ・1)
19 サナイラ・ワクァ (花園近鉄ライナーズ・8)
20 アイザイア・マプスア (トヨタヴェルブリッツ・4)
21 藤原 忍 (クボタスピアーズ船橋・東京ベイ・8)
22 ニコラス・マクカラン (トヨタヴェルブリッツ・5)
23 梶村 祐介 (横浜キヤノンイーグルス・5)

ウォーミングアップを終えロッカールームに戻るジャパン

ウォーミングアップを終えロッカールームに戻るジャパン


国歌斉唱

国歌斉唱

試合開始直後でファーストスクラム。ジャパンがペナルティを取られてしまう。2分、自陣10mでワーナー・ディアンズがボールを奪い攻撃に転じるもボールが続かずスコアならず。

8分、タックルミスからウルグアイにオフロードパスを繋がれゴール中央に先制トライを許してしまう。直後のキックオフ、ウルグアイのペナルティからジャパンは敵陣深くでのラインアウトからボールをつなぎ、シオサイア・フィフィタが裏に抜けてゴールに迫るとNO8姫野和樹がトライ。松永拓朗のゴールは決まらず5-7。

姫野和樹のトライ

姫野和樹のトライ


直後のキックオフ、ワーナー・ディアンズがキャッチしゲイン。前方へキックし敵陣22mまで押し込む。ウルグアイはラインアウトから右サイドへ展開するもフォワードパスでジャパンボールのスクラム。ジャパンがプレッシャーをかけているように思えるがPR3為房慶次朗がペナルティを取られてしまう。

14分、ジャパンはハーフウェイ付近で姫野がブレイクダウンでボールに絡み相手ペナルティを誘う。ジャパンはクイックでアタックするもボールキャリアが孤立してしまいボールをキープできない。

17分、ジャパンはペナルティで自陣ゴール前でのラインアウトのピンチ。ウルグアイがラインアウトのタイミングが合わずジャパンはピンチを逸したかと思われたが、松永拓朗が自陣22m付近でペナルティ。ウルグアイはショットを選択しゴール成功。5-10とウルグアイがリードを広げる。

松永拓朗

松永拓朗


ジャパンは相手のペナルティからチャンスを迎える。21分、敵陣ゴール前のラインアウト。原田衛からエピネリ・ウルイヴァイティがキャッチ。丁寧にフェイズを重ね、最後はWTB濱野隼大がトライかと思われたが、ディラン・ライリーから濱野へのパスがフォワードパスと認定されトライはキャンセルされた。

ウルグアイボールスクラムから試合再開。ジャパンはしっかりスクラムの修正を行いペナルティを獲得。ショットを選択。松永拓朗が落ち着いて決めて8-10とする。

31分、ジャパンは50/22を決められるもラインアウトのボールが乱れたところボールを奪い返しカウンターアタック。ボールを繋いでWTB濱野隼大がトライ。13-10とジャパンが逆転に成功する。

濱野隼大のトライ

濱野隼大のトライ


35分、ゴール前のラインアウトからジャパンはサインプレーが決まり下川甲嗣がトライ。18-10とリードを広げる。38分、ジャパンはハイボールのコンテストでSH齋藤直人にイエローカードが出されシンビン。10分間の出場停止を余儀なくされる。ウルグアイはPGを決めて18-13として前半を終えた。

サインプレーから下川甲嗣がトライ

サインプレーから下川甲嗣がトライ


松永拓朗のゴール

松永拓朗のゴール

43分、ウルグアイに逆転を許したジャパン。51分、相手ペナルティから敵陣ゴール前のラインアウトモールからブラインドサイドをアタックしWTBジョネ・ナイカブラがトライ。松永のゴールは決まらず23-20。

53分、ジャパンは相手ボールのラインアウトからチョークディフェンスでボールを奪いマイボールスクラム。60分、ウルグアイの不用意なペナルティに助けられてジャパンはPGを選択。齋藤直人が決めて26-20とリードを広げる。

62分、ジャパンはPR3・オペティ・ヘルを投入。ウルグアイFWのアタックに対して腕力でボールダウンさせずモールパイルアウト。ジャパンが勢いを取り戻すかと思われたが、65分、LOワーナー・ディアンズがヘッドコンタクトでレッドカード。20分の退場となる。残り時間を考えると14人で最後まで戦い切ることになる。直後のラインアウトからウルグアイがモールでトライかと思われたが、TMO判定でオブストラクション。トライキャンセルでスコアは26-20と変わらず。

なかなかペースが掴めないジャパンだったが、68分、齋藤直人のPGでようやく追加点をあげ29-20とリードを広げる。残りの10分、どう試合を締めくくるか。71分からウルグアイの攻撃をうけ、我慢の時間帯が続くジャパンだったが。ペナルティなしで守りきる。

試合終了間際の78分、SO松永拓朗のゲインからCTBディラン・ライリーがダメ押しのトライを決めて試合終了。36-20でウルグアイに勝利した。

日本代表 エディー・ジョーンズHC

エディー・ジョーンズHC

エディー・ジョーンズHC


本日の結果に関しては良い結果だった。難しくそして厳しい試合だった。前半の終わりにやっと試合の流れを掴み始めた時にキャプテンがイエローカードで離脱。さらに試合残り15分でワーナー・ディアンズがレッドカードを出されてしまった。

ただ、200キャップ以下の若いチームにとってはファイトし続けたところがあって良かった。本日、齋藤直人はキャプテンとして素晴らしいパフォーマンスをしてくれました。バイスキャプテンだったディラン・ライリー、原田衛も良かった。特に原田は素晴らしかった。良い形でトレーニングできなかったが、膝に痛みを抱えながらもやり続ける姿勢といったものは大きく評価したいと思います。


――この1週間でフォーカスしたこと、そしてこの試合で出せたこと、出せなかったことは


ブレイクダウンは本日とても良かったです。まだスタッツを見ていないが、何回もターンオーバーすることができていた。特に良かった点としては難しい状況への対応の部分です。昨晩アルゼンチンは最初の20分でトライがキャンセルされて、その後アイルランドに反撃されてしまいました。いかに厳しい状況に対応していくかは今後の成長に欠かせないと思っています。今まで上手くいかなかったが、その部分で一歩前に進むことができたと思っています。イエローカードやレッドカードが出された後も落ち着いて次の仕事に進むことができていた。


――今後トップ10を狙う上での改善点は?


トップ10とその下のチームには今大きなギャップがあると思っています。我々にとっては、80分の一貫性が課題だと思っています。良いプレーができるときはあるがその瞬間がどんどん続けられるチームが良いチームでやり続ける能力をもっと伸ばさないといけない。
アタックは問題ないが、今後ゲインラインを切られることを止めるところをやらないといけない。やはりディフェンスが大きな課題だと思っています。

日本代表 齋藤直人キャプテン

齋藤直人

齋藤直人


――シンビンについて、ハーフタイムでの声がけ


シンビンについては僕としてはボールだけをみてボールをとりにいったが結果イエローとなってしまいました。手を出してはいったんですが、コンタクトの瞬間に手が降りていたのでそこは、個人の責任だと思うので自分で改善していきたい。ハーフタイムについては後半8分まで出られなかったので(バイスキャプテンの)原田(衛)がまとめてくれた。

FL下川甲嗣

下川甲嗣_ディラン・ライリー

下川甲嗣_ディラン・ライリー


今日もタフなゲームになるというイメージはありました。どう勝ちきるか、チーム全員勝ちに貪欲にプレーしようと話していました。14人になったシーンも全員がチームになって戦えたのはチームにとってもプラスだと思い舞うs。勝つことの喜びを久しぶりに味わうことができました。反省点がたくさんあるが勝てて良かった。


――1対1のタックルの部分について

ディフェンスのコネクションが自分たちの中でディスコミュニケーションしてしまい、相手に突かれてしまった。前見て判断してディフェンスすることは次のイングランド戦ではより上げていかないといけない。


――あまり良くない時間帯が続いた

タフな時間帯を作ってしまった要因は、セットでモメンタムを作られてしまったこと。イングランドに対しても自分たちと相手の強みを分析して、一週間で積めていきたい。前半自分たちでコントロールできるペナルティがいくつかあったのでその部分は見直さないといけない。

CTBディラン・ライリー

ディラン・ライリー

ディラン・ライリー


――あまり良くない時間帯が続いたが


どんなゲームでもタフな時間はあるし、ミスからおこりうるもの。ラグビーは完璧に展開にならないが、今日のチームは忍耐力を見せられた。 


――齋藤直人がいない時間とニコラス・マクカランがSOに入った時間でフォーカスしたこと

SHを失うというタフな状況で変更しなければならない点がいくつかありましたが、私達にとっては良い勉強になりました。シンプルにプレーをするというメンタリティーでしたが、自陣でプレーをしすぎてしまったという反省点があります。

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