エディージャパンに合流―齋藤直人とテビタ・タタフはフランスにどう挑むか | ラグビージャパン365

エディージャパンに合流―齋藤直人とテビタ・タタフはフランスにどう挑むか

2024/11/08

文●編集部


8日、ラグビー日本代表は9日(日本時間、10日)に行われる「リポビタンDツアー」フランス代表戦にむけ最終調整を行っている。フランスでプレーする、齋藤直人、テビタ・タタフの2人がチームに合流。オンライン取材に応じた。

SH齋藤直人「ずっとフランス戦にフォーカスしていた」

――対面はチームメイトのSHデュポンです


特別、彼に対してとかではなく、自分たちがどう戦うかというところでは、まずフランス代表は必ずキックを上手く使ってくるので、そこの対応が大切なのと、敵陣では自分たちの強みであるスピードを活かしたアタックをしたいと思います。その中でSHデュポンとSOラモスは必ずキーになる選手なので、キッキングゲームに関しては、その2人にいいキックを蹴らせないか、いい判断をさせないかが大事になってくる。


――ジョーンズHCはSH齋藤選手にテンポのコントロールを期待していると話していたが


テンポのコントロールというよりかは、どこで攻めて、どのエリアでボールを手放すかがテンポのコントロールにつながっている。NZ戦はTVで見たが、自陣から果敢に攻めていたが、そうしないといけない状況もあるかもしれないが、ゲームの序盤とかはどれだけ敵陣で戦えるかが大事になってくる。

――フランス「トップ14」で数週間、プレーした印象、感想は?


こっちに来てものすごくタフだと思いました。移動だったり、プレーだとフィジカルの部分だったり、毎週試合があるので、トータルでタフなリーグだと思いました。(ラグビー面では)僕からキックを蹴る機会が増えたことと、考え方のところでは、チームのルール、形があるが、ゲームではいろんなことが起きるので、目の前、目の前で起こる状況に対して、自分の判断や自分がイニチアシブを取ってプレーすることを学びました。そこが一番大事だと学びました。


――久しぶりに合流しました。ジャパンの変化は感じる?


ちょっと難しいですね。合流して3日なので、そんなに余裕なく、自分で学ぶことが多かったので、そこまで(感じていない)。


――オールブラックス戦を見て、修正しないといけないと感じたこと?


ずっとフランス代表にフォーカスしていたので……。さっき話したことはトゥールーズにいて感じたことでした。今週はフランス代表戦にフォーカスしていました。

――SHデュポンだったり、チームメイトのフランス代表の選手と何か話したりしましたか?


テビも話していましたが、いつ(日本代表に)行くのとか、それくらいです。今週、(フランス代表で)出場するメンバーは2週間くらい会っていないです。


――ジョーンズHC、立川キャプテンが齋藤選手に関して、よく話すようになったと言っていましたが……


練習中は特にしゃべっていなくて、質問はたくさんしていますが、6月、7月はこのチームでプレーしていましたが、8月、9月、10月はプレーしていなくて戦術的な理解が足りていないので、意図的ではなく、必要なことだったのでたくさん聞いていました。フランスにいたからとかではないです。当たり前かもしれませんが、試合前にクリアにしたいタイプなので(そうしていました)。

齋藤直人

齋藤直人

――フランスでプレーしている中、スタッド・ドゥ・スランスでフランス代表と対戦します。


どうですかね(笑)。楽しみですが、価値とか言われてもわかりませんが、今後、印象強く残る試合になると思います。このスタジアムは僕もチーム(日本代表)としても初めてなので楽しみです。チームメイトとテストマッチで試合をするのも(日本代表で)21試合させてもらっているが初めてなので楽しみです。


――完全アウェイの中での試合ですが、大観衆に対しての対策などは?


2年前、トゥールーズでフランス代表と試合をしたときもアンセムのときからアウェイの状況を感じて、その時の倍以上の観客が入るということで、間違いなくアウェイの状況になることは想定されるが、歓声の中でもコミュニケーションを工夫して意思疎通することと、アウェイで大事なのは勢いを作り出すことが大事。自分たちからしか(勢いを)作りだすことができないと思うので、上手くハドルを組んだり、リーダーの声掛けやアクションで作れたらなと思います。

――キッキングゲームが大事ということで、キックに関してフランスで伸びたことは?


うーん、ちょっと蹴り方とかもキックコーチに教わりながら、どうやって高さを出すとか取り組んできたが、伸びたかどうかということは答えづらいですが、実戦の場で蹴る機会が多かったし、アンダープレッシャーの場で蹴っていたので、伸びたのかもしれないが、試合でどう出すかが大事になっている。今も、そこは取り組んでいるところです。


――欧州王者のトゥールーズに入って、自分自身で手応えを感じている?


いや、全然まだまだだと思っていて、言語だったり、足りないところが多いなと思っています。基本的には英語でコミュニケーションを取っています。

NO8テビタ・タタフ

テビタ・タタフ

テビタ・タタフ


――日本代表の成長を感じる?


グループの中でのつながりが良くなって、練習でフィジカル、スピードが良くなりました。


――フランスでのプレーが長くなってきました。フランス代表と戦う上で大切なことは


フランス代表はデカイパック、ジャパンはスピードで勝負したい。気を付けたいのはペナルティ。ペナルティを与えると、デカイパックを自分たちの22mに入れてしまうので気を付けたい。


――ボルドーで2シーズン目を迎えています


チームの強さが上がってきて、ボルドーで長い時間プレーしていないが、新しいメンバーが入ってきて、フィジカルが違う。自分の中でフィジカルのところで絶対負けないマインドでやりたい。自分より相手はデカイので、しっかりマインドを準備してやりたい。いつ(チャンスが)来ても準備したい。相手のデカイFWに対してタックルのやり方とか、上にいくときもあるが、デカイ相手にはロータックルでいきます。

――フランスの地で、日本代表としてフランス代表と戦う気持ちは?


楽しみですね! フランス代表にも自分と同じチームの選手がいるので、しっかり今まで、フランスでやってきたプレーを見せたい。


――日本代表の選手やコーチにフランス代表の選手の弱点を教えていたりしますか?


フランスがどんなラグビーをするとかはみんなでミーティングしています。


――フランス代表のPRテビタ・タタフは親戚?


関係ないですね。名前が同じだけ。僕もフランスに来てから初めて知った。同じトンガ人ですが、親戚ではないです。


――外からオールブラックス戦をどういう風に見ていた


チームが強くなってきてやれることも多くなって、オールブラックスの試合を見ていてスピードが速いとかフィジカルとか、それをフランス代表にぶつけていきたい。


――チームに何をもたらしたい?


フィジカルのところでしっかり身体張って、トライにつなげるようなプレーをしたい。

――日本代表として強いチームと戦う気持ちは


ジャパンに戻ってくると嬉しい。(日本代表の)ジャージーを着て試合に出ることは嬉しいです。まずは今までやってきたことをしっかりレビューとかして、集中して試合に出る。あまり考え過ぎないようにしている。あとは試合に出てやるだけです。


――フランス代表の大きなパックにどう戦うか? ジョーンズHCは後半からインパクトを与えることを期待していました。


ベンチからしっかりエナジーを出して、あとは自分の得意なフィジカルを20分で出していきたい。


――ボルドーで、日本代表やチーム、選手のことについて聞かれたりした?


そういうことはなかったですね。みんなにいつ日本のチームに合流するか聞かれた。

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